不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

部下にイライラする…対処法6つ

部下にイライラする…ということがないだろうか。

たとえば、仕事の質が期待より悪く、努力していないように見える、人の話を真面目に聞いておらず、注意したにもかかわらず、また同じミスなどを繰り返す。そして、そのことについて悪びれる様子がない…ということであれば、イライラすると思う(笑)。だが、部下にイラついてもいいことがないので、そのイラつきを処理する仕組みのようなものが必要になるだろう。

今回は、部下に対するイライラ対処法について書いてみたい。

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目次

部下にイライラすることがある

イライラする

上司であれば、部下にイライラすることがある。

イライラする原因だが、仕事ができない、仕事ができないことを自覚していない、まわりの人に迷惑をかけているのに、悪びれず感謝もしない、仕事ができないのに不満が多い、周囲に対し悪い影響を及ぼす、自分の態度や行動を改善しようとしない、マイペースを貫く、叱られても平然としている。指示を守ろうとしない。他人の考えを理解&尊重しない。見た目がだらしない…など。

NGワードである、「できません」、「わかりません」、「私がすべき仕事ですか?」を連発する。進捗状況を報告しない、指示を仰ぐべきときにそうせず、独断で事を運ぶ、ミスを繰り返しミスを隠そうとする。いつも不機嫌そうにしている、いつも否定的な言動をとる、などもある。

※性格的に合わない…ということもあるだろう。

行き過ぎた管理をやめる

部下をコントロールしようとする気持ちが、強すぎないだろうか。

部下の一挙手一投足が気になり、いちいち口を出してしまう。実際に口に出さなくても、心の中でいちいち「ああしろ、こうしろ」、「なぜここで、行動・報告しないのか」と口を出している…ということであれば、部下をコントロールしようとする気持ちが強すぎる、という可能性がある。

統制を強めると、部下は統制を受け入れ自分からは積極的に動かない「指示待ち人間」になるか、統制に反発しサボタージュするか…のどちらかになる。そうなると、ますます部下にイライラする…ということになる。仕事ができないとか、怠け者・反抗的という印象を受けるためだ。

※過度の統制や干渉をやめ、自律性を尊重した方がいい。

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部下の視点で考えてみる

部下にイライラしたら、部下の視点で考えてみたい。

今書いた部下をコントロールしようとする話もそうだ。自分に部下がいても、自分にも上司がいる。その上司に統制的にコミュニケーションを取られたら…と考えてみればいい。また、自分は上司の意に沿うような言動を選択しているか、改善・挑戦しているだろうか、と考える。

自分が平社員だったときの気持ちを思い出すのはむずかしいかもしれないが、現在の立場から部下の視点で考えることは可能だ。そうすると、部下に自分と重なる点が見えたり、共感できる点が見えるかもしれない。そうなると、イライラする気持ちも少しはおさまるだろう。

人により違うと理解する

理解度や成長度というのは、人により違う。

ひと言いえば、言外の意味も察して「痒い所に手が届く」仕事をする人がいれば、こちらが言ったことすらまともにできない人もいる。後者の人は、人の話をちゃんと聞けておらず、その話がわかっていないのに、「わかりました」と返事をするタイプだ。「ここで聞き返すと、怒られるのではないか…」という思いから、そうすることもある(そう思わせる上司の問題もあるだろう)。

成長度も人により違う。最初から順調に伸びる人もいれば、最初は停滞しある地点から伸び始める…という人もいる。後者の部下の場合は、思わず「仕事のできない奴」とレッテルを貼りそうになるが、実はそんなことはない。そのタイプの人が先行者を追い抜くことも普通にあるのだ。

イライラは損だと認識する

部下にイライラすることは、損することになる…と認識したい。

部下にイライラして何か得することがあるだろうか。まず自分が感情的になるので、仕事が楽しくなくなり、嫌なストレスを受けることになる。感情的になれば、視野が狭くなり、冷静な判断ができなくなるので、ミスをしやすくなる。つまり、部下にイライラすることは、自損になりやすいのだ。

※イライラすると、心身の健康にも悪い影響が出るだろう。

さらに、部下にイライラすると寛容さをなくし不機嫌になる。その不機嫌さは、当の部下に伝わることはもちろん、ほかのメンバーにも伝わり良い影響を与えない。結果、チームの業績にも悪い影響が出ることになる。リーダーがイラついているチームの業績は伸びないのだ。

部下にリフレーミングを使う

イライラする部下に、リフレーミングを使ってみよう。

その部下を違う視点から評価し、ポジティブな印象に変えていこう…とする試みだ。部下にイライラすると、部下の人格についてまでイライラが浸透する…ということがある。言動と人格は切り離すべき…と考えていても、そうなるのだ。なので、リフレーミングでもとに戻してやればいい。

【 リフレーミングの例 】

自覚がない、ルーズでだらしない ⇒ おおらか、こだわらない
考えるのが苦手、よく考えない ⇒ 行動的、フットワークが軽い、直感で動ける
柔軟性がない、融通が利かない ⇒ 芯がとおっている、徹底している

雰囲気が暗い、愛想がない ⇒ 冷静、(悪い意味での)感情の起伏がない、他人を差別しない
まわりを気にしすぎる、負けず嫌い ⇒ 向上心がある、感情を推進力にできる
どこまでもマイペース ⇒ 動じない、自分らしさを大切にしている

部下とコミュニケーションをとる

イライラする部下とあえてコミュニケーションをとりたい。

自分がイラつく部下の顔を見ると、余計にムカムカする…ということがあるかもしれないが、問題を解決しようと思うのであれば、コミュニケーションをとることがひとつの方法だ。仕事に対する不満は何か、仕事を通じて自分の力を十分に発揮できていると思うのか、自分から積極的に仕事をできているか、できていないのであれば、その原因は何か…ということについて聴けばいい。

※人事考課の面接を利用してもいいが、それ以外の機会を作ってもいい。

部下が言い訳をするのであれば、「言い訳をするな」ではなく、言い訳を聴けばいい。そして、共感できる部分があれば共感し、苦労をねぎらってもいいだろう。その後、どうすればいいのかについて、本人に考えさせればいいのだ。自分が改善した方がいいと思う部下の言動についても、Iメッセージで伝えればいいだろう。そのときは、人格ではなく具体的な言動に絞って伝える。

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まとめ

今回は、部下に対するイライラ対処法について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)行き過ぎた管理をやめる、2)部下の視点で考えてみる、3)人により違うと理解する、4)イライラは損だと認識する、5)部下にリフレーミングを使う、6)部下とコミュニケーションをとる、の6つだ。イライラしたら、まずは深呼吸して気持ちを落ち着けよう。そして、イラついている自分を認め受け入れたい(人なのでイライラすることはある)。

その後に、今回の記事で書いたような対処法を実践すればいい。「イライラは自分にとり損だ」と認識できていると、案外イライラしなくなるものだ。本能的に損失を回避しようとするためだ。

今回の記事:「部下にイライラする…対処法6つ」