自分はメンタルが弱いな、と感じていないだろうか。
豆腐メンタルのせいで、色々うまくいかなかった…と思う人はいると思う。
スポーツを観戦していても、「この選手は気持ちが強いな」、「この選手は気持ちで負けたな」と思うことがある。技術や体力にさほど差がない場合は、メンタル面の差が勝敗に結びつく…ということは普通にあることだ(ビジネスも同様)。なので、メンタルが弱いのであれば、改善する努力が必要になるだろう。
今回は、メンタルが弱い人の共通点について書いてみたい。
目次
メンタルが弱い人は…
緊張しやすい
メンタルが弱い人は、緊張しやすい。
たとえば、(今後関係が続くであろう)初対面の人や偉い人と対峙すると緊張する…ということがある。※関係が続かなければ、さほど緊張しない。
これは、苦手意識があったり、相手の自分に対する評価を良くしたいと思ったり、自分に自信がなく相手にその自信のなさを見透かされるのが嫌だ…という気持ちからそうなってしまうのだ。
体質+考え方
自意識や優越感・劣等感を持っている人が緊張しやすくなるが、もともとの体質もある。もともと刺激に敏感に反応する性質で、交感神経が優位に立ちやすい人は、緊張しやすいと言えるだろう。
※「体質+考え方」で、より緊張体質になることがある。
感情的になりやすい
メンタルが弱い人は、感情的になりやすい。
弱い犬ほどよく吠える、ということわざを聞いたことがあると思う。
たしかに、小さくて弱い犬の方が、外部の刺激に対し反応が強く、キャンキャン吠える…というイメージがある。これと同じことで、自分に自信がなかったり、力不足を実感しているため、怒りも含め感情的になりやすい。
自信はアンカー(いかり)のようなもので、あれば感情が一定の範囲内で安定するが、なければ安定せず暴走してしまうこともある。また、自信があれば余裕も生まれる。自分は感情的になりやすい…という人は、自分に自信があるかどうか、一度自問してみるといいだろう。
ネガティブ思考である
メンタルが弱い人は、ネガティブ思考を採用している。
先に、「自分に自信がなかったり、力不足を実感している」と書いたが、そのためにネガティブになってしまう。
ネガティブになってしまうと、認知の歪みが発生し、ものごとを正確に評価できなくなる。
大抵のものごとには、プラスとマイナス両面ある。その両面を突き合わせて、冷静に考えなければ正確な評価ができないのだが、メンタルが弱い人はマイナス面ばかり取り上げてしまう。
うまくいかないだろう…と思う
そして、「うまくいかないだろう」と予想し、実際うまくいかなければ「やっぱりね」と思う。
最初から「うまくいかないだろう」と思っていれば心身が萎縮するので、うまくいかなくなるものだが、その因果関係についてはほとんど考えない。都合よくやっぱり駄目だね…と思ってしまう。
失敗をとてもこわがる
ネガティブ思考ゆえに、失敗をこわがる。
ネガティブ思考を採用すると、(成功をイメージできず)失敗が目について仕方がなくなる。
なので、「失敗したらどうしよう…」という話が一番先にきてしまう。失敗を必要以上にこわがれば、石橋を何度もたたくだけで渡れない、リスクを取れない、チャレンジできない…ということになる。
失敗すると、自分に取り返しのつかない傷がつく…とでも思っているかのようだ。
真面目で責任感が強い
メンタルが弱い人は、真面目で責任感が強い。
真面目で責任感が強いので、自分でなんとかしようとする気持ちが強い。
コミュニケーション能力が低く助けを求めるスキルを持っていない、ということもある。また、ネガティブ思考であるため、ものごとのまずい部分がよく見える。その「まずい部分」がさほど重要でなくても、なんとかしなければ…と思う。その結果、すべて自分で抱え込んでしまう、ということになるのだ。
放置すべき部分やゆるく考えた方がいい部分は、そうすればいいのだが、気持ちの問題でなかなかそうできない。結果、感情を爆発させたり、悲観の極みに陥ったりで、自滅してしまう。
※悪い意味で、(あそびがないため)極端になりやすい。
人の好き嫌いが激しい
メンタルが弱い人は、人を嫌いやすい。
先に述べたように、メンタルが弱い人は感情的になりやすいので、人を嫌いになる素地がある。少しでも自分が嫌だと感じることを言われたりされたりすると、「あいつは嫌いだ」となりやすい。
会議などでも、自分の意見に対し誰かが意見を述べたとき、それが真っ当な意見であっても「反論だ」、「自分に対し含むところがあるので、わざわざそんな意見を述べるのだろう」と考える。
メンタルが弱い人は根底にネガティブ思考があるので、普通のフラットな解釈ではなく、悪い解釈を採用しがちなのだ。そう解釈すれば、その人のことを好きになれないのは自然なことだろう。
※メンタルが弱い人には、被害妄想的なところがある。
他人の話を聞けない
なので、人の話を聞けない、ということになる。
人の話を聞くためには、ある程度の冷静さが必要だ。相手の感情に共感するために自分の感情を同調させることはあるが、(話を聞くために)本人よりも冷静に対応しているはずだ。
上で述べたように、会議などで「自分に対し悪い感情を持っているので反論するのだな…」と思いイラッとすると、相手の話を聞けなくなってしまう。その時点で、まともに聞く気がなくなってしまうのだ。
感情が耳を塞ぎ目を曇らせる
そうなると、相手の本当の意図がわからなくなってしまう。コミュニケーションでは、(言葉としてあらわれない)行間を読んだりしながら相手の本当の意図を理解することが大事になるが、それができなくなってしまうのだ。感情が耳を塞ぎ目を曇らせる…と言えばいいだろうか。
不機嫌になりやすい
メンタルが弱い人は、不機嫌になりやすい。
人はただでさえ、不機嫌になりやすい。
常に何らかのストレスを抱えているためだ(ただし、ストレスは必ずしも悪いものではない)。
メンタルが弱い人は、普通の人以上に不機嫌になりやすい。それは、感情に振り回される、ネガティブ思考である、責任感が強く真面目だが自滅しがちである、人の話を聞けないのでものごとが上手く進まない…という理由のためだ。
自分が不機嫌になると、人を遠ざけることになり(人間関係にとり)マイナスだし、自分のパフォーマンスも落ちる…ということになる。余裕や多様な視点を失い、ものごとを冷静に判断することができなくなるためだ。また、普段では考えられないミスをおかしたりもする。
メンタルが弱い人の共通点 - サマリー
まとめ
今回は、メンタルが弱い人の共通点について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)緊張しやすい、2)感情的になりやすい、3)ネガティブ思考である(失敗をこわがる)、4)真面目で責任感が強い、5)人の好き嫌いが激しい、6)他人の話を聞けない、7)不機嫌になりやすい、の7つだ。
どうやら、メンタルが弱くていいことは、あまりないようだ(笑)。
だが、ストレス自体よりも「ストレスが身体に悪い」と考えることの方が悪いように、メンタルが弱いことよりも「メンタルの弱い自分はダメ」と考えることの方がよくない。
※適度のストレスは必要なものだし、多少メンタルが弱くてもどうということはない。
なので、メンタルの弱さは、そのまま受け入れればいいと思う。そして、自分比での改善を模索することだ。さらには、特徴を特長に変える、というアプローチも有効だろう。
※真面目で責任感が強く、敏感である、という特徴は特長になり得る。
今回の記事:「メンタルが弱い人の共通点7つ」