不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分の機嫌を直す|機嫌が悪ければよくしたい

あなたは、機嫌が良い方だろうか?それとも、機嫌が悪い方だろうか。

毎日、機嫌よく過ごしたり、仕事をしたりしているだろうか。それとも、良くも悪くもないだろうか。中には、「笑うことがあまりなく、自分は機嫌が悪いことの方が多いかも…」という人もいるだろう。機嫌がいい悪いは、明るい表情でいる時間や笑顔の回数で判断できるかもしれない。

今回は、人の「機嫌」について書いてみたい。

目次

機嫌は良くない

デフォルトの状態では、機嫌が良くないことの方が多いかもしれない。

「機嫌が良くない」とすると、機嫌が悪いのか…となるが、良くも悪くもないフラットな状態か、仕事や生活のストレスを感じており、やや悪い方に傾いている…という人が多いと思う

多少、機嫌が悪い方に傾いていても、平静を装うか、普通に振舞うことは可能だ。大人であれば、そのような基本的なマナーは心得ているだろう(そうでない人もいるけど(笑))。そう考えれば、「機嫌が良くない」という人が、見た目以上に多くても、何ら不思議なことではない。

機嫌の良い人もいる

しかし中には、会社で機嫌良く仕事をしている人もいる。

そういうポジティブな雰囲気を醸し出す人は、結構目立つ。機嫌良く仕事をしている人が目立つ…ということは、やはり、フラットな状態の人や、やや悪い方に傾いている人の方が多いからかな…とも思う。※機嫌の良い人は、前向きで人当たりがよく、表情が明るい。人に好かれるタイプだ。

それとも、機嫌が良くても、目立つことを恐れて、控えめにしているのだろうか?

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機嫌が悪くなる原因は

機嫌が悪くなるには、原因がある。主要な原因は、ストレスだ。

常に親に保護されている赤ちゃんでも、お腹がすいた、眠い、不安になる、気持ちが悪い…などのストレスを受けることで、機嫌が悪くなる(そして泣く)。大人の場合は、生物的に不可避なストレスに加え、生活や仕事において、さまざまなストレスを受けることになる。

たとえば、

社会的ストレッサーとは、職場の人間関係、近所の人間関係、家族の人間関係、転居、転勤、転職、昇進、退職、リストラ、経済・政治問題、その他仕事や家庭の問題などである。
多くの社会人が肌で感じるのが、社会的ストレッサーだ。中でも、職場に関係したものが多い。社会的ストレッサーが原因となって、心理的ストレッサーが引き起こされることもよくあるのだろうと思う。
出典:ストレスの原因は何なのか?

大人は、常に社会的ストレッサー(人にストレスを与えるもの)にさらされている。

また、劣悪な通勤環境などから受ける、物理的ストレッサーや、化学物質や大気汚染などから受ける、科学的ストレッサー、さらに、怒りや焦り、自己嫌悪などの精神的苦痛から受ける、心理的ストレッサーもある。※ストレスのことを考えるだけで、ストレスになりそうだ(笑)。

これだけのストレッサーがあれば、ストレスを抱え込んで、機嫌が悪くなっても不思議ではない。ストレスのマネージメントが上手にできないと、常に機嫌が悪い状態になってしまうのだ

意思力は低下する

「意思力が低下する ⇒ 機嫌が悪くなる」というメカニズムがある。

衝動を抑えるために意思力を使うと、認知資源が消耗するのだそう。たとえば、ダイエットしているときの食事や、ひどい客対応に怒鳴るなど、何かを控えると脳が消耗してイライラするわけです
出典:科学的見地から考える機嫌が悪くなるメカニズムとその対処法

イライラし出すと、血圧が上昇し、心拍数やストレスホルモン(コルチゾール)の値も上がる。

これらの生理的な現象により、さらにイライラが募り、不機嫌になる、という負のスパイラルがある。何度も意思力を使って、ストレスに耐えていると、だんだんと不機嫌になるのだ

※リソースの消耗、枯渇により機嫌が悪くなる。

機嫌が悪いとマイナスになる

機嫌が悪いと、そのことがマイナスに作用する。

自己完結できる仕事であればまだしもだが、チームで仕事をする場合は、仕事がやりにくくなる。ほかのメンバーが、その人から距離をとろうとするためだ。(人は)やっかいな人とは、仕事上必要になる、必要最低限のコミュニケーションですませたい…と思うものだ。そうなると、孤立し、情報もなかなか入ってこなくなるだろう。
出典:自分の非を認めない人が損をする理由

自分の非を認めない人と、同じデメリットを味わうことになる。

機嫌の悪さをやむなく(?)表に出している人は、1)社会的に未熟な人、2)ストレス耐性の低い人、3)ストレスのマネージメントが上手くできない人、4)あまりにも多くの(または手に余るほど大きな)ストレスを抱えている人、のどれかに該当することが多いだろう。このタイプの人に近づきたい…という人は、ほとんどいないので、チームから浮いてしまう可能性がある

笑顔の力が使えない

機嫌が悪いと、せっかくの「笑顔の力」が使えない。

相手に笑顔を向けるということは、(実際に思っているかどうかは別にして)「あなたのことを大事に思っていますよ」というメッセージになります。それだけで、相手の「承認欲求」を満たすことができるのです。なので、相手は承認されたと感じ良い気分になるというわけです。
出典:笑顔の効果はたいしたもの

相手に笑顔を向けるだけで、相手の「承認欲求」を満たすことができるのだが、不機嫌な人は、このコストパフォーマンスのいい「笑顔の力」を使うことができない。これだけでも、かなり損だ。

パフォーマンスが悪くなる

さらに、自分のパフォーマンスが悪くなる、ということもある。機嫌が悪くなると、余裕がなくなり、視野が狭くなるためだ。

余裕を失うと、色々な角度から冷静に物事をみることができなくなる。その結果、思い込みで発言したり、行動したり…ということになる。機嫌が悪いので、その言動には強引さが伴う。また、自分に非があるにもかかわらず、誰かのせいにしてみたり…というヘマも起こしやすくなる。

機嫌が悪くなると、感情的な判断をしやすくなってしまうのだ

※感情的な判断は、間違いであることが多い。

自分の機嫌を直す方法

では、どうすれば自分の機嫌を良くできるか…だが、

ひとつは、機嫌が悪いと自分にとってマイナスになる…ということを理解することだ

人には、マイナスのことを(意識せずとも)強く意識できる、という特徴がある。なので、この特徴を逆手にとって、利用すればいいのだ。機嫌が悪いと、自分にとって大きなマイナスになる…と思えば、機嫌を少しでも良くしよう…と自然に考えるものだ。※マイナスを避けようとする。

見逃していることを掘り起こす

次に、日頃自分が見逃している(当たり前だと思っている)幸せなこと、恵まれていることを掘り起こして、よく考えてみる…ということだ。ごく普通に生活している人でも、感謝すべきことはたくさんあると思う。※日々の生活における、ポジティブな面を意識して探す、ということだ。

目の前のことに集中する

さらに、目の前のことに集中する、という方法もある

先に「機嫌が悪くなると、余裕がなくなり、視野が狭くなる」と書いたが、そうであれば、あえて目の前のことに集中してみればいい。※目前の作業に集中することで、気分の持ち直しができる。

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表情から感情を作る

最後に、体の動きを利用する、という方法もある。

たとえば、無理にでも笑顔を作る、という方法だ。普通は、感情から表情が作られるものだが、不思議なことに、表情から感情が作られる(表情が感情に影響を与える)ということもある。無理に作る笑顔がそれに当たるのだ。機嫌が良くないときは、無理にでも笑顔を作ってみてほしい

まとめ

今回は、人の機嫌について書いてみた。

機嫌が悪いと、あまりいいことがない。あえてメリットを探せば、自分が不機嫌なことをまわりの人に知ってもらう…ということぐらいだろうか。そして、ひとりにしてもらう…ということだ。

これは半分冗談だが、普段から機嫌の悪い人は、機嫌を良くすることを考えた方がいいだろう。その機嫌の悪さが、人を遠ざけているのだ。機嫌が悪いと、自分にとって大きなマイナスになる。自分の機嫌が悪いと、自分にも他人にも悪影響が生じる。このことは、覚えておいた方がいい。

今回の記事:「自分の機嫌を直す|機嫌が悪ければよくしたい」