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仕事のやり方|仕事における足し算と掛け算

仕事のやり方において、足し算や掛け算がどうこう…と言われることがある。

これらは、いろいろな意味合いで使われるので、一概に「掛け算」が良くて、「足し算」が悪い…ということはできない。また、自分のいるステージによっても、必要になるものが変わってくると思う。※仕事のやり方における四則計算は、さまざまな意味合いで使われるものだ。

今回は、仕事のやり方における足し算や掛け算などについて書いてみたい。

目次

仕事における足し算

仕事における「足し算」というものがある。

足し算は、「引き算」や「掛け算」の引き合いに出されて、否定されることが多いのだが(足し算はスピードが遅い、など)、足し算という考え方は「あり」だと思う。

たとえば、こういう考え方だ。

人が進むときには、3つのステップがある、としている。
1)挑戦
2)努力 ※ゼロ⇒1への地道な足し算
3)成功 ※足し算の完了
このサイクルを回すたびに、小さな「成功体験」が得られる。
これを積み重ねれば、成長できる、という主張だ。
出典:堀江貴文さんの「ゼロ」を読んだ感想#3

ブログを書くときでも、地道に積み上げていく…という作業が必要だ。

経験や信頼なども、足し算で地道に積み上げていくしかない

もちろん、少ない経験から最大限の経験値を得る、ということは可能だ。しかし、そのためには、事前にかなりのインプットが必要で、そのために費やす大量の時間が必要になる。準備のできていない人が、ショートカットしようとしても、大抵失敗する。

※「急がば回れ」ということになるのだ。

もちろん、「引き算」や「掛け算」は結構なことなのだが、ベースに「足し算」がある、ということを忘れてはいけない。足し算のない「引き算」や「掛け算」は、絵に描いた餅になる

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足し算には限界がある

足し算だけでは、限界があるのも事実だ。

ブログの例では、1記事/日のペースで書いても、365記事/年が限界だ。

※足し算だけでは、限界がはっきりしている。

だがもし、アウトソースして、二人で書けば、「365x2=730」になり、三人で書けば、「365x3=1095」になる。厳密に言えば、「365+365」、「365+365+365」の足し算なのだが(笑)、本人の労働力が余分に必要にならない…という点で、掛け算になるのだ。※ただし、その分の対価は必要になる。

足し算には、お金で時間を買うという発想はない。そのことが限界を設けている…と言えるだろう。将来、鏡の前で年老いた自分を見つめながら、「こんなはずではなかった…」と思わないように、足し算には限界がある…ということも知っておく必要がある

仕事における引き算

仕事における「引き算」というものがある。

引き算の目的は、自己のリソースを必要な対象に集中できる環境を作ることだ。

やることが多すぎると、頭の中で収拾がつかなくなる。なので、ToDoリストを作って、やることを書き出し整理する、ということを行うが、それだけでは不十分だ。優先順位をつけソートし、下位のものについては、「やらない」という選択をする。この選択が引き算になるのだ。

まずは足す

引き算をするためには、引く対象がなければいけない。

当たり前の話だが、引けるものがなければ、引き算はできないのだ(笑)。

たとえば、ブログを書くとき、(最初は)いろいろなテーマの記事を自由に書けばいいと思う。本ブログのカテゴリーは7つあるが、いろいろ書ける人は、もっと多くのカテゴリーを持っているだろう。この「自由に書く」というのが、足す段階だ。

足す段階が終われば、引く段階に入ればいい。

引く段階では、特定の得意なテーマに絞って、別のブログにスピンオフさせたり、比較的苦手なカテゴリーについては、記事を書くのをやめる…ということになる。

※得意なカテゴリーの記事に絞る、ということだ。

しないことを決めておく

いろいろやっていると、そのうち「これはしない方がいい」というものが見えてくる。

つまり…あらかじめしないこと、やらないことを決めて実行しておけば、「意志のチカラ」を無駄に消費することがなくなる。なので、新しいことを始めても(そこに意志のチカラを十分投入することができるので)続きやすいのはないか?ということだ。

出典:しないこと、やらないことを先に決めた方がいい

それが見えた段階で、「やらない」と決めた方がいいだろう。

ブログの例でいえば、記事数を増やすことを目的にして「無駄な記事を書く」ということだろうか。誰の役にも立たない質の低い記事を書いても、意味がないのはあきらかだ。

なので、数合わせで質の低い記事を書くことをやめる、とする。

そうすることで、意志の力などのリソースを無駄に消費する…ということがなくなり、効率が良くなる。※その結果、大事なものにリソースを集中できる…ということになる。

仕事における掛け算

仕事における「掛け算」というものがある。

※「掛け算」の解釈の仕方は、いろいろある。

ひとつは、「お金で時間を買う」という発想をすることだ。先に述べたように、ブログを1人で書くのではなく、アウトソースし3人で書けば、1人では3年かかるところを、1年でできてしまう。ブログのマネタイズを目的としているのであれば、それなりに有効な戦略になるだろう。

※ちなみに、このブログをそうするつもりはない。

「お金で時間を買う」ということをもう少し広げて考えれば、借金をして事業を行う、ということもそうだ。投資で言えば、信用取引になる。※レバレッジをかける、ということも掛け算の発想だ(ただし、その分リスクは大きくなるので、新たにリスク管理の問題が生じる)。

また、ブログを書くことで言えば、何かで有名になってからブログを書く、ということも掛け算の発想かもしれない。記事を書くことは足し算ではあるが、1記事の価値が全く変わってくるためだ(ブログをコツコツ書いて有名になる…という発想とは逆の発想になる)。

ボトルネックをなくすことができる

これは、掛け算を意識することにより、自己のボトルネックをなくす…という考え方だ。

※自分の仕事のやり方におけるボトルネック

たとえば、「成果=仕事の重要性x質x時間」としよう。

この場合、掛け算なので、右辺の独立変数にボトルネック(大きく凹む部分)があると、左辺の成果にかなり影響を与える。なので、それぞれにより注意深くなる…というものだ。

※足し算であれば、成果=時間+時間+…となりがちだ。

その意識の結果、当該ボトルネックをなくすことができるかもしれない。

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差別化に利用する

掛け算を差別化に利用することができる。

たとえば、「デザインxコンピューティング」(アップル)のようなことだ。

これを個人のレベルでも行えばいい。

何と何を掛け合わせるのかは、その人次第だが、自分の好きなこと、興味のあることでなければ、掛け合わせは成立しない。アップルの例では、ジョブズが、デザインとコンピューティング・テクノロジーの双方に強い関心があったため、掛け合わせが成立したのだ。

自分の場合だと何になるのだろうか…興味のあることと言えば、心理学、行動経済学、物理学、経済学、統計学、投資、自己啓発ファイナンスマーケティング、マネージメント、起業、スポーツ、デザインなどだが、これらの中から、組み合わせを見つけることになるのかもしれない。

自分のこととして、一度よく考えてみると、おもしろいだろう。

まとめ

今回は、仕事のやり方における足し算や掛け算について書いてみた。

足し算や引き算は、どんな場合も必ず必要だ。足し算を侮ってはいけない。

この点を押さえた上で、かけ算をすることを考えたい。問題は何と何を掛け合わせるか…だが、普通は手持ちの札から掛け合わせることになると思う。自分がどんな札を持っているのか、どんな札に興味があるのか…から考えるといいだろう。※自分と向き合うことから始めればいい。

今回の記事:「仕事のやり方|仕事における足し算と掛け算」