不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

3分で理解する即決即断

あなたは、即決即断できる人だろうか。

即決即断できる、と言える人は、主体的で自信があり優秀な人なのかもしれない

多くの人は、「自分には優柔不断な部分がある」と感じているのではないだろうか。わたしもそのひとりだ。決めなければいけないが、判断に迷い時間を消費する…ということは普通にある。

今回は、即決即断について書いてみたい。

目次

即決即断できる人

世の中には、即決即断できる人とできない人がいる。

それぞれの人がどんなイメージで見られるか、ということを考えてみよう。

まずは、即決即断できる人だ。ポジティブな印象としては、「ハッキリした人だ」、「自信のある人だ」、「主体的な人だ」、「頼りがいのある人だ」、「優秀な人だ」というものがある。

ネガティブな印象としては、「独善的だ…」ということがあるかもしれない。

できない人は…

一方、即決即断できない人はどうだろう。

ポジティブな印象としては、「慎重である」、「思慮深い」、「生真面目である」、「一時の感情に流されず冷静…」というものがあるだろう。

ネガティブな印象としては、「消極的である」、「決断力に乏しい」、「優柔不断である」、「自分の判断に自信がない」、「行動的ではない」、「チャレンジしない」というものがある。

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即決即断できる人になる

どちらの人にも、当然だが長所短所がある。

なので、どちらであってもいいような気がするが、ファストフードの注文カウンターで、ああでもないこうでもないと迷って時間を使っている人をみると、即決即断できた方がいいよね…と思う。

もちろん、決断する対象により変わってくるのだが(影響の大きなものについては、即決即断はなじまないと思う)、生活やビジネスにおいて、即決即断できることは多いし、そうした方がいい場面、というのは結構ある。なので、即決即断できる人になる必要がある。

即決即断できない理由

即決即断できない人には、できない理由がある。

ひとつは、心理的な不安だ。その決断を下すために、十分な情報や根拠を持っていないのではないか…と思い、不安になるのだ。不安で一杯になると、決断できない…ということになる。

たとえば投資では、「今この株を売買するか…」という決断を迫られる局面がある。

そんなときは、やはり不安になる。自分の知らないニュースがあるのではないか、売買の決定をする根拠が弱いのではないか、判断が間違っているのではないか…と不安になるのだ。

※不安が勝ると、決断できない。

ニーズがわかっていない

自分のニーズがわかっていないと、即決即断できない。

ファストフードの注文カウンターで、ああでもないこうでもないと迷っている人は、今自分が何を食べたいのか、そのためにいくらまで出せるのか…ということがはっきりしていない。

選択肢を整理する力が必要

また、自分のニーズがわかっていても、そのニーズを満たすために、どのような(取り得る)選択肢があるのか…について理解していないと、 即決即断できないだろう。ファストフードの単純な例でいえば、単品の組み合わせなのか、セットメニューなのか…ということだ。

二択であれば、そう時間を要することはないが、ビジネスや生活上の課題では、もう少し選択肢が増え複雑になる。その選択肢を自分の頭の中で整理するために時間を要する、ということがある。※なので、選択肢を整理する力が必要になる。

即決即断メリットを知らない

即決即断のメリットを知らない、ということもある。

即決即断のメリットを知らないため、即決即断をすることが、必ずしもいいことだとは思っていないのだ。即決即断は、浅はかな決断につながる、と考えることもよくあることだ。

もちろんそのような場合(浅慮による間違った判断)もあるが、即決即断のメリットを知れば、その考え方も少し変わってくると思う。即決即断のメリットについては後述する。

性格的なこともある

即決即断できない理由として、性格的なこともあるだろう。

慎重な性格の人は、即決即断することが苦手だ。また、行動することが苦手で受け身の人も、即決即断が苦手だろう

慎重な人には、もともと慎重だ、という人と、かつて即決即断をして失敗し懲りたため、慎重になった…という人がいるだろう。いずれにしても、即決即断できないタイプの人になる。

※後者の人には、「羮に懲りて膾を吹く」ということがあるかもしれない。

即決即断のメリット

即決即断のメリットだが、ひとつは時間を節約できる、ということだ。

ファストフードのカウンターで時間を消費しても意味がない。どの選択にしようと、数日後には忘れている選択であり、大差ないのだ

わたしも目移りしてなかなか決められないことがあったが、そのときは、アルバイトの店員さんが「グズグズする客(即決即断できない客)っているよねw」という雰囲気を出しながら、横を向いてしまった(笑)。

決断の場面で時間をかけない

また、時間をかけたから良い選択ができる、とは限らない

選択をする前段階に、時間をかけることは必要だ。

先の投資の話でいえば、投資先の企業のファンダメンタル分析をして、本当に投資に値する会社なのか、リスクの有無や程度、リスクを取るとしたら、どれぐらいまで取るべきかということを、あらかじめ決めたり把握しておかなければいけない。

そうすることではじめて、良い選択ができるようになるためだ。

ただし、前段階で時間を使ったあとの決断の局面で、また時間を使う、というのは、時間の無駄になりやすい。せいぜい、最新のニュースをチェックしたり、前段階で整理したことをザッと見直す程度にとどめるべきだ。※決断の場面で時間をかけても、良い決断になるとは限らない

巧遅は拙速に如かず

巧遅は拙速に如(し)かず、という言葉がある。

「拙速は巧遅に勝る」とした方が、わかりやすいかもしれない。

いずれにしても、「質が落ちても早い方がいい」ということを意味する言葉だ。巧遅は巧みだが遅い、という意味であり、拙速は出来は良くないが早い、という意味になる。

なぜ、拙速は巧遅に勝るのだろうか。

ひとつには、修正が可能になる、ということがある。たとえば、上司に資料を提出するときだ。質を落として早く提出すれば、指摘を受けて修正することが可能になる。指摘により、依頼されたときにはわからなかった上司の求めているものがハッキリする、ということもある。

だが、時間をかけて資料を作り、締切間際に提出すると、修正できない可能性がある。自分では質の高い資料だ…と思っていても、上司の求めていない部分のクオリティを高めていたり…という的外れのことをしている可能性もあるのだ。このケースでは、拙速は巧遅に勝る。

即決即断する方法

では、即決即断するためには、どうすればいいのだろうか。

まずは、即決即断のメリットを自分の頭でよく考えることだ。人は、自分の頭で考えて納得して、はじめて「行動しよう」となる。このプロセスを飛ばして、変わることはできない。

あらかじめ決めておく

あらかじめ、決めておくことができるものがある。

たとえば、お店での飲み物は何にするのか、などは大体決めておくことができる。誰かに飲みに誘われたときどうするのか…ということも、あらかじめ決めておくことができる。

即決即断を基本とする、ということも決めておけばいいだろう(笑)。

お膳立てをしておく

即決即断するための「お膳立て」をしておきたい。

先に投資の話でいえば、投資先の企業のファンダメンタル分析をして、投資に値する会社なのか、リスクの有無や程度、リスクを取るとしたら、どれぐらいまで取るべきか…ということをあらかじめ、決めたり把握しておかなければいけない、と書いた。この部分が「お膳立て」に当たる。

さすがにこの部分がないと、即決即断のしようがない。くじを引いたり、コインを投げて決める…という方法もあるが、それは考え抜いて残った選択肢についてそうする、ということだ。

何も考えずくじで決めるのであれば、ただのあてずっぽうだ。

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間違ってもいいとする

決断においては、「間違ってもいい」と考えればいい。

先に述べたように、決断が早ければ時間的な余裕が生まれる。

その時間を修正に充てることができるのだ。なので、「間違ってもいい」と考えればいい。そのかわり、間違えたらその間違いを記録して今後に生かすことだ

長く考えてもその分良い結果になるかどうかわからない…ということであれば、「間違ってもいい」と考え、即決即断した方がいいのだ。決断時の長考がいいとは限らないものだ。

まとめ

今回は、即決即断について書いてみた。

基本的には、即決即断できた方がいいと思う。

ただ、即決即断するためのお膳立ては、時間をかけてしておくべきだ。日頃から学ぶ、教養を身につける、ということもそうだろう。実は、このような日々の地道な努力が、即決即断のベースになるのだ。あなたも、即決即断できる人になることを、目標にしてみてはどうだろうか。

今回の記事:「3分で理解する即決即断」