あなたにも、やりたくないことがあると思う。
それをやらなくていいのであれば、それでいいのだが、やりたくなくてもやった方がいいもの、面倒でもやらなければいけないタスクがある。必要な雑用もそうだが、締め切りがなくても重要性の高いものや「誰かがやるよりも、自分がやる方が合理的だ」というタスクもそうだ。
今回は、やりたくないことを前向きにやる方法について書いてみたい。
目次
後でやるを変換する
後でやるを「今やる」に変換すればいい。
前回の記事でも書いたことだが、「面倒くさがり屋」は、何もかも面倒くさいと思うので、緊急性の高いタスク以外は、「後でやろう」と考える。締め切りのないタスクは、「後でやればいいよね」、「時間があるときにやればいい」と思ってしまうのだ。そして、後でやらなかったり、重要性が高いタスクでも、なかなか取り掛かることができない…という状態になるのだ。
この状態を改めるためには、「後でやろう」という気分になったときに、「今やる」に変換することだ。今やることで、将来の利益になるとか、行動力を上げることになる、と(自分が納得できるように)理由づけしておけばいいだろう。そうすれば、今やるモチベーションが上がる。
自分の行動力を上げるチャンスだ…と思えばいいのだ。
後で後悔する…と考える
面倒でやりたくない…と思ったら、「後で後悔する」と考える。
実際そういうことはある。後で重い腰をあげてやると、思っていたよりも簡単にできて、こんなことであれば、もっと早くやっておけばよかった…と思うことがある。そのときにやっておけば、時間の無駄を防ぐことができたのに…ということだ。先送りすべきでないことを(やる気がしないので)そうしてしまって、逆にコストがかかってしまった…ということがあると思う。
後で後悔する…と思えば、少しは腰が軽くなるものだ。
前頭葉を鍛えるためだと考える
雑用をすれば、脳の司令塔である前頭葉を鍛えることになる。
私はこの話を知ってから、ある種の雑用が苦にならなくなった(笑)。たとえば、「これをしても、自分にほとんどメリットがないよね…」と思う雑用があるが、その種の雑用に対しても、「いや、前頭葉を鍛えるというメリットがあるではないか」と思い直せるようになったのだ。
この方法は、利己的な人に効き目が強い(笑)。
利己的な人は自分の損得に敏感なので、「自分にメリットがない」と感じると、面倒だ…、やりたくない…となりやらない。利己的な人には、人一倍そういう傾向があるのだ。したがって、「こういうメリットがある」と思えば、「やってみようか」という気持ちになるのだ。
成果を出せない…と考える
後で後悔する…と似ているが、成果を出せない…と考えてもいい。
「成果を出せない」というのは、本当に痛いことだと思う。勉強においても仕事においても成果を出せない…となると、人生が成果を出せないまま終わってしまうことになる。
出典:面倒くさがり屋の特徴7つ|当てはまれば改善する
前回の記事でこう書いたが、成果を出せないとキツい。
少し話がズレるかも…だが、人は自律的に行動し有能感を得たときに、満足感を持ちより効果的にふるまえるようになる。ブログを書くことでいえば、1)自由に記事を書くこと(自律性)、2)自分の記事を評価してくれる人(読んでくれる人)が多くなること(有能感)、の両者が揃えば、満足しモチベーションが上がる…ということだ。どちらが欠けても、ブログの書き手として成功することはない。どちらかが欠けると、長く続かず、書くのをやめることになる。
ここで言いたかったのは、(「やりたくない」を乗り越えて)行動力を上げれば、自律性や有能感を獲得しやすくなり、成果を出しやすくなる…ということだ。
愚痴を言うことで切り替える
一度愚痴を言うことで切り替える、という方法もある。
愚痴を言うとネガティブになるので、本当はあまりおすすめしないが(笑)、愚痴を言うことでモヤモヤを吐き出して、気持ちを切り替えることができるのであれば、そうしてもいい。
ある人が、配下の人に「こうしろ」と指示をすると、その人は嫌な顔をする。だが、時間が経つと切り替えてくる…という話をしていた。この嫌な顔をする…というのが、「愚痴を言う」にあたる。普通の顔から嫌な顔をすれば、そのうち普通の顔に戻るだろう(笑)。その「平均への回帰」を利用して、切り替える…ということだ。戻りの波に乗っかって、切り替えればいいのだ。
ただし、愚痴は人のいないところで(短時間で)吐き出すこと。
ポジティブになれる…と考える
前回の記事で、面倒くさがり屋さんには、ネガティブな雰囲気がある、とした。
やりたくないとか面倒くさいと思う回数や時間が多くなればなるほど、気持ちがネガティブの方に落ちていくのだ。その結果、テンションが下がり、つまらなそうな顔をするようになる。
そういう顔をしていると、人を遠ざけることになり、人間関係にも支障が出てくるようになる。なので、ベースはポジティブである方がいいのだ。そのためには、やりたくないとか面倒くさいと思う回数や時間を減らすことだ。なので、ポジティブになれる…と考えてそうしたい。
耐性ができてくる
やりたくないことをやっていれば、そのうち耐性ができてくる。
徐々に、「その程度のことであれば、面倒だと思わない」ということになってくるのだ。「やりたくない」というのは感情なので、その感情を抑えて冷静に考えられるようになる…ということだ。こういう状態になれば、よりむずかしい(よりやりたくない)タスクに取り組めばいいと思う。この繰り返しをすることが、人として「レベルアップする」ということに繋がると思う。
まとめ
今回は、やりたくないことを前向きにやる方法について書いてみた。
特に利己的な人におすすめだが、やりたくないことを前向きにやる損得を意識してみよう。得は「前頭葉を鍛えることができる」、「ポジティブになれる」、「成長できる」、「成果を出せる」などだ。損はその反対だ。自分の得になる…と思えば、重い腰が少しは軽くなるはずだ。
成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである。彼らにしてみても、必ずしも好きでそれを行っているわけではないが、自らの嫌だという感情をその目的意識の強さに服従させているのだ。--- E.N.グレー
今回の記事:「やりたくないことを前向きにやる方法6つ」