不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

ノーと言えない・言いたいことが言えない理由4つ

ノーと言いたいけれど言えない、言いたいことが言えない…ということがないだろうか。

本当は断りたいけれど、言いたいことを言わず(言葉を飲み込んで)断わらない、とりあえず自分が我慢すれば済むことだとして、断わらない…ということがないだろうか。これらは、断らないというよりは、「断れない」ということかもしれない。だがこれでは世渡りに苦労する。

今回は、ノーと言えない理由について書いてみたい。

目次

断わった方がいいケースがある

言いたいことが言えない…というイメージ

ノーと言ったり、断った方がいいケースがある。

前回の記事で、大きく成長する人は「できません」と言わず、「できます」と言い仕事を引き受ける。

「できません」として仕事の依頼を断わることは、チャンスを逃すことになるし、チャレンジする機会を逃すことにもなる…と書いたので、「断った方がいいケースがある」とはし辛いが(笑)、冷静に考えれば、そのようなケースはある。

たとえば、理不尽な要求であるとき、こちらが不利益を被るとき、相手の要求を受け入れることで、こちらがとても嫌な気分になるとき、相手が自分でできるときや相手がすべきとき、そのほか、明らかにNGであるときは、ノーと言ってもいいのだろうと思う。

時給100円のバイトはできない

たとえば、先の「時給100円でバイトをしてください」という例だ。理不尽な要求であるとともに、その要求を呑むと、不利益を被ることになる。時給1000円でバイトをすることと比較すれば、差し引き900円/時間の差が生じる。6時間で、5400円の差だ。つまり、機会コストの点から考えると、大きな不利益を被ることになるのだ。
出典:どんなときに断ればいいのか…断わるケース4つ

たとえば、「時給100円でバイトをしてください」と言われても、受けることはできない。

そのバイトをすることで、特殊な人脈やスキルを身に着けることができ、将来利益になる…ということであれば、「損して得取れ」が機能し、その条件を受け入れることが正解である…ということはある。

だが、その可能性は低い。たまたまそういう人がいるからと言って、自分がその選択をすればいい…というものでもない(生存バイアス)。

「時給100円でバイトをしてください」という依頼は、理不尽な依頼であるし、こちらが不利益を被ることになるのだ。この場合は機会コストのことも、よく考えなければいけない。

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嫌な気分になるときは断わる

また、 相手の要求を受け入れることで、こちらがとても嫌な気分になるときも、ノーと言っていいのだろうと思う。

自分が理不尽に感じたときや不利益を被る…と感じたときは、嫌な気分になると思う。また、相手が自分に対し敬意を払っていない・軽く見ていると感じたときや、相手が自分本位になって、自分との信頼関係を損ねようとしている…と感じたときも、嫌な気分になると思う(残念な寂しい気持ちにもなる)。

そんなときも、断っていいだろう。

断わった後の結果が怖い

ここからは、ノーと言えない・断れない理由を書いてみる。

ノーと言えない・言いたいことが言えずに黙ってしまう…という人は、断った後の結果を恐れている。相手の要求を断れば、当然相手の感情が悪い方に動く。

たとえば、あなたがジュースを買う小銭がなくて困ったとしよう。そこで友達に小銭を貸してくれないか…と頼んだとき、「友達でも親戚でも、金銭の貸し借りは一切しないようにしている」と言われて断わられると、若干イラッとするだろう(笑)。

相手の話に理があり、ある程度理解できたとしても、断わられると感情を害すことはあるのだ。

相手に対する期待値が高ければ高いほど、感情を害すことになるだろう。最初から無理筋の要求だと自覚していれば、断られても感情を害すことはないが、そのようなケースは少ないだろう。

※断われば、相手の感情は悪くなる。

不安や恐れから断れない

なので恋愛であれば、相手の要求を断れば、相手の気持ちが離れてしまうのではないか…、これが別れるきっかけになるのではないか…と思ったりするかもしれない。

特に自分の気持ちが相手より強い場合、そう感じやすくなるだろう。

相手が理の通じない感情的な人物であれば、断わることによるハレーションが怖くなる

相手がキレるのではないか…、嫌われて悪口を言われるのではないか…、仲間はずれにされるのではないか…などの懸念が生じるのだ。

そのため、人間関係において波風を立てたくない、相手との関係を悪くしたくない、自分が(断った後)不利益を被ることは避けたい…と思い、ノーと言えず断れなくなってしまうのだ。

相手の期待にこたえたい

相手の期待にこたえたいから断れない…というケースもある。

本当はやりたくないことだけれど、せっかく相手が期待してくれているので、断るに忍びない…ということだ。子供が親の期待にこたえるために頑張る…というケースの中には、「それほどやりたいことではないけれど、親の期待にこたえたいから…」というケースもあるだろう。

※相手のがっかりする姿を見たくない、ということがある。

相手を尊重したい

相手を尊重したいから断れない…というケースもある。

これは、「相手を尊重したい」という気持ちだけから断れない…ということではなく、いろいろな感情がある中で、「相手を尊重したい」という気持ちもある程度存在する、ということだ。

※人により、程度の差がある。

この気持ちを持ちやすいのは、常日頃から「相手を尊重すべきだ」と考えている人だろう。

「相手を尊重すべきだ」と考えることはいいことだが、ともすればそこが甘さになり、相手に付け込まれる…ということがなくもない。なので、「相手を尊重したい」という気持ちから断れないのであれば、「自分を尊重しているのか」と自問することが大事だ。

その要求を受けることは、「自分を尊重することになるのか」と自問すべきだ

断わり方がよくわからない

断わり方がよくわからない…というケースもある。

もちろん、ノーと言えば断われる…ということは理解しているが、以前ノーと言ったときに、相手に不満そうな顔をされ、その後の関係がギクシャクしてしまった…などで、ストレートに断ることはまずいと思っている。と言っても、相手の感情を害さずに断る方法がよくわかららない…というケースだ。

コミュニケーションスキルの問題である、ということになりそうだが、この場合は「上手な断り方」というスキルを身に着ける必要がある。そのためには、時間をかけて理屈と実践をかみ合わせていくしかないだろう。※断わる経験を積むことも大事だ。

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気が弱い

気が弱くて断れない、ということはあるだろう。

昔からノーと言えない、気の弱い性格です。苦手な人からの食事の誘いは、諦めて行ってしまう、誰もやりたがらない作業なども、諦めて引き受けてしまう。自分でもよくわからないのですが、イエスノーを問われている時はまるで脅迫されてるかのような気持ちになり、「ここで引き受けなければ死ぬ!」みたいな感覚にとらわれます。
出典:ノーと言えない、気の弱い性格で辛いです。

気の弱い人が断るのは、大変なことだ。

気の弱い人は、相手の圧力に負けてしまい、押し返すことができないのだ。この方の場合は、「イエス・ノーを問われている時は、まるで脅迫されてるかのような気持ちになる」そうだ。

そして、自分が不利益を被ることでも、自分が我慢すればいいことだ…と考える。「我慢していれば、時が経ってこの物事から解放されるから、とにかく我慢だ」と考えてしまう。

※かなり、ストレスがたまることだろう。

まとめ

今回は、ノーと言えない理由について書いてみた。

今回の記事で書いた断れない理由は、1)断わった後の結果が怖い、2)相手の期待にこたえたい(相手を尊重したい)、3)断わり方がよくわからない、4)気が弱い、の4つだ。

面倒だから断る、むやみに相手の依頼を断る、ということは間違いだと思うが、

先に書いたように、理不尽な要求であるとき、こちらが不利益を被るとき、相手の要求を受け入れることで、こちらがとても嫌な気分になるとき、相手が自分でできるときや相手がすべきときなどは、断わってもいいのだろうと思う。

だが、断りたくても断れない…ということがある。そんなときは、自分が断れない理由はどれなのかハッキリさせることだ。今回その理由を4つ挙げたが、複数重なる…という人も多いと思う。まずは、断われない理由を知ることが、断れるようになるための起点になるだろう。

今回の記事:「ノーと言えない・言いたいことが言えない理由4つ」