不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

差異化・差別化する方法|競争優位を保つためには

あなたは、差異化・差別化について考えたことがあるだろうか。

ビジネスを自分で行っている人であれば、常に頭にあることだと思うが、会社員でも自分を他者から際立たせるために必要な考え方かもしれない。ブログを書く人にとっても同じことだ。

今回は、差異化・差別化する方法について書いてみたい。

目次

差異化と差別化の違い

差異化と差別化の違いだが、いくつかの説明がある。

差別化が差異化と呼ばれるようになった(差別化=差異化)というものや、同じ流れに乗っかった状態で他のものと違いを際立たせようとするものを差別化といい、違う流れを自ら創り出すことを差異化とすることもあるようだ。

言葉の作りをみれば、差異化は「(根本的な)違い」であり、差別化は「優劣の違い」とすることができるかもしれない

スマホの例でいえば、登場時はガラケーとの「差異化」で顧客に訴求し、スマホが普及した現在は、旧製品(旧型のスマホ)との「差別化」で顧客に訴求している…と考えることができる。

ここでは、この考え方を採用しておく。

差異化はむずかしい

そう考えると、差異化はむずかしい。

違う流れを自ら創り出すためには、アイデアや相当なエネルギーが必要になるためだ。

また、ある種革新的な志(こころざし)も必要になる。

ビジネスを始めるときはまず、模倣から始まる。とりあえず、先行している優れたモノやサービスの真似をして自分たちの基礎を作り、それから差別化しよう…と考えるのだ。

ただ、このやり方では、「同じ流れに乗っかった状態で、他のものと違いを際立たせようとする」ということになり、「自ら違う流れを創り出す」という差異化にはならない。

この点が、差異化のむずかしいところだ。なので、差異化をするためには、「自ら違う流れを創り出す」という志やマインドが必要になるのだ。

スポンサーリンク
 

 

差異化するためには…

差異化するためのひとつの手段は、組み合わせだ。

スティーブ・ジョブズは、デザインとコンピューティングを組み合わせて、新しい商品を創った。

ジョブズは、アイデアとは無から有を作ることではなく、「新しい組み合わせを作ることだ」と述べている。レベルは違えど、私たちもこういうことをしていくしかない。そのためには、複数の専門性を持つ必要がある。

専門性と書いたが、必ずしもプロレベルの専門性が必要…というわけではない。

「興味があって好きだ」というレベルでもいいだろう。プロレベルの専門性が必要になれば、外部の専門家の力を借りればいい。まずは、目利きの力が大事なのだ。

当てるためには量が必要

組み合わせには量が必要になる。量を出せば、必然的に当たりが出る。

ブログの記事を書いているとわかるが、記事の数が増えてくるとそのうち「当たり」が出る。書き手が意図せぬ形で、当たりの記事が出るのだ。これは量の効果だ。この話と同様に、組み合わせも量を出すべきだ。そうすると、その中から当たりが出るはずだ。

差別化は大事

このブログでは、差別化が大事だ…ということを書いてきた。

自分のところの商品やサービスを買ってもらうためには、何らかの(顧客にとっての)「魅力」が必要だ。なので、事業者は、価格、品質、サービス、使いやすさ…などで何とか競合と差別化しようとする。競合と同じレベルでは、抜きんでることができないばかりか、ビジネスを維持することも難しくなるためだ
出典:差別化で集客する|ブログ記事の質を上げる方法#2

差異化がむずかしいとすれば、差別化が現実的になるだろう。

差別化ができないと、自分のビジネスのモノやサービスを買ってもらえない。ヒットしているモノやサービスを見ると、やはりキチンと差別化できていることがわかる(差異化できていることもある)。

人気のあるブログを見ても、差別化できていることがわかる。どの要素で差別化できているのか…はさまざまだが(おもしろさ、有益さなど)、他のブログと差別化できており、競争優位を保っている…ということは確かだ。やはり、差別化は大事なことで、成功のカギになるものだ。

差別化は狙うと上手くいかない

差別化は狙うと上手くいかない、ということがある。

人には、「自分が作りたいモノやサービスを作りたい」という欲求があるためだ。

別にその欲求が悪い…というわけではないが、その欲求にしたがうと、自分が作りたいことで差別化しよう…と考える。顧客が求めていることで差別化しようとするのではなく、自分が求めていることで差別化しよう…としてしまうのだ。※これは、自己満足の罠にかかる、ということだ。

反応的になるとまずい…

また、競合相手のことが気になりすぎる…ということがある。

競合相手の分析をすることは必要なことだが、競合相手のことが気になりすぎる…という状態になると、弊害が生じる。反応的になってしまうためだ。そうなると、相手がこうしたから、自分もこうしよう、相手がこうだから、自分はこうすることで差別化しよう…としてしまう。

反応的になると、常に他者との比較で考えてしまうようになり、 勝っていれば良し、負けていればイライラする、どうしても勝てなければ、あきらめたり絶望する…ということになりがちだ。反応的になると、主体性を失い、感情的になってしまうので、上手く行かないことの方が多いのだ

当たり前のことをキチンとやる

当たり前のことをキチンとやることが、差別化につながる。

差別化を狙って、モノやサービスに機能やサービスを付加するのではなく、まずは(おもしろみはないかもしれないが)当たり前のことをキチンとやることだ。基本的な根幹部分をブラッシュアップすることだ。

飲食業であれば、品質、サービス、清潔さなどを追求すべきだし、ブログであれば、内容の質、続けること、読みやすさなどを追求すべきだろう。※重要度は考慮すべきだ。

会社員であれば、会社の利益を考える、人間関係やビジネスのマナーを守る…ということだろうか。※それぞれ、価値を求める、相手(顧客など)に向き合う、という姿勢もある。

当たり前のことはキチンとできない

自分やまわりの人を見てもそうだが、当たり前のことをキチンとできているか…というと、そうでもない(笑)。当たり前のことであれば当たり前にできそうなものだが、そうでもない。

逆に、当たり前のことを当たり前にできている人がいれば、すごいな、真似するのはむずかしいな…と思う。なので、当たり前のことをキチンとやれば、差別化につながるのだ。

結果的に差別化できればいい

結果的に差別化できればいい…というよりは、そうなる形が理想だ。

やるべきことをキチンとやっていたら、結果的に差別化できていた(顧客に支持されていた)…という形が理想だろう。

ブログであれば、質や読みやすさなどに留意しつつコツコツ記事を書いていたら、いつの間にか30万PVを超えていた…という形が理想だ。

ビジネスであれば、顧客が求めていることに向き合い、改善の努力をコツコツ積み上げていたら、いつの間にか上手くいくようになった…という形だ。

差別化というのは、「結果」だと考えた方がいいのかもしれない

正しい努力をしていれば、そのうち結果はついていくる。正しい努力というのは、当たり前のことをキチンとやることやコツコツ改善を積み上げていく…ということだ。急がば回れではないが、差別化を狙ってあれこれ仕掛けるよりは、(長期目線で)王道を進む方が良い結果になると思う。

スポンサーリンク
 

 

まとめ

今回は、差異化・差別化する方法について書いてみた。

差異化と差別化の違いだが、この記事では差異化は「(根本的な)違い」であり、差別化は「優劣の違い」とした。イメージで言うと、同じ流れに乗っかった状態で、他のものと違いを際立たせようとするものが差別化で、違う流れを自ら創り出すことが差異化…ということだ。

差異化にしろ差別化にしろ、成功すれば競争する上で優位に立つことができる。

ここまで書いて気がついたのだが、差異化にはリーダーシップの力が必要で、差別化にはマネージメントの力が必要だ。

なので、自分にはリーダーシップがある…と思う人は、差異化を目指せばいいのかもしれない。そうでない人は、当たり前のことをキチンとやりそれを続ける…という形での差別化が、目指すべきゴールになるだろう。※自分の特長が活きる形を目指せばいいだろう。