不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

一流の人の特徴|一流と呼ばれる人のコミュニケーション術とは

一流と呼ばれる人がいる。彼らには目立つ特徴がある。

彼らのコミュニケーションは、普通の人とはやや違う(彼ららしいコミュニケーション術を持っている)。一流になったから、コミュニケーションが変わったのか、もともと優れたコミュニケーションの方法を採用していたため、一流になれたのか…。

両方あると思うが、後者の比重が大きいと思う(コミュニケーション下手で不器用な人が一流になるのは困難)。今回は、一流と呼ばれる人のコミュニケーション術について書いてみたい。

目次

自慢をしない

一流と呼ばれる人は、自慢をしない。

自慢をしないし、自慢につながるような話もしない。

自分を他人に対し、大きく見せたくなることがある。
ありがちなのが、「自慢をする」ということだ。自分の学歴や職歴、所有物などを自慢する人もいれば、自分の親や家柄などを自慢する人もいる。もちろん、自分を大きく見せるための行為だ。人によく思われたい…という気持ちがあるため、自慢をしてしまうのだ。
出典:他人の目が気になる原因5つ

他方、凡庸な人は自慢をする。

「人によく思われたい」、「リスペクトされたい」という気持ちがあるためだ。

また、自分に自信のない人やダメな劣等感を持つ人は、自慢をする。自信のない度合いやダメな劣等感の度合いが大きければ大きいほど、(あらゆる手を使って)自慢をしようとしてしまう。

凡庸な人は自慢で補償する

この「自慢する」という行為は、「補償」という行為になる。

一流の人は、補償する必要がないから補償しない、ということがあるだろう。気持ちに余裕があるのだ。他方、一流未満の人は、一流とはギャップがあるので、補償したい…という気持ちがある。

なので、凡庸な人が自慢をしたがるのは、自然なことかもしれない。

自慢はやめたい

自慢をしなければ一流になれるのか…といえば、そうではない。

ただ、補償にかけるエネルギーを、他人に「自慢する」という形ではなく、自己の成長に費やすことができれば、成功する可能性が高くなると思う。自慢は他人を不快にさせるので、人間関係においてマイナスに働く…ということもある。なんだかんだで、自慢はしない方がいいのだ。

スポンサーリンク
 

 

あいさつをする

一流と呼ばれる人は、あいさつをキチンとする。

この「あいさつ」について、おもしろいエピソードがある。

飛行機に乗るとき、CAが搭乗口で客に対しあいさつをする。CAは、「おはようございます」などとあいさつをし、搭乗する客を迎える。このときの客の反応だが、エコノミークラスでは、無反応の人が一番多く、CAのあいさつに反応しても、会釈か「どうも」と小声で言う程度なのだ。

たしかにわたしも、(無視はしないが)会釈か小声で「どうも」だ(笑)。

ファーストクラスの客はあいさつをする

他方、ファーストクラスの客は、CAのあいさつに対し無視する人は皆無だ。

必ずアイコンタクトをしながら「おはよう」、「よろしく」などと、あいさつをするそうだ。

ただこれは、客に対する扱いの軽重も大きく影響していると思う。エコノミーとファーストクラスでは、CA1人が受け持つ客数が全く違う。エコノミーでは、客はワン・オブ・ゼムとしてマスで扱われるが、ファーストではCAが、客に1対1に近い形で向き合う形になる(CAは顧客の名前や嗜好も暗記している)。この対応の差が、CAのあいさつに対する反応に表れると思うのだ。

なので、エコノミークラスで、会釈か「どうも」と小声で言う程度の人でも、ファーストクラスを利用するようになると、CAに対しキチンと声を出してあいさつするようになるだろう。

※扱いの軽重や関係の濃淡が、あいさつの違いを生むことはあるのだ。

一流の人はキチンとあいさつを返す

とは言え、一流と呼ばれる人は、あいさつをキチンとするのだろう

わたしはたまたまある社長とエレベーターで一緒になったことがある。その方はある業界の有名人で、一流と目される人だ。わたしが無言で会釈をしたら、その社長は声を出してあいさつを返してくれた。わたしのことは知らないはずだが、キチンと声を出してあいさつしてくれたのだ。

一流の人が自分から積極的にあいさつをするのかどうかは知らないが、あいさつをされれば、それ以上にキチンと返す、ということは確かだ。あいさつの重要性を認識し、実践している、ということだ。※もはや、習慣になっているのだろうと思う。このあたりは、真似をしたいものだ。

ありがとうと言う

一流と呼ばれる人は、「ありがとう」と言う。

海外に行くと、よく「Thank you」というフレーズを聞く。別に一流の人ではなく普通の人でも「Thank you」という言葉を口にする。なので、「ありがとう」と「Thank you」は違うのだ。

※言葉の意味は同じでも、使う意味合いが違う。

英語では、「Thank you」の一択だが、日本語では、「どうも」、「すみません」、「ありがとう」の三択だ。そのほかにも、会釈する、無言でうなづく、というボディーランゲージもある。

わたしも海外で扉を押さえてくれたときなどは、「Thank you」と言うが、日本では、「すみません」と言ってしまう。自分のためにそうさせてしまって、申し訳ない…というニュアンスだ。

臆せず「ありがとう」と言う

「ありがとう」では、距離感が近くなり不適切では…という感覚もある。

だが、一流の人は臆せず「ありがとう」と言うそうだ。「どうも」や「すみません」を選択しないようだ。自分に自信があるからだろうか(「すみません」は、やや萎縮した感じがある)。それとも、「ありがとう」が相手の承認欲求を満たす、マジックワードだと知っているからだろうか。

機会があれば、一流の人になぜ「ありがとう」を選択するのか聞いてみたい(笑)。

相手の話を聞く

一流と呼ばれる人は、相手の話を聞く力がある。他方、凡庸な人は、この力のない人が多い。

相手が白けているにもかかわらず、自分の話を「話したいから」ということで話す。そして、相手の話にはあまり関心を示さない。相手の話を聞かないため、会話のキャッチボールができない。

凡庸な人は、(ある意味)相手がいることを忘れている。

凡庸な人は否定をするが…

そして、凡庸な人は否定することもよくある。相手の意見や主張を否定的にとらえ、否定する。

自分が「違う」と思ったら、その感情のまま否定してしまう。否定することで、自分の正しさを際立たせよう、という自己顕示のようなこともあるのかもしれない。だがこれは、未熟なコミュニケーションといえる。※相手が嫌い(相手の権威が嫌い)だから、否定する、ということもある。

一流の人は否定しない

一流の人は、否定しない。否定から入る、なんてことはない。

否定したいときでも、「そういう考え方はあるよね」と一度は肯定するのだ。そして、自分はこう思う、ということで、自分の考えを述べる。わざわざ否定することは、しないのだ。

相手の話を聞くことには、メリットがある。
ひとつは、(相手に主張に同意する・しないは別にして)相手を尊重する・承認する、というメッセージを相手に伝えることができる…ということだ。こうすることにより、相手の感情的な反発を抑えることができ、まともなコミュニケーションが成立する、ということになる。
出典:交渉術|あなたの交渉力を高める方法

一流の人には、相手を尊重する・承認する、という気持ちがある

そうすることで、仮に自分の主張が相手の主張と異なっていても、自分の主張に耳を傾けてもらえる、ということを知っている。「それを実践できる」というところが、一流たる所以だろう。

※知っていても、なかなか実践できないものだ。

スポンサーリンク
 

 

自分を3割に抑える

一流の人は、会話の中で自分を3割に抑えるそうだ。

自分が3割ということは、相手が7割ということになる。この割合を守ると、相手が「会話が楽しかった」と思うそうだ。この割合を相手からみると7:3だが、自分からみると3:7になる。

とすれば、自分は楽しくないのではないだろうか(笑)。

では、一流の人は、自分は楽しくないけれど(相手のために)じっと我慢して会話をしているのだろうか。おそらくそうではない。一流の人は、相手が楽しむこと、気持ちよくなることを目的として会話をしているのだ。※同時に、一流の人に自制心があることも確かなことだ。

言い換えれば、「相手が楽しむこと」、「気持ちよくなること」を自分の喜びとする、ということだろう。このように、別の視点を用いて、柔軟に考えることのできる人は強い。

まとめ

今回は、一流と呼ばれる人のコミュニケーション術について書いた。

今回の記事で述べたのは、1)自慢をしない、2)あいさつをする、3)ありがとうと言う、4)相手の話を聞く、の4つだ。言われてみれば当たり前、と感じることが多いが、結局、当たり前のことを当たり前にできるかどうか…が、一流かそうでないかを分ける分水嶺になるのだ。

結論だが、当たり前のことを当たり前にできる人が一流なのだ。

今回の記事:「一流の人の特徴」

参考文献:ファーストクラスに乗る人が大切にする51の習慣|毛利 仁美