不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分の考えを持つ方法4つ

あなたは、自分の考えを持っている、と自信を持って言えるだろうか。

自分の考えや意見を持っているから、そのまますぐに発言できるか…といえば、むずかしさもあると思うが、自分の考えや意見を持っていなければ、発言できないことは確かだろう。

今回は、自分の考えを持つ方法について書いてみたい。

目次

意見がなければ発言できない

自分の考えを持つと発言できるというイメージ

自分の意見がなければ、会議などで発言することはできない。

ユニクロの柳井さんは、書著の中で、会議で何も発言しない人には、「もう次回から出席しなくて結構です」と僕の明確な意思を伝えた。会議とは、読んで字のごとく、一堂に会して議論し、物事を決める場所であるからだ、と述べている。この考え方は、広がっているように思う。

会議で発言しなくても、情報の共有だけでOK、という時代は終わっている。

もはや発言できなければ、「無用の長物」とみなされる可能性が高いのだ。会議などで発言するためには、自分の考えに基づく意見が必要になる。意見がなければ、実のある発言はできない。

特にありません…は恥ずかしいこと

意見を聞かれたとき、「特にありません」と答える人がいる。

しかしこれは、(主体性を欠く話で)大人としては、恥ずかしいことだ。

なぜなら、「特にありません」=「意見がありません」ということになるからだ。意見があっても、「特にありません」と答えてしまう人もいるが、それは別の問題なので、ここでは触れないでおく。「特にありません」を回避するためには、自分の意見を持つことが大事だ。

その意見をどうやって持てばいいのか…というのが、今回のテーマだ。

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インプットを疎かにしない

インプットなしでアウトプットはできない。

意見を述べる、という行為はアウトプットだ。アウトプットにはインプットが必要なのだ。

以前、ある作曲家が、「なぜ素敵な曲を作ることができるのか」という質問に対し、「いい音楽を聴くなど、良質のインプットをしていれば、自然に曲ができる(アウトプットできる)」という答え方をしていた。わかりやすく、食べたものが出ることと同じ、という表現もしていたと思う。

インプットとアウトプットの関係は、そういうものなのだ。

インプットが不足していないか

自分の考えがない、意見がない、というのであれば、インプットの不足を疑った方がいい。

そのような状態は、頭の中のノートが白紙である、ということだ。

インプットにより、白紙のノートにいろいろ書き込んで整理し、大事な部分に下線を引いたり、関連を考えたりすることで、おのずと自分の考えというものができてくるはずだ

自分の考えを持つためには、インプットを疎かにしてはいけないのだ。

※アウトプットを意識したインプットも大事になる。

批判的に考える

安易な方法ではあるが、批判的に考える、という方法がある。

なぜ安易かと言えば、「批判すること」は簡単なことで、誰でもできることだからだ。※なので、通常の人間関係におけるコミュニケーションでは推奨しない。

だが、自分の意見がない、という場合は、批判的な目線からそれを生み出すことができる。

ある会議で、あるプロジェクトを遂行するにあたり、「こういうメンバーで、人員を構成すればいいのではないか…」という提案をしたことがある。そのとき、それまでひと言も発言しなかった人が、(批判を含む)反対意見を述べた。私とは考えが違ったが、それでいいのだろうと思う。

おそらくその人は、私の意見を聞いているうちに、「自分の考えはちょっと違うな…」と気がついたのだろう。私の意見をたたき台(基準)にして、自分の考えを持つことができた、自分の考えが浮かび上がってきた…ということだ。※批判からにしろ、意見を持てることはいいことだ。

私の意見を鵜呑みにせず、ある意味批判的に考えていたからできたことだ。

インプット時にも批判が大事

インプットするときも、批判的な目線を持つことが大事だ。

たとえば、本を読むときであれば、著者の考えや結論はこうだけれど、それらをサポートする根拠は十分なのか、適切なのか…と考えることだ。その自分の考えが正しいかどうかは別にして、考えること自体に意味があるのだ。

自分の頭で考える、というプロセスをかませれば、インプットの質は上がると思う。

フックを用意しておく

自分の中に、フックを用意しておきたい。

フック(知識)をたくさんもっている人というのは、そのフックに引っかかったものを楽しむことができる。私なりにシンプルに解釈すれば、フックをたくさんもっていて、そのフックに引っかかるものを自在に楽しめる人が、「教養のある人」ということになるのだろうと思う。
出典:教養を身につける方法

フックを用意しておけば、そのフックに引っかかったものを利用できるようになる。

会話がおもしろくない人というのは、フックをあまり持っていない人だ。

そのタイプの人が、自分の意見を持っている分野というのは限られる。自分が得意なきわめて限定的な分野でなければ、自分の考えを持っていないし、(そのため)発言しようとしないのだ。

フックをたくさん用意しておけば、そこに引っかかるものが多くなる。

※実質的なインプットの量が増える、ということだ。

組み合わせを意識する

また、フックに引っかかったものを組み合わせることで、自分の考えを組み立てる、ということができるようになる。※アイデアは組み合わせだ、ということを思い出してほしい。

前回の記事でこんな主張をしたが、

直接人に、「やめてくれ」、「こうしてくれ」と言っても、効果は薄い。
ひとつには、先に述べたように、言われた方が、「自律性を侵害された」、「尊重されていない」と感じ、(言われた方に)感情的な反発が生じるためだ。なので、伝え方を工夫する必要がある。
それは、Iメッセージで伝える、ということだ。
あなたが「こうしてくれ」ではなく、主語を私にして伝えるのだ。
痴漢の被害にあったとき、「やめて」ではなく、「嫌だ」と言う方が効果がある、と耳にしたことがある。「嫌だ」というのは、「私は嫌だ」ということで、Iメッセージになる。Iメッセージで伝えると、相手の自律性を侵害せずに、強く相手に伝わるのだ。
出典:他人を変える方法

※「自律性」+「Iメッセージ」+「痴漢のエピソード」

「自律性」、「Iメッセージ」というキーワードに、痴漢のエピソードを組み合わせて、ひとつの主張にしたものだ。このように組み合わせることで、オリジナルの主張ができあがるのだ。

※普段からいろいろなこと(人を含む)に、関心を持つことが必要になる。

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自分のフィルターを持つ

自分のフィルターを持っておけば、考えを固めやすい。

この罠に落ちないようにするためには、「正邪・善悪」を意思決定の際のフィルターにすることです。「損して得取れ」という言葉を思い出してもいいかもしれません。「正邪・善悪」をすっ飛ばして利益だけを取りにいくようでは、いつまでたってもお金持ちにはなれません。
出典:お金持ちの特徴4つ|なりたい人は真似してみる

※判断基準と言ってもいいだろう。

たとえば、「正邪・善悪」だ。これは正しいことなのか、そうでないのか、と考えることで、方向性が見えてくる。そして、正しければ「YES」という意見になり、そうでなければ「NO」という意見になる。

昨今、自分のことになると、自分が普段他者に対し主張していたことと、全く違う行動をとる、という例が目につく。

立場が変われば主張も変わる…これも人間の性だな、と思わなくもないが、そんなことをすれば、結局(最も大事な)信用を失うことになるので、ダメだよね…と思う。

この考えの中には、社会では「信用が最も大事」という基準がある。その基準に照らし合わせて、そんなことでは「ダメだよね…」という意見になるのだ。

まとめ

今回は、自分の考えを持つ方法について書いてみた。

今回の記事で述べたのは、1)インプットを疎かにしない、2)批判的に考える、3)フックを用意しておく(組み合わせを意識する)、4)自分のフィルターを持つ、の4つだ。

自分の考えや意見を持つことはとても大事なことで、もはやそれを避けて(会社員として)黙々と過ごす、ということはできなくなっている。この流れが後戻りすることはないだろう。

まずは、インプットから見直せばいい。

本を読むことはもちろんインプットだが、人の話を聞くことやメディアを視聴することもインプットだ。さらには、目の前の事象(人の動きを含む)を観察することもインプットになる。

少し意識するだけで、インプットの質や量はかなり変わってくるのだ。

今回の記事:「自分の考えを持つ方法4つ」