不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

プレッシャーに弱い…メンタルが弱い人の特徴5つ

あなたはメンタルが弱い方だろうか?

プレッシャーをあまり感じないか力にできるので、「普通か強い方だ」という人もある程度いると思う。同時に、プレッシャーに弱いので、「メンタルが弱い方だ…」という人もそこそこいると思う。そんな人は、「メンタルを強くしたい…」と思っているだろう。

※プレッシャーに弱い…を改善するためには、このタイプの人の特徴を知ることが第一歩になる。

今回は、メンタルが弱い人の特徴について書いてみたい。

目次

プレッシャーを感じやすい

メンタルが弱い人は、敏感でプレッシャーを感じやすい。

プロ野球の世界にブルペンエースが居ます。マウンドに立つまではエース顔負けの投球をしているのに、いざ、マウンドに立つと委縮してしまって普段の力が発揮できない。どうして力が発揮できないかというと、本番慣れしていないからです。彼らにとって平時ではなく緊急事態だからです。
出典:決定版!一流の人、二流の人 ホンモノほどシンプルに仕事する!

このことについては、野球の「ブルペンエース」の話が有名だ。

ブルペンの投球練習では、すごい球をビシビシ投げる。まさに<エース顔負け>の投球をしているのに、本番のマウンドに立つと、委縮してしまって普段の力を発揮できない…という投手をブルペンエースと呼ぶ。

このパフォーマンスの差の原因は、経験不足やメンタルの弱さである…と説明される。

野球に限らずテニスでも同じ

この話は、自分的にはよくわかる。

わたしはテニスをするが、練習のときはスピードがのったサーブやスピンの効いた強いサーブを打つことができる。

だが試合のとき、「サーブを入れなければいけない」という意識が強くなりプレッシャーを感じると、腕が縮んだり身体がかたくなって、(入れにいく)弱いサーブしか打てなくなってしまう。

※あいつはヘタレだな…と思われているだろう(笑)。

プレッシャーに弱い

ある種のプレッシャーを感じると、望まなくてもそうなってしまうのだ。

パフォーマンスがガクッと落ちてしまうのだ。メンタルが弱い人は、プレッシャーに対する感度が高くそれを感じやすい人なので、自分の力を発揮できない…という場面が多くなりがちだ

ただし、プレッシャーを感じること自体は悪いことではない。

「頭がいい」のかも…

余談になるが、プレッシャーに弱い人は頭がいい、という興味深い仮説がある。

繊細さと頑強さはトレードオフの関係にある。繊細であれば脆く、図太ければ頑強である、ということだ。頭のいい人は、脳の作りが繊細なので、プレッシャーに弱く脆い、という仮説だ。

この仮説が正しければ、プレッシャーに弱い人は頭がいい、ということになる。

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感情的になりやすい

メンタルが弱い人は、感情的になりやすい。

先に述べたように、メンタルが弱い人は、プレッシャーに対する感度が高くそれを感じやすい。なので、必然的に感情的になりやすい

あなたも嫌なプレッシャーを感じると、「心が乱れる」ということがあると思う。焦りや苛立ちの感情を持つこともあるだろう。それは、冷静さを失い感情的になっている…ということだ。

※ちなみに、運転中にイラつく人はメンタルが弱い人だ。

メンタルの強い人は…

逆にメンタルの強い人は、あまり感情的にならない。

以前同僚が、別の人からハッとするような嫌味を言われたことがあった。
嫌味を言われた彼女が、どう返すのだろう…とハラハラして見ていたのだが、ムッとすることもなく、顔を歪めることもなく、無言でほほ笑んで、強烈な嫌味を完全にスルーしたのだ。嫌味を言った方の相手は、その様子を見て拍子抜けしたようだった。
出典:かなりムカつく嫌味な人の心理と対処法

以前こんなエピソードを紹介したが、メンタルの強い人はこのような対応をする。

人なので、他人から嫌なことを言われたら、ムッとしたりイラッとしたり、落ち込んだりすると思うが、メンタルの強い人は、あまりそのようなリアクションをすることがない。

受け取らないし増幅しない

なぜそうできるのかだが、彼(女)らは、相手が自分に放ったマイナス(悪意など)を受け取ったり、それを増幅したりしない…ということだ

「この人は自分にとって大切な人ではないな」ぐらいの感情を抱くことで、相手からのマイナスを処理しているのだろうと思う。そこで強制終了するので、それ以上被害が広がらないのだ。

※石は水中にあっても、内部まで水を浸透させない。

コミュニケーションを避ける

メンタルが弱い人は、他人とのコミュニケーションを避けがちだ。

他人とコミュニケーションをとることで、自分が傷つくことを恐れているためだ

他人と関係を築くと、「相手から自分がどう見られているのか…」ということが気になる。また、自分の言動で「相手が不快になるのではないか…」と不安になることもある。

※気になったり不安になったりすることも嫌なのだ。

さらに、あれこれ言われることや叱られることも嫌なので、業務上必要なコミュニケーションも最低限にしようとする。なので、「上司に報告する」ということは、とても苦手なことなのだ。

※他人に助けを求めることも苦手だ。

ボディランゲージが不適切になる

その結果、ボディランゲージが不適切になる。

具体的には、相手の顔を見て話さない、相手の目を見て話さない、相手が話しかけてきているのに、リアクションが薄かったり、気がつかないフリをする、うつむきがちに対応する…などだ。

※できるだけ、相手と(コミュニケーション上の)距離を取ろうとする。

以前の記事で、相手からの依頼などを断わるときは「やわらかい表情で、相手の顔を見て断わる」のがいい方法だとしたが、メンタルの弱い人は当然こんな断り方をすることができない。

なので、断わることが苦手…ということにもなるだろう。

ネガティブ思考になりがち

メンタルが弱い人は、ネガティブ思考になりがちだ。

メンタルが弱い人は、ポジティブなことがあっても、積極的にそこに目を向けて評価する…ということをしない。逆にネガティブなことがあれば、それがささいなことでも積極的に評価する。

自分の弱さ・敏感さを知っているために「自分の身を守ろう」とし、ネガティブなことを積極的に評価してしまうのだろう。損失回避性が強く働き、そういう思考になってしまうのだろうか。

ネガティブ思考を変える方法は:ポジティブな生き方に変える方法4つ

失敗を恐れて失敗する

メンタルが弱い人は、失敗を恐れて失敗する。

野球のブルペンエースの例でいえば、ブルペンの投球練習で球が走っていても、「調子がいいのはブルペンだけではないか…」、「マウンドに立つと腕が振れなくなるのではないか…」、と思う。

※失敗を怖がって警戒心が強くなる。

そして、自分が失敗して自分の評価が下がることや、コーチの期待にこたえることができないことを想像し不安になってしまう。こうなってしまうと、もはや失敗の入り口に立っているようなもので、そのまま進めば見事に失敗するのだ(ブルペンエースが、プロとして成功することはない)。

プレッシャーを感じやすく感情的になりやすい…という特徴が仇になるのだ

自分嫌い・自己嫌悪につながる

そして、メンタルの弱さが、自分嫌い・自己嫌悪につながっていく。

「失敗するんじゃないか ⇒ やっぱり失敗した」というパス(道)を繰り返すことにより、「自分はダメな人間だ」、「自分は何をしても、どこにいても成功しない」となってしまうのだ。

※失敗すると思えば心身が萎縮するので、本当に失敗しやすくなる。

たまにうまくいくことがあっても、「これはまぐれだろう」、「自分の実力ではない」と思い、次の失敗がくると、「やっぱりそうだ…」、「やはり自分には実力がない…」と思ってしまう。

人生がこの繰り返しになり、自分嫌いが強化されていく

自分から積極的に行動できない

メンタルが弱い人は、自分から行動することができない。

リスクを避けよう、とする気持ちが強すぎるためだ。自分の身を守るためにリスクを避ける…という考え方は必要なものだ。だが、その気持ちが強くなりすぎると、行動できなくなってしまう。

※行動にはリスクがつきものだ。

たとえば、親や先生から質問された子供が、消え入りそうな小さな声でこたえる…ということがある。

それは、自分の答えに自信がなく、間違えてもいいようにリスクを小さくする行為…と解釈できなくもない(大きな声で答えて、それが間違っていると恥をかく…と思うため)。

自分から技をかけられない…

わたしは柔道をやっていたとき、自分から技をかけられない…ということがあった。

相手が完全に自分より弱いとわかっていれば、自分から技をかけることができるのだが、相手が自分と同等か自分より強い場合は、なかなか自分から技をかけることができなかったのだ。

技をかけると自分にスキができるので、返される可能性がある(返し技をかけられる)。

そのリスクを必要以上に考え警戒し怖がり、自分から技をかけることができなかったのだ。振り返ってみれば、そのために負けた…という試合がかなりあった(逆に勝った試合はない)。

このように、「リスクを避けよう」としても、必ずしも結果が良くなるとは限らないのだ

そのことは、覚えておいた方がいい。

仕事やプライベートでも同じ

仕事やプライベートでも同じことだ。

メンタルが弱い人は、新しいことにチャレンジしようとは思わない。

勝手知ったルーティンの仕事であれば問題ないが、新規性のある仕事であれば戸惑ってしまう。

変化にうまく対応できないのだ。新しい仕事だと、「本当に自分にできるのか?」と疑心暗鬼になったり、「~だから自分にはできない」と、できない理由を探してチャレンジをやめようとする

※リスクを過大評価し、嫌がったり避けようとする。

プライベートであれば、「自分から告白する」などということは、よほどのことがない限りしようとしないだろう。行動して失敗するより、行動せずに自分を守ることの方が大事だからだ。

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まとめ

今回は、メンタルが弱い人の特徴について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)プレッシャーを感じやすい、2)感情的になりやすい、3)コミュニケーションを避ける、4)ネガティブ思考になりがち、5)自分から行動できない、の5つだ。

こうしてみると、「自分から行動できない」の理由が、1~4という気もする。あなた自身の経験からもわかると思うが、「行動できるかどうか」というのは、大きな分かれ目になる。

一般的にいえば、行動できる人が成功する。

試行回数が多くなれば、経験値が高くなり行動の質が上がる…ということと、当たりを引く確率も高くなるためだ。なので、メンタルが弱い人は、それ以外の人と比べて、不利な状況にあるのだろうと思う。

とは言え、メンタルの弱さを改善することは可能だ(メンタル弱者はあきらめやすいが、あきらめる必要はない)。あなたが頭のいい人であっても、プレッシャーに対する弱さを改善することは可能だ。

今回の記事:「プレッシャーに弱い…メンタルが弱い人の特徴5つ」