不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

後悔しやすい人へ…くよくよしない方法5つ

あなたは、くよくよする方だろうか。

くよくよする、というのは、終わったこと(過去のこと)をいつまでも引きずり、反芻する必要もないのに反芻し、あれこれ思い悩む…ということだ。これは、自分に余計な苦痛を与える行為になる。なので、いつまでもくよくよしていると、人生の時間の無駄遣いになってしまう

今回は、くよくよしない方法・生き方について書いてみたい。

目次

サンクコストを意識する

やってしまったことは、サンクコストとして割り切りたい。

ビジネスでは…新規のプロジェクトに投資をしたが、当初の目論見とは違い、(将来)期待した成果は出ないということがわかったので、そのプロジェクトを道半ばで中止する…ということがある。その場合、すでに投資した分(お金や労力など)については戻ってこないため、あきらめるしかない。この、もはや回収できないコストのことを、「サンクコスト」という。※ sunk は、sink の過去分詞形。
出典:恋愛に「もったいない」はいらない

たとえば、あなたが結婚を目的として誰かとつき合っているとしよう。

つき合っているうちにあるタイミングで、相手はあなたと結婚するつもりがないことがわかった。その時点(目的を達成できないとわかった時点)でどうするのか…というところが分水嶺になる。

サンクコストとして割り切る

それまでに相手とのつき合いに費やした時間やお金のことを考えると、くよくよしたくなるだろう。

また、自分の見る目のなさや判断力に失望するかもしれない。だが、くよくよしても百害あって一利なしだ。それらはサンクコストとして割り切る(または切り捨てる)ことが正解になる。

サンクコストを理解して、そのコストは割り切ったり切り捨てることが正解だと知っていれば、これは「サンクコストだな…」と思った時点で、そうすることができるようになる

サンクコストを意識することで、くよくよすることがなくなるのだ。

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これからのことを考える

なぜ、サンクコストを切り捨てることが正解なのか。

それは、「過去」よりも「未来」、これからが重要であるためだ。

先の例でいえば、相手とのつき合いに費やした時間やお金のことを考えて、「あの時間やお金は返ってこない」、「もはや取り返しがつかない」と落ち込んだり、「自分の見る目がなかった…」と深く後悔しても意味がない。

後悔は未来につながらないどころか、未来に対し悪い影響を与えるので、好ましくないのだ。

一番大事なのは、これからであって、未来の利益なのだ

サンクコストをスパッと切り捨てることができれば、何の後悔やわだかまりもなく、これからに向けて第一歩を踏み出すことができる。なので、サンクコストを切り捨てることが正解なのだ。

過去のことではなく、これからのことを第一に考えたい。

後悔ではなく反省する

過去の痛みを伴う出来事については、後悔ではなく反省したい。

後悔してもいいことはない。「あのとき別の選択をしていれば…」、「あのときの判断が悔やまれる」ということはある。

たとえばキャリアの問題で、「なんとなく妥協して、進学先や就職先を決めるべきではなかった…」、「安易に転職すべきではなかった…」ということがあるかもしれない。

しかし、済んでしまったコトを悔やんでも意味がない。もし悔やむことで過去を変えることができたり、将来に良い影響があるのであれば、悔やむことにも意味があるが、そんなことはない。悔やむことは、自分に精神的なダメージを与え、これからにも悪影響を及ぼすのだ。

後悔を反省に置き換える

なので、後悔は反省に置き換えたい

「あのとき別の選択をしていれば…」、「あのときの判断が悔やまれる」ということであれば、なぜそのような選択や判断をしてしまったのか…についてよく考えればいい。

考える時間や材料が足りなかったのか、何か勘違いや思い込み、怖れや守りに入る気持ちがあったのか、感情的になっていたのか、他人のアドバイスを聞きすぎた(または、アドバイスを聞かなかった)のか、何らかの至らない点があったはずだ。そして、そこから教訓を学び取り、頭や胸に刻むことだ

目に見える形で、アウトプットしてもいいだろう。

三方原で大敗した家康は、その負けを戒めとするために、「しかみ像」を描かせたという。この逸話を否定する説もあるが、それはともかくそのような形でアウトプットしておけばいいのだ。

メタ認知を利用する

失敗したときは、メタ認知を利用したい。

失敗したときというのは、どうしても感情的になる。

したがって、冷静に出来事を評価するためには、客観的になる必要があるのだ。

メタ認知とは、自分を客観視する能力のことであり、自分視点から他者視点に切り替えて、自分の思考や行動を観察する能力のことだ。この能力があれば、自分に甘く他人に厳しいとか、矛盾するような言動をして、まわりからの信用を失う…という自分本位の行動を控えるようになる。
三者目線からそのことがどう見えるか…ということを理解できるためだ。
出典:利己的な人の心理と特徴5つ

失敗の始めから終わりまで、第三者目線でながめてみる。

そして、失敗して落ち込んでいる姿も、 第三者目線でながめてみるといいだろう。失敗すると、あんな風に落ち込むんだ…と感じることができればいい(笑)。そうすることで、冷静になれるはずだ。ちなみに、自分の動画を撮って自分の言動を客観的に見たことがあれば、メタ認知を使いやすくなる。第三者目線で自分をイメージすることが、比較的簡単にできるようになるためだ。

失敗に対する考え方を変える

くよくよしないためには、失敗に対する考え方を変えたい。

たとえば、自意識過剰な人に多いが、「失敗 = 恥」だと考えれば、失敗することで深くダメージを受けてネガティブになるだろう。プライドが傷ついた…ということで、そうなるのだ。
出典:ネガティブな人がポジティブになる方法5つ

あなたは、「失敗したくない」と強く思っていないだろうか。

もし、そう思うのであれば、なぜそう思うのかよく考えてみればいい。

「失敗すると、恥ずかしいから」、「失敗すると、自分の評価が下がるから」、「失敗すると、笑われるから(叱られるから)」など、失敗したくないと思う理由はいくつかあるだろう。

失敗すれば成功に近づく

だが、失敗は成功するために必要なプロセスにすぎない

だが、失敗は成功するために必要なプロセスだ、と考えれば、「失敗 = 恥」だと思うこともなく、失敗から不要なダメージを受けることもない。※プライドも傷つかない。
出典:ネガティブな人がポジティブになる方法5つ

失敗の先に成功があるため、失敗することは成功に近づくことなのだ。

そう考えれば、失敗してくよくよすることもなくなるだろう。

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くよくよしない方法・生き方 - サマリー

まとめ

今回は、くよくよしない方法・生き方について書いてみた。

1)サンクコストを意識する、2)これからのことを考える、3)後悔ではなく反省する、4)メタ認知を利用する、5)失敗に対する考え方を変える、の5つだ。

もはや取り返しのつかないコストは、サンクコストだ。

サンクコストという勘定科目でも作って、そこに入れてしまえばいい。

サンクコストを失敗した結果だ、と考えれば、その累積のコストが大きくなればなるほど、成功に近づく…ということになる。そのコストは、あとから振り返ると、ある意味、財産でもあるのだ。

今回の記事:「後悔しやすい人へ…くよくよしない方法5つ」

※この記事は、傷ついた心を励ましてくれるブログ特集!ナースときどき女子)にて紹介されています。