不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

人間関係を改善する最も簡単な方法

人間関係を改善したいと思うことがあるだろう。

仕事でも私生活でも、人間関係がいいと悪いとでは大違いだ。人間関係が悪くなると、その場所に居ずらくなるし、仕事であれば「会社を辞めてしまおうか」という気分にすらなるものだ。したがって、「人間関係を悪くしたい」と思う人はいないのだが、なぜか自然に悪くなってしまうケースもある。何も努力をしなければ、悪くなってしまうもの…と考えた方がいいのかもしれない。

今回は、人間関係を改善する最も簡単な方法について書いてみたい。

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目次

人間関係を改善する方法はあるが…

人間関係を改善する

もちろん、人間関係を改善する方法はある。

たとえば、愛想よく振舞ったり、相手に関心と敬意を持ち、気配りをしたり、相手をほめたり相手に感謝したり、相手の話をキチンと聴いたり、頑固をやめて素直になったり…ということだ。自分がいい方に変われば、相手の自分に対する対応も変化するので、効果に疑いはない。

※ただし、即効性はなく、しばらく時間はかかるかもしれない。

だが、不愛想な人が愛想よく振舞うことはできないし、頑固な人が素直になる、ということもむずかしいだろう(しようと思ってもできない)。人格に関するようなことは、言動を変え習慣を変え、それを長く続けることにより、ようやく変わるという性質のものだからだ。

嫌な奴をやめる

そこで、考え方を変え「嫌な奴をやめる」とする。

これは、自ら得点しようとするのではなく、失点を防ごうとする考え方だ。まず、バケツの底に空いた穴を塞ぐ、としてもいいだろう。新たに「ポジティブな行動をすること」と、「ネガティブな行動をやめること」を比較した場合、どちらが簡単だろうか。当然、後者になるはずだ。

前者の場合は、積極的に行動しなければいけないが、後者の場合はやめればすむことだ。自分が普段とっている「嫌な奴」とされる言動を認識し、それをやめればすむことだ。やめることも行動だとすることはできるが(笑)、こちらの行動の方が勇気もいらずはるかに簡単だ。

批判をやめる

他人の批判は控えたい。

会話ネタとして、人の批判をしてしまう、という人がいると思うが、人の批判をしてもいいことがない。誰が見ても批判に値する行動を批判するのであればともかく、それ以外のささいなことで批判してもいいことがないのだ。あるとすれば、一時、溜飲が下がる…というぐらいだろう。

会議での非建設的な批判もやめよう。もしそれをやると、まわりの人から「敵意を持っているのでは」、「自分を上げるために批判をしているのでは」、「自己顕示のためにそうしている」という印象を持たれてしまう。また、自分に対する批判があっても、やり返さない方がいい。

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感情的になるのをやめる

感情的になるのは、やめた方がいい。

イラッとして感情的になると、人当たりが悪くなる。ものすごくイライラしているとき、電話がかかってきたり、誰かに話しかけられると、「こんなときに何だ!」という気持ちで強く反応してしまうことがある(苦笑)。相手にとってはいい迷惑なのだが、そうなってしまうものだ。

そういう対応をすると、「何だあの人は…」ということになり、相手からの評価が下がる。実際、普段は愛想よく対応する人が、このような対応をし評価を下げてしまった…というケースを知っている。評価は下げるより上げる方が大変なので、感情の暴走には気を付けた方がいい。

相手が困る質問をしない

相手が返答に窮するような質問はしない。

誰だって答えたくない質問の1つや2つはあるものだ。たとえば、大して親しくもない人にプライベートな質問をされると戸惑うし、自分が失敗したことについて、根掘り葉掘り質問されると、嫌になるだろう。相手からは、この人の興味は「ゴシップネタか」と思われることになる。

※興味本位の質問はNGだ。

海外のドラマをみていると、突っ込んだ質問をしたとき、相手の様子を感じ取り、「(失礼な質問をして)すみません」ということがある。相手が返答に窮するような質問は最初からしない方がいいが、何気にしてしまった場合は、このような形で終息させるといいだろう。

禁句を口にしない

禁句を口にしてはいけない。

禁句とは、相手の感情を害さないため、使ってはいけない語句のことだ。たとえば、「できません」、「わかりません」、「忙しい」、「つまらない」、ビジネスであれば、「これ、私がやる仕事ですか?」、「こんな仕事はできません」、「バカみたいに働けばいいというものではない」などというものがある。「バカみたいに~」は、私が実際に上司に言った言葉だ(汗)。

禁句を口にするということは、ラインを踏み越えてしまう、ということだ。したがって、相手との関係が悪くなるのは必然だ。私の場合は幸い上司が寛容な人だったので、たしなめられた程度ですんだが、「バカみたいに~」は、上司に嫌われても仕方のない発言だろう(笑)。

※口にする前に、その価値があるのか…と考えた方がいい。

ネガティブな発言をしない

禁句以外でも、ネガティブな発言はしないようにする。

ネガティブ発言としてよく引き合いに出されるのが、「でも・だって・どうせ」の3Dだ。これらは場合によっては、禁句にもなり得る。先輩に「だって」はマズい(笑)。誰かが「疲れた」、「しんどい」といえば、こちらもそんな気分になる。ネガ発言は、案外影響力が強いのだ。

なので、多くの人は、ネガティブな発言の多い人とは距離を取ろうと思う。ネガティブ発言は、自分がするのはいいが、他人から聞くのは嫌だ…という類のものだ。なのでよく注意すべきだ。また、ネガティブな行動もマズい。人と会っているときに、チラチラ時計を見る…という仕草だ。こういう動作をしていると、相手は「尊重されていない」と感じ、気分を害するだろう。

人のせいにしない

人のせいにすると、嫌な奴になってしまう。

あなたは、自分に責任があるのに、他人の責任にする人について、どう思うだろうか。相当イライラするはずだ。特に、自分の責任にされた日には、怒り心頭に発するだろう(笑)。私は、こちらに全く非がないのに、一方的にこちらの非にされた…という経験をしたことがあるが、かなり前のことでもエピソード記憶として、頭に残り続けている(笑)。思い出すと、イラッとする。

たとえ自分の非にされなくても、そういう態度にはイラッとするものだ。そういうことをする人は、「ズルい奴だ」、「嫌らしい奴だ」ということになるのだ。そんな人と仲良くしたいと思う人はいないので、結果、人間関係は悪くなってしまう。反作用でそうなってしまうのだ。

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まとめ

今回は、人間関係を改善する最も簡単な方法について書いてみた。

今回の記事で述べたのは、1)嫌な奴をやめる、2)批判をやめる、3)感情的になるのをやめる、4)相手が困る質問をしない、5)禁句を口にしない、6)ネガティブな発言をしない、7)人のせいにしない、の7つだ。人間関係を改善するために、何か積極的に行動しよう…ということではなく、今日から「嫌な奴をやめることにしよう」とすればいいのではないだろうか。

バケツの底にある穴から水が漏れて、どんどん水(自分の信用や魅力など)が減っている状態であれば、その穴を塞ぐことが先決だろう。自分が普段とっている「嫌な奴」とされる言動を認識しそれをやめれば、穴を塞ぐことができて、自然に水がたまるようになるだろう。

今回の記事:「人間関係を改善する最も簡単な方法」