不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

怒る人の心理と特徴7つ

あなたも、怒ることがあると思う。

自分から怒ることがあるし、誰かが怒りその反作用として怒り返す、ということもある。理不尽な怒りを向けられれば、怒り返したくもなるものだ(笑)。自分が怒りを感じたときは、心理状態などを第三者目線で観察するいいチャンスだ。自分の怒る姿を俯瞰してみればいいのだ。

今回は、怒る人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

怒るデメリットを知らない

怒る人

怒る人は、怒るデメリットをよく知らない。

怒るデメリットを挙げると、1)理性が飛ぶ、2)人間関係に問題が生じる、3)健康面でマイナスになる、の3つだ。感情が優先になり理性が飛べば、言動の選択を間違いやすくなる。その結果、キツイ表情とキツイ言葉で相手と接することになり、相手が不快になりやすくなる。

※相手も感情的にさせてしまう。

もし相手の人格を傷つけるような言動をすると、取り返しのつかないことになる。怒ると、ビジネス上の判断等も間違いやすくなるだろう。健康面のマイナスは、血圧が上がる…ということだ。ドラマなどで、怒ったときに倒れるシーンがあるが、医学的に根拠のないシーンではない。

自分が損をしたと感じる

自分が理不尽な形で損をした、と思えば怒りに火がつく。

雨の日に道路わきを歩いているとき、車に泥水を跳ね上げられ自分にかかったら、大抵の人はイラッとするだろう。合羽を着ていればそうでもないが、高価な衣服であればあるほど、怒りの大きさは増すだろう。仕事でも、誰かのミスを自分のせいにされると、イラッとする。ささいなことであれば、「その程度ならいいか」と思うこともあるが、大きなことであれば、そうはいかない。

人は損失に対する感度が高いので、自分が損をしたと感じると怒るのだ。その損が大きければ大きいほど、理不尽であれば理不尽であるほど、怒りは大きくなる。怒ることで、自分の意思を相手に強く伝えることができる、ということはあるので、そのために怒るのかもしれない。

※相手が反省してくれれば、怒る意味はあるのだが…。

自分で視野を狭くする

怒る人は、視野が狭くなりやすい。

虫眼鏡で紙を燃やすときのように、焦点をギュッと絞ってしまうのだ。川幅を狭くする、というイメージでもいいかもしれない。普段であれば、堤防内で川の水が流れる、という状態だが、川幅を狭くすることで、川の流れが急になり、堤防が決壊したり、水が堤防を乗り越える。

そうなると、自分を自分でコントロールできない、という状態になる。そんなときは、自分の視点に強く囚われている状態なので、あえて相手の立場からも考えてみる。「相手にも何か事情があるのではないか…」と考え想像を巡らせば、自分の視点から離れることができる。

※相手の言動を分析したり、目的を考えてみてもいい。

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こうあるべき…という思いが強い

怒る人は、こうあるべき…という思いが人一倍強い。

たとえば、「部屋を汚してはいけない」、「部屋を汚したら、汚した人が片づけなければいけない」、「そうしない人は、無責任な人だ」、「子供を無責任な大人に育てたくない」という思いがあると、子供が部屋を汚して片づけないと、怒りがこみ上げて爆発…ということになる。

ビジネスなどでは、プロジェクトのメンバーは、「こういう役割を果たすべき」と強く思っていると、その役割を果たそうとしない・果たせないメンバーに対し、怒りがこみ上げてくる。「こういう役割を果たすべき」という思いの正当性は疑わない(無条件で正しいと思っている)。

自分が尊重されていないと思う

怒る人には、自分が尊重されていないと思う心理がある。

自分が軽く見られたと感じ、イラッとしたことがないだろうか。たとえば、今述べた例だが、自分が上司で、部下に対し「部下はこういう役割を果たすべき」と強く思い、機会があるたびに部下に伝えている。それにもかかわらず、部下が役割を果たそうとしなければイラッとする。

自分が軽く見られている、と感じるためだ。少人数の会議の場で、話し手がこちらに対し一切顔を向けようとしなければ、「こいつは自分を無視しているのか」、「自分を軽視しているのか」と感じ、イラッとするかもしれない。人は、自分が尊重されていないと感じると怒るのだ。

※この感度が高い人は、怒りやすくなる。

余裕を失っている

怒る人は、心の余裕を失っている。

高校のとき、体育の教師がある生徒に向かって軽口をたたいた。その生徒をバカにするようなことではなく、軽いジョークのようなもので、十分許容できるものだったが、なぜかその生徒は激高した。全く怒るような話ではないのだが、突然怒りのスイッチが入ってしまったのだろう。

心の余裕を失うと、こうなってしまう…ということだ。心の余裕を失う原因というのは、いくつかあるだろう。何か強い不安や不満があれば、余裕を持てないものだ。自分のことで手一杯、という状態のときも、余裕を持つことができない。普通の人でも余裕を失うことはあることだ。

※過剰なストレスが余裕を削る、ということがある。

怒りを手段だと思っている

怒る人は、怒ることを有効な手段だと思っている。

怒りが、コミュニケーションの手段のひとつであることは間違いない。なので、場合によっては、それを使っても問題ない…と考える。「怒るべきときには、怒らなければ…」という考えだ。まぁ、人以外の動物が怒るのはわかる。動物は言葉による話し合いができないので、怒る姿を相手に見せるしかないのだ(場合によっては、相手を攻撃する)。だが、人は動物とは違うのだ。

人は、怒りを用いないコミュニケーションが可能なので、怒りという手段を使う必要がないのだ。怒る人は、このことを軽視し、安易に怒るという手段を使っているか、自分が怒ることで相手を動揺させ(感情的にさせ)、何らかの譲歩を引き出そうとしているか…のどちらかだろう。

※無意識的に(本能的に)手段として使っている場合が多い。

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まとめ

今回は、怒る人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事で書いた怒る人の心理と特徴は、1)怒るデメリットを知らない、2)自分が損をしたと感じる、3)自分で視野を狭くする、4)こうあるべき…という思いが強い、5)自分が尊重されていないと思う、6)余裕を失っている、7)怒りを手段だと思っている、の7つだ。

怒るデメリットが強烈なので(笑)、怒らない方がいいと思う。そのためには、怒りをコミュニケーションの手段から外すことだ。だが、自分から怒らないと決めていても、相手の怒りを受けてその反作用で怒り返してしまうことがある。このシチュエーションでは注意が必要になる。

今回の記事:「怒る人の心理と特徴7つ」