不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

上司に言ってはいけない言葉がある

上司に嫌われている…と感じている人がいると思う。

上司に嫌われる原因はいろいろあると思うが、上司に言ってはいけない言葉を使っているため、上司に嫌われている…という単純なケースもあると思う。この場合は、そのことに気がついていないのだ。

今回は、上司に言ってはいけない言葉について書いてみたい。

目次

 

上司に言ってはいけない言葉は

できません

上司に仕事をふられたとき、「むずかしいな」と感じることがある。

これまでやったことがない仕事だし、能力的にもできるかどうかわからない、その仕事をこなすための知識や経験が十分ではない…と思ったときに、「むずかしいな」と感じるのだ。

自然な感情ではあるし、「むずかしい」と感じることが悪いことではない。問題は、「むずかしい ⇒ 自分にはできない」と思い、そのまま「できません」と口に出してしまうことだ

正直に言って何が悪い…と思うかもしれないが、このことにはいくつか問題がある。

できませんは感じが悪い

「できません・わかりません」は、感じが悪い。

酷い人になると、「NOと言わなければいけない」という意識が強いのか、相手の話が終わらないうちに、「それは無理です」、「できません」と答えてしまう人がいる。平たく言うと、感じが悪いのだ。(断られた方は)この人は、「自分のことを尊重していないのではないか」、「軽くみているのではないか」と感じるのだ。
出典:仕事の上手な断り方

相手の申し出を断るフレーズなので、感じが悪いのだ。

「できません」と言われた方は、「自分のことを尊重していないのではないか」、「軽くみているのではないか」と感じることになる。そう感じれば、誰でも不愉快な気分になるだろう。

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上司はあなたに失望する

その言葉を聞いた上司は失望する。

上司は部下が最初からいい仕事ができるとは考えていない。多少の失敗は想定している。また、ヘルプを求めてきたら、助けようと考えている。※部下を育てることは、上司の仕事でもある。
出典:粘りが知的な成長をもたらす…できませんはNG

上司は、部下が最初からいい仕事ができるとは考えていない。

特に、部下の実力に比してむずかしめの仕事の場合、いきなりいい仕事ができるとは思わない。なので、ある程度の失敗を想定したり、ヘルプを求めてきたら助けよう…と考えている。

そこで、頭から「できません」と言われると、失望するのだ。

成長の機会がなくなる

「できません」で、自らの成長の機会を失うことになる。

「できません」といわれた上司は、彼(女)に実力以上の仕事を与えるのはやめようと考える。その時点で、あなたの成長は止まる。自分が完璧にできる仕事をいくらこなしても、成長にはつながらないからだ。おそらく、「できません」と口にした人には今後、雑用に近い仕事が回ってくるようになるだろう。
出典:粘りが知的な成長をもたらす…できませんはNG

「できません」と言われれば、(上司は)むずかしい仕事をふるのはやめよう…となる。

その結果、実力未満の誰にでもできる雑用のような仕事しか回ってこなくなる。自分が完璧にできる仕事をいくらこなしても、成長にはつながらないので、成長できなくなってしまうのだ。

すなわち、「できません」で、残念なことに自ら成長の芽を摘み取ってしまうことになる。

私の仕事ではありません

「私の仕事ではありません」と言いたくなることがある。

私もこれは「明らかに自分の仕事ではない」と思い、そう口に出しそうになったことがある。もちろん、自分のことだけを考えてそう思ったのではなく、チームの事情やメンバーの個々の負担のバランスを考えて、「この仕事は(自分ではなく)Cさんにやってもらった方がいい…」と思ったのだ。

つまらない誤解が生じる

ただ、そうであれば、「私の仕事ではありません」は誤解を生じる

チームとしてパフォーマンスを上げるためには、「この仕事は(自分ではなく)Cさんにやってもらった方がいい…」と言えばいいのだ。「私の仕事ではありません」などと言う必要はないのだ。

※喧嘩を売っているようにも聞こえる。

わざわざ「私の仕事ではありません」などと言うと、「面倒な人だな」、「逆切れしているのか」と、思われることもある。私の仕事ではない、と思うのであれば、理由&対案を示すべきだろう。

私の仕事ではない…と言い放ち、後は知らん…という態度はやはりまずい。

了解です・了解しました

「了解です・了解しました」で何が悪い…と思う人がいるかもしれない。

だが、同等の人に使う分にはいいが、上司に対しては使わない方がいい言葉だ。

では、「かわりにどう言えばいいか?」だが、時代もののドラマなどをみていると、上のものが下のものに指示をしたときに、下のものが「承知」という言葉を使うことがある。印象的には、了解も承知も大差ない…と思うかもしれないが、この「承知」が正解のひとつになる。

自分が部下など下の立場であれば、「承知しました」と言えば、何ら問題はない

ご苦労様です

同様の言葉で、「ご苦労様です」というフレーズがある。

「ご苦労様です」という言葉は、目上の人に対して使う言葉ではない。

一見、様がついているので丁寧な言い方である。上司に使って問題ないのでは…と思うが、上の人に対し使う言葉ではない。なので、もしその言葉を上司に使う人がいれば、相手を目上とはみなしていないか、使い方を知らないということになる。この場合の正解は、「お疲れさまです」だ。

でも・だって・しかし…

人は言い訳をするのは好きだが、言い訳を聞かされるのは嫌いだ。

したがって、自分が好きだからといって、他人が嫌いなことをする必要はない。

他人に言い訳を聞かされると、「言い訳をしようと思えば、いくらでもできるよ」、「つまらない言い訳をするな」、「言い訳をするぐらいなら、言い訳をしないですむように頭を使え」と思うのだ。

言い訳をすることにより、相手がどう思うのか…ということを意識した方がいい

言い訳で印象が悪くなる

それは、言い訳をすることにより、相手にどんな影響を与えるのか…ということだ。また、それにより、まわりからどのように評価されるのか…ということだ。
出典:会社で言い訳をしない方がいい理由

「言い訳がましい人だな」と思われてしまうことは好ましくない。

あなた自身も、言い訳をする人がいれば、「潔くないな…」、「自己保身のために、責任逃れをしているな…」、などと感じるはずだ。人は言い訳をする人に良い印象を持たない…ということだ。

 

言うべきことを言わないもNG

言うべきことを言わない

上司に嫌われる言葉ではないが、言うべきことを言わないことにも要注意だ。

好意でおごる方は、おごることに対する見返りを求めているわけではない。
見返りは求めていないが、お礼は求めている。ここを勘違いしないことだ。そもそもおごってもらってお礼をいうことは、人として当たり前のことだし、相手が求めていることでもあるので、キチンとお礼を述べたい。お礼を述べるときは、しっかりアイコンタクトして頭も下げよう。
出典:食事をおごられる時のマナーをまとめる

たとえば、上司におごってもらう…というシチュエーションだ。

上司は、部下に対しおごることに対する見返りを求めているわけではない。

おごることで、部下との人間関係を良くしたい、距離を縮めたい、仕事に対するモチベーションを高めてもらいたい…程度の下心はあるかもしれないが(笑)、大した見返りではなく期待程度だ。

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お礼の言葉は求めている

ただ、お礼の言葉・感謝の言葉は求めている

したがって、おごってもお礼を言わない部下にはイラッとするのだ。

相手が当然のこととして求める(合理的な)ことを無視する…というのはやはりまずい。非常識な人物だ…ということになるためだ。お礼など言うべきことは、きちんと言うようにしたい。

 

上司に言ってはいけない - サマリー

まとめ

今回は、上司に言ってはいけない言葉について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)できません、2)私の仕事ではありません、3)了解しました、4)ご苦労様です、5)でも・だって・しかし、6)言うべきことを言わないこと、の6つだ。

もし、これらの言葉を上司に使っているようであれば、上司に嫌われても文句は言えない。

なので、改善が必要だ。NGフレーズを頭の中に叩き込んでおけばいいだろう。また、言うべきことを言わない…というのもNGだ。お礼を言うべき場面で言わなければ、嫌われることになる。

※この場合は、親のしつけがなっていないな、人として問題があるな…と思われるだろう。

今回の記事:「上司に言ってはいけない言葉がある」