嫉妬しない方法6つ|嫉妬しない生き方に変える
人であれば、嫉妬することがあると思う。
人は嫉妬する生き物で、自分が楽しくないとき、知り合いが楽しそうにしている、というだけでも嫉妬することがある。ネットで知り合いの動向を探り、彼や彼女のリア充ぶりに嫉妬することもあるだろう(笑)。
嫉妬するといろいろ苦しくなるので、嫉妬しないスキルを身につけることが大事だ。もっと言えば、そうすることで嫉妬しない生き方に変えた方がいいだろう。そうすることは、十分可能だ。
今回は、嫉妬しない方法について書いてみたい。
目次
嫉妬しない方法は
背景を考える
成功した人を羨む、ということがある。
知り合いが(or 知人の子供が)一流の学校に入った、一流の企業に入った、会社では、同期がいち早く出世する…ということがある。そんなときは、その人を羨ましく思う、ということがある。
自分と能力の差などないのに、どうして…と思うこともあるだろう。
そんなときは、その人は「運がいいだけじゃん!」、「お金があったりなんだかんだで、環境に恵まれているからね…」、「コネがある人は強いな…」などと(根拠なしに)思うかもしれない。
成功には背景がある
そんなときは、少し(根拠のある形で)成功の背景を考えてみる。
そういえば、「遊びを我慢して努力をしていたよね」、「コツコツ積み上げていたよね」、「普通は我慢できないようなことも、よく我慢していたよね」と思い当たる節があるかもしれない。
成功には「トレードオフ」があるものだ。そして、そのあたりの差が実体化したのかな…と考えることができる。成功した人の背景を考えることで、(自分は)冷静に学ぶことができるのだ。
※そして、(決して遅くはないので)自分に学びを取り入れればいい。
メタ認知を利用する
嫉妬したときは、メタ認知を利用したい。
メタ認知能力という言葉を知らない人でも、「自分を客観視する能力」と言い換えれば、ピンとくる人も多いだろう。「自分を客観視する」ということはなかなか難しいものだ。
車を運転しながら、自分の車が(全体の中で)どう動いているのか、上空のカメラ目線で認識する…というものだからだ。そんな意識は、言われなければしないものだ。
出典:メタ認知能力を高めればいいことがあります
※自分を客観視する能力のこと。
メタ認知には、1)適切な対応ができるようになる、2)独善的な思考から離れることができる、3)冷静な判断ができるようになる、4)考えや行動を修正できる、5)自己評価が適正になる、というメリットがある。
嫉妬をするときは、「認知の歪み」がある。メタ認知は、その認知の歪みを正すきっかけになる。
俯瞰すればいい
嫉妬をしている自分を、俯瞰すればいいと思う。
嫉妬に悩み、苦しむ自分は(第三者目線で)どう見えるだろうか。
自分を突き放して高みから見ると、「どうしようもない嫉妬にひどく苦しんでいる…気の毒な人だ」、「嫉妬の感情にはまりすぎではないのか」、「認知の歪みが酷いな…」などと思うだろう。
未熟で愚かな人だ…と思うかもしれない。嫉妬をマネージメントするために、メタ認知は有効だ。
長い目でみたい
これは、「人間万事塞翁が馬」ということだ。
この故事には、目先の出来事に一喜一憂してはいけない、という教えが含まれている。世の中の事象には、なかなか「絶対」というものはないが、外部環境の変化は「絶対に」ある。あなたを取り巻く状況は、時間とともに必ず変化するのだ。
出典:辛い時の過ごし方があなたの将来を決める
わたしたちがハッキリわかっているのは、「外部環境の変化がある」ということだけだ。
たとえば、会社での昇進が、一時の勝利に終わる…というケースがある。一度昇進した人が、数年後には、ほぼ元のポジションに戻っている…ということだってあるのだ。
そこが頂点ということも…
比較的大きなライフイベントでも、たとえば、一流の学校、一流の企業に入ったからその後の幸せが約束される…ということもない。そのときが最高潮で後は下がるだけ…ということもあるのだ。
※不満を抱えながら、不本意な仕事人生を過ごす…ということもある。
人生の評価では、長い目で見ることが必要だ。
本当のことはわからない
また、見た目だけではわからない、ということがある。
外形的には成功しているように見えても、本人は大きな問題を抱えて苦しんでいる…ということも普通にある。なので、見た目だけで判断して嫉妬しても、「見当違い」ということもある。
人知れず、健康の問題などで苦しんでいる…ということもある。
※的を外した嫉妬など、妄想であり滑稽なだけなのだ。
書き出してみる
嫉妬を書き出してみることも有効だ。
内に澱(おり)のように溜った嫉妬を、排出する、ということだ。
不安であれ嫉妬であれ、書き出すことは有効な手段になる。
まずは、現在の不安を書き出すことだ。
健康に対する不安であれば、こういう症状があって不安だと具体的に書く。
※日付と症状、気持ちなどを書く。
お金に関することであれば、○○円必要だが、現在は××円しかない、などと具体的に書き、仕事や人間関係のことであれば、○○ができるかどうか不安だ、××さんとの関係が悪い、などと具体的に書き出す。また、それぞれに日付も入れる。
不安を書き出すことのメリットは、1)不安がいくつあるのかはっきりする、2)それぞれの重要性がわかる、3)課題が明確になる、ということだ。
出典:心配性の治し方とは?|心配癖を治す方法がある
書き出すことで、頭の中を整理することができるからだ。
不安でも嫉妬でも、ネガティブな気持ちを抱えているときは、頭の中が嫌な感じでモヤモヤする。そのモヤモヤがはっきりしないので、ストレスになる…という負の連鎖があるのだ。
書き出す(排出する)ことで、この連鎖を断ち切ることができる。
エネルギーに変える
嫉妬を正しいエネルギーに変える、ということだ。
※嫉妬は、負のエネルギーだろう。
満たされない自分、みじめな自分に気がついた後には、「劣等感」がやってくる。その劣等感にさいなまれ、負のエネルギーがどんどんたまる。逃げ場を失ったエネルギーはいつか爆発する。この爆発が補償(ギャップを埋めようとする力)になり得るのだ。
出典:強く願えば夢が叶うは本当か?
劣等感もそうだが、負のエネルギーは強い。
このエネルギーを負のまま(そのまま)利用すると、嫉妬であれば、相手を攻撃したり、裏で「相手の足を引っ張る」という負の行動に出る。これは、好ましくないエネルギーの使い方だ。
そうではなくて、正のエネルギーに変換して使えば、プラスに働くことになる。
補償になり得る
補償(ギャップを埋めようとする力)になり得るのだ。
成功した人に嫉妬するのであれば、その人にできたのであれば、自分にもできる…と考え、なぜその人は成功できたのか…について分析し、学んで取り入れる、という作業ができるのだ。
※嫉妬は同じレベルの相手に対して行うものであるため、「自分にもできる…」と考えることはきわめて合理的であり、その人から学んで取り入れる、ということもかなり現実的なのだ。
嫉妬はエネルギーだから、逆手にとって利用すればいいのだ。
自分の責任だと思う
自分で責任を引き受ける、とすれば嫉妬しなくなる。
同級生が一流企業に就職できて、自分が(望んでいたにもかかわらず)できなかった場合、他責思考であれば、嫉妬する。「あいつは運が良かっただけだ…」ということで嫉妬するのだ。
だが、自責思考であれば、嫉妬しない。
自分がその企業に就職できなかったのは、「自分が何か至らなかったためだ…」と考えるからだ。自分の足りない部分を認識し、そこを改善しようとか補おう…という方向に向けるのだ。
※自責であれば、次の行動に比較的早く切り替えができる。
自責が本当に正解?:結局、自責と他責はどちらがいいのか
恋愛も自己責任
恋愛でも同様だ。自分が相手から軽く扱われるのであれば、自分に責任がある。
相手が求めている人ではなかったのか、相手が求めている人になり得なかったのか、いずれにしても、「そのような人を相手として選んでしまった」ということを含めて、自分の責任なのだ。
※浮気っぽい人を選んで浮気されたのであれば、自分の責任だ。
自責思考が行き過ぎると、それはそれで(必要以上に自分にストレスをかけるなど)問題になるが、基本は自責思考をとった方がいい。そうすることで、嫉妬しなくてすむようになるのだ。
嫉妬しない方法 - サマリー
まとめ
今回は、嫉妬しない方法について書いた。
自分の考え方を変えることで、嫉妬から遠ざかることができる。
今回述べた方法は、1)背景を考える、2)メタ認知を利用する、3)より長い目でみる、4)書き出してみる、5)嫉妬をエネルギーに変える、6)自分の責任だと考える、の6つになる。
自分に合う方法を採用すればいいと思う。もちろん、組み合わせてもいい。
自分が持っていないものを持っている人に嫉妬するときは、自分は自分の持っているものを100%活用しているだろうか…と考えればいい。活用できていないはずだ。そのことに注力すれば、他人のことは二の次になるだろう。
自分なりの嫉妬しないスキルを身につけて、より良い生き方を手に入れたい。
今回の記事:「嫉妬しない方法6つ」