頑固なエゴを捨てる方法5つ
あなたは、自分のエゴを捨てたい、と思ったことがないだろうか。
多くの人は、自分のエゴ(利己主義)が適正な範囲で留まっていればいいが、そこからはみ出してしまうとまずい…と思うはずだ。そして、行き過ぎたエゴは捨てた方がいい、とも思うはずだ。
※行き過ぎると、エゴにより自分が被る不利益が大きくなるためだ。
今回は、「エゴを捨てる方法」について書いてみたい。
目次
- 目次
- 譲ることを考える
- 譲ることにはメリットがある
- 譲れば自分の利益になる
- 損失回避性を使う
- 信用を失うことは大きな損になる
- メタ認知を心がける
- 他人の利益を尊重する
- 相手の利益に関心を持つ
- 受け入れて修正する
- 行き過ぎを修正する
- まとめ
譲ることを考える
エゴイストは、他者に譲らない傾向がある。
譲ると自分が損をする、と考えるためだ。自分の意見を譲らないし、バスや電車の席も譲らないし、車を運転していても譲らないし、歩いていても、対向してくる人に道を譲らない…ということがあるかもしれない(笑)。しかし、それは小さな利益に固執し、大きな利益を見逃す行為だ。
譲ることにはメリットがある
譲ることは、必ずしも損ではなく、メリットがある。
まず、自分が譲って「いいことをした」と思えば、自分の気持ちが良くなる。
単純に、いいことをしたので気分が良くなる、ということもあるが、(譲ることで)人とのつながりを感じて気分が良くなる、ということもある。なので、自分が譲って「いいことをした」と思えるシチュエーションであれば、積極的に譲ればいいのだ。
また、こちらが譲らなければ、相手も譲らない、相手を無理に譲らせれば、相手が気分を害ししこりが残る、こちらが譲れば、相手も譲る、という人間関係における相互作用がある。
このことを考えると、譲らないことはいいことだ、とは言えない。
譲れば自分の利益になる
逆に譲った方がいい、というシチュエーションは多々あるのだ。
特に、相手が重要だと考えていて、自分はそれほど重要だとは考えていないものについては、譲った方がいい。そうすることで、逆のことが起りやすくなり、トータルで自分の利益になるためだ。
さらに、譲れば、「面倒な人だ」と思われずに済むことになる。譲らない人というのは、疲れる。まわりが疲れるのだ。まわりは、「この程度は譲れよ」、「細かい人だ」、「執着する人だ」と感じ、その人とつき合うのが嫌になる。面倒な人だと思われずに済むことは、譲るメリットだ。
損失回避性を使う
エゴイストは、自分の損を嫌うため、損失回避性が高い。
したがって、この損失回避性の高さを逆手にとって利用するといい。
つまり、エゴが過ぎると「損」になる、と考えればいいのだ。
目先の利益や損に敏感で、利益をマメに取りに行くが、その動きに伴う言動から、まわりの人から不興を買うことになる。要するに、まわりから信用を失う…ということだ。
出典:利己的な人の心理と特徴5つ
エゴイストは、自己利益を求めすぎるきらいがある。
その結果、「自分に甘く他人に厳しい」という状態になったり、過去の自分の言動と一貫性を失ったり、他人の利益を犠牲にして、自分の利益を得ようとしたり…という残念なことになる。
信用を失うことは大きな損になる
その結果、まわりからの信用を失ってしまうのだ。
人間関係において、「信用」というのは最も大事な要素のひとつだろう。信用は、築くこともむずかしいし、それを維持し続けることもむずかしい。だから、「信用」には価値があるのだ。
エゴイストになると、そもそもこの大事な信用を築けないし、仮に信用を得たとしても、相手に正体がバレると、あっさり失ってしまうことになる。このことは、大きな「損」になるのだ。
この損を認識することで、エゴを捨てることができる可能性がある。損失回避性が高い人であれば、その可能性も高くなる。※目先の得よりも、長期的な「損」を意識できるかどうかだ。
メタ認知を心がける
エゴを捨てるためには、メタ認知を心がければいい。
メタ認知とは、自分を客観視する能力のことであり、自分視点から他者視点に切り替えて、自分の思考や行動を観察する能力のことだ。この能力があれば、自分に甘く他人に厳しいとか、矛盾するような言動をして、まわりからの信用を失う…という自分本位の行動を控えるようになる。
第三者目線からそのことがどう見えるか…ということを理解できるためだ。
出典:利己的な人の心理と特徴5つ
メタ認知をすることで、自分のエゴが見えてくる。
メタ認知で、自分の振る舞いを客観的に観察&評価できるため、行き過ぎた部分については、「不適切だな」、「やりすぎだな」、「常識に欠けるな」、ということがわかるのだ。
たとえば、自分の昔の言動について、今から考えるとおかしい、不適切だった…と思うことがないだろうか。それは、昔の自分に対してメタ認知ができている…ということになる。
今の自分に対しても、メタ認知をすればいいのだ。
他人の利益を尊重する
エゴイストは、自分の利益には目の色を変えるが、他人の利益には無関心だ。
そのため、自分の利益を求めるあまり、他人を利用したり犠牲にしたり…ということになる。
※他者の利益を奪って、自分の利益にすることがある。
なので、「自分は他人の利益を不当に奪っていないか…」と考えることだ。その際は、上で述べたメタ認知が必要になる。自分の行動を「客観的に評価してどうなのか…」ということだ。
※相手を自分に置き換えて考えてみてもいいだろう。
相手の利益に関心を持つ
また、相手の利益にも関心を持つようにすることだ。
たとえば、相手が仕事のパートナーであれば、相手の利益を考えることなしに良い関係を保つことはできない。特に自分の立場の方が強い場合は、その分相手の利益を考える必要がある。
エゴイストは、相手に関心を持たないので、そこから修正する必要がある。
他人に「関心を持つ方だ」という人も、「そもそも関心がない」、「意識的に関心を持たないようにしている」という人もいると思うが、ある程度の関心は持つ方がいいと思う。
出典:他人のことに関心を持った方がいい理由4つ
相手に関心を持ち、相手の利益にも意識を向けることだ。※気持ちの余裕が必要になる。
受け入れて修正する
今の自分をそのまま受け入れるといいだろう。
行き過ぎたエゴを持つ自分を受け入れるのはおかしい…と思うかもしれないが、現実は現実として冷静に受け入れる必要がある。自己否定しても、エゴを捨てることはできないだろう。
※自己否定は、自己肯定感を低下させ、自尊心を傷つけるので好ましくない。
また、すべてのエゴが悪いわけではない。
行き過ぎたエゴが悪いのであって、適正な範囲にあるエゴについては、許容すればいい。適正な範囲にあるエゴ、許されるエゴについてまで、否定して捨てる必要はないのだ。
行き過ぎを修正する
エゴを持つ自分を受け入れた上で、
ちょっと行き過ぎている部分もあるよね、マイナスのエゴもあるよね…と認識し、そこを修正することに意識を向ければいいのだ。※自尊心を保ちながら修正することが大事になる。
自分を受け入れて、修正をかければいいのだ。
まとめ
今回は、「エゴを捨てる方法」について書いた。
まずは、人に譲ることを考えてみよう。小さな利益に固執することは、大きな利益を逃すことになり、損をする…と考えた方がいい。小さな利益に固執しても、決していいことはない。
大したことでもないのに意地を張って無理筋の言動を行えば、あなたの信用は低下してしまう。
まわりからの信用が低下すれば、私生活もビジネスも何かとうまくいかなくなる…ということは、普通に考えればわかることだろう(助け合いなどの人間関係の利点を生かせなくなる)。
行き過ぎたエゴは、自分の利益のためにも捨てた方がいいのだ。
今回の記事:「頑固なエゴを捨てる方法5つ」