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比べられたときの対処法6つ|他人と比較された時どうする?

誰かと比べられる…というシチュエーションがある。

誰かと比べられても、ほめられるのであればいいが(笑)、誰かと比較されるときは、ほとんどが批判されるときだ。そんなときは、内心イラッとするが、どのように返せばいいのだろうか。

今回は、「比べられたときの対処法」について書いてみたい。

目次

 

他人と比べられることがある

あなたにも、他人と比べられた経験があると思う。

親が自分の子供に対し、「○○君を見倣いなさい」などと、ほかの子供と比較して叱ることはありがちなことだ。また、兄弟で比較することもあるだろう。あなたは、「お兄ちゃんと比べるとあなたは…」、「お姉ちゃんよりもあなたは…」というのは、ありがちなフレーズだ。

学校の教師が、比較することもある。これは私の話だが、三者面談のときに、「お前より下位にいた○○は、成績がグンと伸びているのにお前は…」という形でディスられたことがある(笑)。

 

 

 

大人になってもあること

大人になってからでも、先輩や上司から(同期同士で)比較されることもあるし、プライベートでは、妻が夫の母親と比較される、夫が妻の友人の夫と比較される…ということがある。

結婚前であれば、元カレ元カノと比較される…ということもあるだろう。

さらに、何かのサービスを利用したときなどでは、「ほかの方はこうされています」と言われ、意のままに誘導されてしまうことがあるかもしれない(笑)。これは、他人との比較を用いた例だ。

スルーする

他人と比べられたら、「スルーする」という方法がある。

他人と比べられたときはイラッとし、反発したくなる。だが、感情的に反発することは悪手だろう。そうすることは、ある意味相手の挑発に乗る…ということでもあるし、感情的になっているため、つい余計なことを口走ってしまう…ということにもなりかねない。

そもそも相手が目上の人であれば、反発する、という選択肢はないだろう。

なので、もし先輩や上司から誰かと比較されてディスられたら、「○○は優秀ですからね」、「○○にはかないませんよ」と、大人の態度でスルーすればいいだろう

沈黙するという手もあるが…

沈黙する、という手段もある。沈黙してこちらが不快になっていることを知ってもらう。

また、比較してディスることが不適切なことに(自分で)気づいてもらう…ということだ。沈黙により、「あなたの言葉を受け取りませんよ」という意志を示す、ということにもなる。

なので沈黙もありだが、大人の態度でスルーする方がベターだろう。

相手を分析する

他人と比べられてイラッとしたら、分析モードに入りたい。

なぜこの人は、他人と私を比べて私をディスるのか…と考えるのだ。相手の心情を想像することに自分の注意を向けると、感情的にならずにすむ。比較的冷静に、対応することができるのだ。

先に、三者面談のときに、「お前より下位にいた○○は成績がグンと伸びているのにお前は…」という形でディスられた…という話をした。

このときの教師の心情は、「お前ももう少し頑張れるはずだろう」ということだったと思う。見放していれば(あきらめて)何も言わないはずなので、他人を引き合いに出して「発破をかけた」ということだろう。

そういう分析結果になれば、それほど腹が立つことではない(冷静に受け止められる)。

自分に都合のいい分析でOK

ただ、相手が自分のストレスを吐き出すためにそうしているとか、わたしのことを嫌ってそうしている…という分析結果になると、イラッとしてこちらのストレスがたまる(笑)。なので、自分の都合のいいように結果を導くことだ。※この場合、分析結果の真偽が問題ではない。

 

 

 

未熟な人だな…と思う

他人と比べてディスる人を、未熟な人だな…と思ってもいい。

実際、未熟な人なのだ。できる人は、他人を引き合いに出して誰かをディスる…なんてことはしない。

そうすることにより相手がどう思うのか、その結果、いい方向に向かうのか…についてよくわかっているためだ。たとえ目上の人でも、「ああ、この人は未熟な人なのだ…」と思えば、(比較でディスられても)大して落ち込むことも、腹が立つこともない。冷静でいられるのだ。

その人を反面教師にする、ということでもいいだろう。

比較されたらどう思う?と聞く

相手に「あなたが比較されたらどう思う?」と聞く方法もある。

人は比較して相手を評価する、ということが好きだ。何かを評価するときは、どうしても相対評価になる。

たとえば、商品を買うときは、機能やデザイン、価格や口コミなどを比較して決める…ということになる。人に対する評価にも、同じことがある。だが、自分が比較されるのは嫌いだ。

他人と比較されてアレコレ言われることは、かなり嫌なことなのだ。

なので、そこを突けばいい。要するに、「あなたは今、わたしのことを他人と比較してディスっているけれど、あなたがそうされたらどう思う?」ということだ。これは、相手と同じ視座でリアクションするのではなく、視座を上げて冷静に反応する…ということになる。

こういう返しをされれば、相手は「…」となるだろう。

あえてそのまま受け取る

あえてそのまま受けとめる…という方法もある。

これにはいくつかの意義がある。まず、比較されてディスられることで、自分がどれぐらいのダメージを受けるのか…を知ることができる。

そのダメージが大きければ、自分の自己肯定感に問題がある…ということになる。

自己肯定感が強ければ、その程度の話で大きなダメージを受けることはないからだ。つまり、そのまま受けとめることで、自分の問題点が浮かび上がってくるのだ

フィードバックには違いない

次に、比較のディスりにしても、他者からのフィードバックには違いない…ということだ。

相手がそういう発言をする、ということは、自分のことが気に入らないのか、本当に自分のパフォーマンスが低いのか、たいていどちらかだろう(中には、両方という場合もあるが…)。

なので、自分のことを振り返る機会にすればいい。他者目線で自分のパフォーマンスを評価し、改善すべきところがあれば改善する。相手に「自分より優れている」とされた人のいい点をピックアップし真似てみる。こうすることで、相手のディスりを「糧」にすることができるのだ。

Iメッセージで伝える

Iメッセージで、不快な気持ちを伝えてもいいだろう。

あなたが「こうしてくれ」ではなく、主語を私にして伝えるのだ。
痴漢の被害にあったとき、「やめて」ではなく、「嫌だ」と言う方が効果がある、と耳にしたことがある。「嫌だ」というのは、「私は嫌だ」ということで、Iメッセージになる
出典:他人を変える方法|他人は変えられない…は決めつけにすぎない

Iメッセージとは、主語を「わたし」にして伝える方法だ。

もちろん、相手に「誰かと比較してわたしを批判しないでください」と伝えることはできる。

そうすることで、相手が比較のディスりをやめる…ということはあるが、効き目がなかったり、角が立つこともある。それよりも有効なのが、Iメッセージで気持ちを伝えることだ。

たとえば、「お言葉は真摯に受け止めますが、(そういう言い方をされると)残念な気持ちになります」という表現で伝えることになる。あくまでも、自分の気持ちを伝えることだ。

Iメッセージにすると、相手の心に染み込んでいくのだ。

その場を立ち去る

聞いていて嫌になる話であれば、続ける意味がない。

なので、話を切り上げて、その場から立ち去ればいいのだが、プイと横を向いて立ち去ることはできない(笑)。

なので、先に述べたように「○○にはかないませんよ」と大人の態度で短く反応し、相手に失礼のないように、その場を立ち去ればいいだろう。デート中でその場を立ち去れない…という場合であれば、「ちょっとトイレに…」ということで、一旦その場から立ち去ればいいだろう。

そんな自分が嫌になる話を続けても、意味がないし仕方がないのだ。

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まとめ

今回は、誰かに比べられたときの対処法について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)スルーする、2)相手を分析する、3)比較されたらどう思う?と聞く、4)あえてそのまま受け取る、5)Iメッセージで伝える、6)その場を立ち去る、の6つだ。

他人を引き合いに出され、批判されることはあるだろう。その場合は、先輩や上司、親や先生など、目上の人である場合が多い。なので、若ければ若いほどその望ましくない機会がある。

対処の仕方がよくわからないときに、その機会がある…というのは、ある意味皮肉な話だ。そのために、ダメージを強く受けることがある。わたしも未だに、そのときのことを覚えている。

比較への対処だが、どの方法を使っもいいし(相手により最適な方法は変わる)、組み合わせで対応してもいいだろう。

それぞれの方法に特別な軽重はないが、まずは、最初のスルーする方法を身に付けたい。他人を引き合いに出され、批判されたときは、「○○にはかないませんよ」と大人の態度でスルーだ。

今回の記事:「比べられたときの対処法6つ」