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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

頑固な人の心理的な特徴6つ

あなたのまわりにも、頑固な人がいると思う。

自分が頑固だ…という人もいるだろう。頑固を「頑なで凝り固まっている人」と捉えれば、いい意味にはならない。たしかに、「あの人は、頑固な人だね」と言うときは、いい意味では使っていないのかもしれない。「人の話を聞かない人だね」というニュアンスで使うこともある。

今回は、頑固な人の心理的な特徴について書いてみたい。

目次

頑固な人とは

頑固

頑固な人とは、どんな人だろうか。

字をみれば、頑なで凝り固まっている人…ということになる。「自分の考えに頑なに固執し、改めようとしない人」ということになるだろうか。考えが正しければ何の問題もないが、間違っていれば、自分が損をすることになる。だが、薄々損をするとわかっていても頑固を貫くのだ。

よく年寄りが頑固だとか、職人が頑固だと言われるが、属性に関係なく頑固な人はいるし誰にも頑固な面はある。「こうした方がいいよ」と言われたとき、素直に従えなかったり、逆に「こうした方がいいよ」とアドバイスしたのに、相手が従わない…ということがないだろうか。誰にも頑固な部分はあるし、そのときの状況で、頑固な部分が出てしまうことはあるのだ。

自律性を侵害されたくない

頑固な人は、「自律性を侵害されたくない」と強く考えている。

自律とは、「他者からの統制を受けずに、自分の言動を選択すること」だが、この自律性を侵害されたくない…という思いが強いのだ。誰しもこの気持ちは持っている。たとえば、親から「勉強しなさい」と言われて嫌な気持ちになるのは、自律性が無神経に侵害された…と感じるためだ。

なので、強弱の問題になる。先に「職人が頑固だと言われる」と書いたが、職人さんは、自律性が強いのかもしれない。元来自律性を強く持っている人が、職人という道を選ぶのかもしれない…ということだ。サラリーマンを辞めて、独立するタイプの人も、そうなのかもしれない。

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プライドが高い

プライドの問題もあるだろう。

自律性との区別がむずかしいが、「他者から言われて変えたくない」ということだ。以前、会社がリリースした文章に誤りがあったので、それを指摘したことがある。明確な誤りだったので、担当者はその誤りを認めたが、その部分を訂正するのではなく、文章をまるごと変えてきた(笑)。

指摘通りに訂正するのが嫌だったのだろう。これは、不要なプライドの問題だ。不要なプライドを持つ人は、そのプライドを守ることが優先順位の上にくる。認知の歪みのためにそうなってしまうのだが、そのために「頑なになる」、「頑固になってしまう」ということがあるのだ。

認知の歪みがある

頑固な人には、認知の歪みがある。

今述べた「不要なプライドを守ることが優先順位の上にくる」ということもそうだが、メタ認知により自分の考えをフェアに評価する…ということが上手くできないのだ。そのためには、高みからみて、自分の考えと他者の考えを冷静に比較&評価すればいいのだが、そうできないのだ。

身びいきの強さから、「自分の考えが正しい」と思ってしまうのだろう。他者からみて、「その考えは間違いだ」ということでも、頑固な人的には「いや、自分の考えが正しいのです」となってしまう。強くバイアスがかかっているので、考えを改めさせることはとてもむずかしい。

※もちろん、自分がそうなることもある(笑)。

アップデートできない

自分の考えをアップデートできなければ、頑固な人になりやすい。

考えには、変えない方がいいコアの部分と、変えた方がいいそれ以外の部分がある。前者は、信念や価値観というコアの部分で、後者はものごとに対する考え(評価)といったものだ。これまで自分にとっては当たり前だと思っていたことが、当たり前でなくなることは普通にあることだ。

ある著名な学者が、これまで「ストレスは敵だ」としストレスを予防すべきだと信じていたが、ストレスに対する考え方を改めた…と素直に述べている。もし彼女が「ストレスは敵だ」という考え方に固執していれば、(新たな知見もなく)頑固な学者で終わったのではないだろうか。

※現在では、著名な学者になっている。

他者を敵視する

自分が頑固だと、他者を敵視しやすくなる。

自分にアドバイスをする他者のことを、「自律性を侵害する嫌な人」、「プライドを傷つける嫌な人」と無意識下で解釈するためだ。また、自分のことを棚に上げて、人の考えを認めない「頑固な人だな」と思うこともあるし、「自分の考えを理解しようとしていない」と思うこともある。

※自分本位の思考になってしまう。

もし、相手のことを頑固だと思ったり、自分の考えを理解しようとしていない…と感じた場合は、自分の態度がそうなっていないかチェックした方が良さそうだ(笑)。その相手に対する気持ちは、自分が頑固であったり、「人の話を聞かない」ということの裏返しかもしれない。

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変化を嫌う

変えたくない気持ちが強ければ、頑固な人になるだろう。

効率の悪いやり方で仕事をしている人がいるので、見かねて「こうした方が効率がいいですよ」とアドバイスをするとしよう。相手がこれまで述べた理由でそのアドバイスをスルーする、ということはあるが、これまでのやり方を変えたくないからスルーする、という場合もある。

人には、馴染んだやり方を変えたくない、という気持ちがある。多少効率が悪くても、手慣れたやり方の方がストレスを感じないのでいい…となるのだ。新しいことに取り組むと、どうしても(最初は)ストレスを感じることになる。先に「年寄りは頑固だと言われる」と書いたが、歳を取ると新しいことに対応する力(気力)が衰えるので、そうなってしまうのかもしれない。

まとめ

今回は、頑固な人の心理的な特徴について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自律性を侵害されたくない、2)プライドが高い、3)認知の歪みがある、4)アップデートできない、5)他者を敵視する、6)変化を嫌う、の6つだ。自律性の問題と変化を嫌う問題は、よくありがちなことだ。それ以外については、改める努力をした方がいいだろう。頑固さも、改めるべき点を改めれば、特長として使えるようになると思う。

今回の記事:「頑固な人の心理的な特徴6つ」