不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

聞く耳を持つ方法7つ

あなたは、聞く耳を持つことの大切さを理解しているだろうか。

影響力を持つ人は、そのことを理解し実践している。あなたが尊敬する上司は、あなたの話をよく聞くはずだ。だが、聞く耳を持つことの大切さを理解していても、上手く実践できないことも普通にある。たとえば、感情的になったとき、人の話をキチンと聞けるかといえば、そうではない。理解と実践の間にはギャップがあるので、そのギャップを埋める不断の努力が必要になると思う。

今回は、聞く耳を持つ方法について書いてみたい。

目次

自分の考えに固執しない

聞く耳を持つ

自分の考えに固執すると、聞く耳を持てなくなる。

このことは、前回の記事で述べたとおりだ。エビデンスに基づき自分の考えを構築するはずの人たちが、1)こんな理論はくだらないたわごとだ、2)興味深くはあるが、ひねくれた意見だ、3)正しくはあるが、さほど重要ではない、と自分の考えに固執し、なかなか人の話や考えを素直に聞けない・受け入れることができないことがある。だがそれは、自分にとって損になることだ。

相手の話を聞いたり取り入れたりして、方向を修正したり転換した方が、時間などのリソースを節約できるためだ。固執がすぎると、成果につながらないのだ。なので、自分の考えは考えとしてあるが、「間違いがあるかもしれない」、「より良い考えがあるかもしれない」ということは常に意識しておく必要がある。頑なな姿勢より、柔軟な姿勢でいるほうがはるかにいいのだ。

※自分が知らないことを知った方がいい。

相手の話に過剰反応しない

相手の話に過剰反応すると、相手の話を聞けなくなってしまう。

過剰反応が起こると、「そんな話は聞きたくない」と思う。そして、相手に反撃・反論するか、スルーして心を閉ざすか、どちらにしようかと考える。たとえば、誰かの「こうした方がいいのではないか」という忠告に対し、「そう言うあなたはどうなのか」、「それにはこういうデメリットがある」、などと反撃・反論することがある。自分を守るために、そのような言動になるのだ。

過剰反応しないために、アンガーマネージメントの手法が使えそうだ。反射的に怒らない、深呼吸して(浅くなった)呼吸を整える、自分の怒りの強さを第三者目線で測ってみる…などだ。どんな話であろうが、「相手の話に過剰反応しない」と決めてもいいだろう。理不尽な話に対し過剰反応しない、という経験を1度でも積めば、それが自信になりそうできるようになるだろう。

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不要な感情を抑える

相手の話を聞くためには、不要な感情を流す・抑えることが必要になる。

不要な感情とは、これまで述べたように、自分を守りたい・自分の考えを守りたい…というものであったり、単純にイラッとする感情・相手や相手の話を拒絶したいと思う感情であったりする。

たとえば、あなたが同僚から耳の痛いことを言われてイラッとするのであれば、注意が必要だ。その時点で、相手の話を聞くという姿勢にはなっていないので、状況を変える必要がある。

その具体的な方法だが、上で述べたアンガーマネージメントの手法のほかに、ボディランゲージで自分を守る、という方法もある。自分を守りたければ、少しぐらいは守ってもいいだろう。不要な感情を「腕組み」などのボディランゲージで排出することにより、ガス抜きができてそれを抑えることができる場合がある。相手に与える感じは良くないが、全体で考えると許容範囲だ。

与えるチャンスだと考える

人の話を聞くことは、人に与えることでもある。

人に話を聞いてもらって、満足した、気が晴れた…ということがないだろうか。それは、満足を聞き手から与えられたということだ。つまり、普段意識していないと思うが、聞くことは与えることなのだ。損して得取れ、損せぬ人に儲けなし、ギブ&テイク、などの言葉にあるように、先に人に与えるということは、とても大事なことだ。なので、「そのチャンスがきた」と思えばいい。

人に与えれば、見返りが期待できる。人の話を聞くことに対する見返りは、自分の話も聞いてもらえる、ということだ。聞く耳を持たない人は、聞く耳を持たれていないと感じることがあるが、それは自分が聞く耳を持っていないためだ。単純に与えないから、もらえない…ということだ。

エス・バットで対応する

言いたいことがあるときは、イエス・バット法で対応する。

エス・バット法というのは、相手の話を聞いて、相手の言い分を「なるほど」と受け止めたあとに、自分の言いたいことを述べる…という方法だ。相手が自分の話を途中で遮ったり、遮らなくても即反論してきたら、「この人は聞く耳を持っていないな…」と感じると思う。実際聞く耳をもっていないケースが多いのだが(笑)、そう思われないようにするためにもこの方法を使う。

とは言え、テクニックで使う…というよりは、相手の話の内容に「理」を見つけて、その部分に対し共感なり納得する方がいい(それが聞く耳を持つということだ)。「バット」とあるが、「しかし」で切り返す必要はない。こういう見方や考え方もある、という形で話をすればいい。

貧すれば鈍するにならない

貧すれば鈍するにならないようにしたい。

貧すれば鈍するというのは、貧しくなると、常に生活苦の方に目が向いたり、生活苦を改善することにリソースを使うことになるので、(それまで持っていた)才気や品性を失ってしまう…という意味だ。人は余裕がなくなると、他人に対する優しさや寛容さを失って、正しい行動がとれなくなってしまう。「聞く耳を失う」ということも、正しい行動がとれなくなった結果だろう。

そうならないようにするにはどうすればいいのか…だが、ストレスを上手にマネージメントするとか、ストレスフルの状態のときは、人とコミュニケーションをとらないという方法がある。ストレスに気をとられた状態で人と話しても、聞く耳を持ちながら話すことはできないのだ。

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聞かずば損と考える

聞く耳を持てば得になるし、そうでなければ損になる。

聞く耳を持てば、相手にも聞いてもらえる。これは、自分の影響力を大きくできる、ということだ。聞く耳をもたなければ、逆のことがおこり、自分の影響力が小さくなる。また、相手から恨みを買ったり、「自分本位で聞く耳を持たない小さい人間だ…」と評価されることになる。

あなたが親であれば、少し考えてみてほしい。もしあなたが、子供の話を一切聞かなければ、その子供はどんな大人に成長するだろうか。人の話を聞く大人になるだろうか。他人を尊重する大人になるだろうか。やはり、聞く耳を持てば得になるし、そうでなければ損になるのだ。

まとめ

今回は、聞く耳を持つ方法について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分の考えに固執しない、2)相手の話に過剰反応しない、3)不要な感情を抑える、4)与えるチャンスだと考える、5)イエス・バットで対応する、6)貧すれば鈍するにならない、7)聞かずば損と考える、の7つだ。聞く耳を持たなければ、人間関係は確実に悪化する。なので、人間関係を良好に保つためにも、聞く耳を持ちたいものだ。

今回の記事:「聞く耳を持つ方法7つ」