話を聞いてほしいが、聞いてもらえない…ということがある。
この状況は、相手方の問題だろうか。相手が聞く耳を持っていないため、聞いてもらえない…ということになるのだろうか。それとも、相手ではなく自分の方に問題があるのだろうか。自分が何か変えることで、話を聞いてもらえるようになるのだろうか。※後者の可能性は多分にある。
今回は、話を聞いてもらうために必要なことについて書いてみたい。
目次
- 目次
- 相手の話を聞く
- 人の話を聞くことが布石になる
- ~だから聞いてもらえないをやめる
- どうすれば聞いてもらえるか…と考える
- 相手の顔を見て話す
- 相手がこちらを見ると聞く気になるもの
- 身だしなみを整える
- 立ち居振る舞いにも注意する
- 話し方を工夫する
- わかりやすく話す
- まとめ
相手の話を聞く
自分の話を聞いてもらいたいのであれば、相手の話を聞く必要がある。
相手の話を聞かない人…で、どんな人をイメージするだろうか。素直ではない人、無駄にプライドの高い人、他者を尊重しない人…という感じだろうか。感じの悪い人…になるだろう(笑)。
無駄にプライドの高い人であれば、「お前の話など聞くに値しない…」という気持ちが心のどこかにあり、相手の話を聞けないことがあるかもしれない。また、人の話を十分聞かず人の話の腰を折る…というイメージもある。相手の話が終わっていないのに、自分が話し出すということだ。
人の話を聞くことが布石になる
要するに、「話を聞かない人」にはいいイメージがない。
あなたは、そんな人の話を聞きたい…と思うだろうか。人の話を聞かなければ、自分の話も聞いてもらえない…ということだ。これは、作用・反作用という、人間関係におけるシンプルな物理法則のひとつだ。なので、相手の話を聞くということは、自分の話を聞いてもらうための布石になる。
なので普段から、相手の話を聞くようにしたい(布石を置きたい)。
~だから聞いてもらえないをやめる
~だから聞いてもらえない…と思うことがある。
自分はまだ若いから、経験が乏しく未熟だから、新参者だから、相手から軽く見られているから、自分には影響力がないから…ということで、「話を聞いてもらえない」と思うことがある。
たとえば会社では、「自分が正しい」と確信していることでも、意見が通らないことがある。
そんなときは、自分はまだ若いから、軽く扱われているのだな…と感じる。若くない人であれば、 自分には影響力がない(実力がないと思われている)からスルーされるのだな…と思う。
どうすれば聞いてもらえるか…と考える
このことは、ある意味的を射ている(笑)。そのとおりの部分があるのだ。
だが、そんな風に強く思ってもいいことがない。もし、そう思ってしまうと、「どうせ~だから」と投げやりな気持ちになってしまうのだ。なので、「自分には影響力がないからスルーされるのだな」と思えば、どうすれば自分の影響力を増すことができるのか…と考えた方が建設的だ。
自分はまだ若いから、軽く扱われているのだな…と感じれば、そのハンデをどう補えばいいのか…と考えた方がいい。若くてもまわりから一目置かれ、話を聞いてもらえる人もいるのだから、自分とどこが違うのか…と考えた方がいいだろう。もはや若くなく、影響力がない人も同様だ。
相手の顔を見て話す
話を聞いてもらいたければ、相手の顔を見て話すことだ。
コミュニケーション下手な人の中には、(話すとき)誰に話しているのかわからない…という人がいるが、それは相手の顔を全くと言っていいほど見ないためだ(アイコンタクトがない)。
相手と話すとき、相手の顔から視線を外すことは自然なことだ。
考えながら話すときは、視線を外して自分の考えに集中した方が、考えがまとまり、言葉が出やすくなる…ということがある。だが、考えがまとまった節目では、相手の顔を見た方がいい。
コミュニケーションが上手な人はそうするはずだ。
相手がこちらを見ると聞く気になるもの
講演やセミナーなどで、聞く気分が薄れほかのことを考え出したとき、講師が真っ直ぐこちらの顔を見て話しだしたら、どう感じるだろうか。※見透かされた…と思うかもしれないが(笑)。
思わず、ほかのことを考えるのをやめて、講師の話を聞こう…となるのではないか。
自分の顔を見られると、「尊重されている」と感じるものだ。少なくとも「無視されている」とは思わないだろう(笑)。なので、(こちらも失礼にならないように)相手の話を聞かないと…と思うのだ(これも、作用・反作用だ)。※上手な話し手は、聞き手の顔をよく見るものだ。
身だしなみを整える
人は見た目で判断される。このことに文句を言っても仕方がない。
身なりや身だしなみで評価される…ということです。
このことに異存を唱える人はあまりいないと思います。特に初対面の場合は、見た目の情報がほとんどなので、必然的に見た目で評価されます。
出典:身だしなみに気を配る方法4つ
身だしなみでよく言われるのが「清潔感」だ。
普段のシチュエーションでは、身に着けているものが高価かどうか…ということは、ほとんど関係ない。それよりも、自分に似合っているのか、清潔感があるのか…というのが問題だ。
爪が伸びていたり、爪垢がたまっていたり、シャツの袖口や襟元が黒ずんでいたり…ではダメだし、靴が痛んでいたり汚れている…というのもNGだ。※靴は意外に大事なので注意。
※身だしなみに問題があると、あなたの評価(影響力)を落とすことになる。
立ち居振る舞いにも注意する
身だしなみに加えて、立ち居振る舞いにも注意したい。
ビジネスであれば、顧客の家や他社を訪問したとき、物珍しそうにキョロキョロしないとか、背筋を丸めずピンと伸ばす。靴を脱ぐようなシチュエーションでは、靴を脱いだり履いたりするときのマナーを頭に入れておき、本番でもスムーズに実践できるようにしておく…ということだ。
あなたの評価が上がれば、話を聞いてもらえるようになるのだ。
話し方を工夫する
話を聞いてもらいたいのであれば、話し方を考えた方がいい。
早く話せば、「頭の回転が早いな」と思われることがある反面、焦っているのか、緊張しているのか、相手の理解度はおかまいなしか(自分勝手な人だな)、何か都合の悪いことがあるので弾幕を張っているのか…と思われることもある。
抑揚がなく低い声であれば、何か暗くて何を考えているのかわからない…というイメージになる。
また、小さい声で自信なさげに話すと、話していることに自信や確信がないのでは…と思われてしまう。人に聞いてもらうためには、情熱のようなものが必要だ。相手に「熱」を伝えることができれば、話を(興味を持って)聞いてもらえるし、その結果、動いてもらえる…ということがある。
話すことに自信や確信がないから、小さい声になってしまう…ということであれば、自分の話の内容を見直し(ブラッシュアップし)、確信を持つことだ。※確信を持てるまでそうすればいい。
わかりやすく話す
話を聞いてもらいたいのであれば、わかりやすく話す必要がある。
何かの説明であれば、抽象的な話に加え具体的な例を挙げる(体験談などでもいい)。具体的な例や体験談などは、聞き手が身近に感じるもの、容易にイメージできるものがいいだろう。
結論を述べた後は、その結論をサポートする説得力のある根拠を述べる。聞き手に「なるほど」と思ってもらえばOKだ。※自分が聞いても「なるほど」と思えるような根拠を用意する。
いつどこで誰が何を(なぜ、どのように)…というフレームワークを使ってもいい。
たとえば、わたしは、「話を聞いてもらいたいけど、聞いてもらえない」という人がいたので、話を聞いてもらうためにはどうすればいいのか…という記事を書いている、ということだ。
まとめ
今回は、話を聞いてもらうために必要なことについて書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)相手の話を聞く、2)~だから聞いてもらえないをやめる、3)相手の顔を見て話す、4)身だしなみを整える、5)話し方を工夫する、6)わかりやすく話す、の6つだ。
2番目の「~だから聞いてもらえない」は、ある意味的を射ている。話を聞いてもらえないとき、「どうせ~だから」とあきらめてしまうことはある。
だが、これは非常にもったいないことだ。そこであきらめてしまうと、そのほかの努力をしなくなってしまうためだ。「~だから聞いてもらえない」は、ある意味そのとおりりで仕方のないことだが、そのハンデを補う努力をすれば、人としての成長につながるので、そうした方がいいよね…と考えた方がいいだろう。人はギャップを乗り越える努力をするときに、成長するものなのだ。
今回の記事:「話を聞いてもらいたい…そのために必要なこと」