自分の好感度をアップしたい…と思うことがあるだろう。
好感度の高い人になれば、人間関係において今より良くなるだろう…と思うためだ。
私生活では普段接する人の、ビジネスでは同僚や上司、後輩や人事の好感度をアップしたい…と思うはずだ。もし、好感度が下がってしまったら、それを上げるのは容易なことではない。
したがってまず考えることは、間違っても「好感度を下げないようにする」ということだ。最初はフラットでもかまわない。そこから、好感度を上げていく、という作業に入るのがいい。
今回は、好感度が高い人になる方法について書いてみたい。
目次
好感度の高い人になるためには…
適切な応答をする
初対面などの場で、話をせず黙り込む人がいる。
あいさつぐらいはするが、その後黙り込んで(複数人いる場合だが)会話に参加しようとしない。
そんな人がいれば、「変わった人だ…」と思い、やりにくさを感じるだろう。
わたしたちは、無表情で黙り込む人が苦手なのだ(笑)。たとえ自分自身がそういうタイプであっても、誰かにそうされることは苦手なのだ。極めて自分勝手な話だが、そういうものだ。
相手の話を聴き適切に反応する
会話に参加し、話し手の方に身体と顔・目線を向けて聴く。
そのとき、相手がこちらを見ようとしなければ、聴く気持ちが薄くなるが(笑)、
そこは我慢して聴く。こちらが発言すべきタイミングでは、黙り込まず的確に発言する。発言するときは、相手の話を否定したり、「その話は知っています」と話の腰を折らない。
※安直に「自己顕示や優越性の追求」をすることは禁物だ。否定したり話の腰を折ることもそうだが、相手の話に反応せずに「黙り込む」ということも安直な優越性の追求になる。
単純接触効果を使う
単純接触効果というものを、耳にしたことがあると思う。
何度も顔を合わせていれば、(相手がよく知らない人でも)相手に対する好感度を上げる、というものだ。
たとえば、通勤時、いつも顔を合わせる知らない人に対し、勝手に好感度を上げていることがないだろうか。あいさつを交わすだけの近所の人や職場の人に対し、(その回数が増えるに連れて)好感度を上げることがないだろうか。
有効に使うためには…
何度も顔を合わすと、それだけで好感度は上がりやすいのだ。
このことは、人に対することだけではなく、ファッションや音楽などにも言えることだ。
ただし、この効果があまり効かないケースもある。それは、相手の印象が悪い場合だ。「こいつは嫌いだ」という感情が先にあると、何度顔を合わそうが、好感を持つことはない(ただ、当初の悪印象が薄れてくることはあるかもしれない)。
※この効果を有効に使うためには、印象を悪くしないことが必要になる。
あいさつをきちんとする
あいさつは、自分からきちんとしたい。
以前の記事で、「人間関係やコミュニケーションに関する考え方、性格や社会性、コミュニケーションの得手不得手が「あいさつ」に表れる」と書いたことがある。あいさつが大事なことは言うまでもなく、あいさつは、相手の自分に対する好感度にも強く影響を与える。
シャイだから…ではだめ
あいさつを返さないような人の印象はとても悪くなる。
あいさつをしたとしても、自分からあいさつをしない、目をそらしてあいさつをする、ということであれば、印象は悪くなる。シャイだから目を合わせない、ということであっても、(相手は)この人はシャイだからそうなんだ…などとは、思ってくれない(笑)。
※自分から相手の目を見てあいさつしたい。相手の目を見てあいさつするということは、相手をちゃんと視認しています ⇒ キチンと認めています、ということになるのだ。
聴く姿勢をとる
常に、相手の話を聴く姿勢をとりたい。
自分が思う存分話せたときは、「会話が盛り上がった」、「楽しかった」という気持ちになる。
そのプラスの気持ちが転じて、相手の自分に対する印象が良くなる。「気の合う人だ」、「コミュニケーションの上手な人だな…」という印象になるのだ。さらに、自分の話に価値を感じてくれている、リスペクトされている…という気持ちも相まって、相手の印象がグンと良くなる。
聴いていますアピールを
相手の話を聴くためには、先に述べたように、話し手の方に身体と顔・目線を向けて聴く。
相手がこちらに目線を向けなくてもそうする(雰囲気は相手に伝わるものだ)。
適切なタイミングであいづちを打ったり、合いの手を入れる、うなずいたり、(自分が理解していることを知らしめるために)相手の話を要約してみる、というテクニックも使えばいいだろう。
※メモを用意して大事なことをメモする、というのも、聴いていますアピールになる。
ミラーリングを使う
ミラーリングとは、相手の好意を引き出すために、相手の仕草を真似することだ。
ミラーリングが有効なのは、人は自分と似ているなと思うと、無条件で親近感を抱くためだ。
こちらの前向きなボディランゲージに対し、相手も同様のボディランゲージをしてくれると、かみ合うな…という印象を受ける。たとえば、自分が前のめりになって話している時に、相手が椅子の背にもたれかかるような態度をとると、かみ合わないな…とおもってしまう。
相手はかみ合う…と感じる
だが、相手も同様に前のめりになって話を聴いてくれると、かみ合っていると感じる。
相手が自分の仕草に倣っていれば、「自分の仕草をよく見ているな」、「自分の仕草は肯定的に受け止められている」、「自分に関心があるのだな…」と思う。そして、相手に対し好印象を持つのだ。
※ただし、相手のネガティブなボディーランゲージを真似する必要はない。
ジョハリの窓を使う
ジョハリの窓を使えば、好感度が上がる。
自己には、1)オープンになっている自己、2)自分が他人から隠している自己、3)自分が気付いていないが、他人からは気付かれている自己、4)誰からも知られていない未知の自己、というものがある。
この中で、 3)自分が気付いていないが、他人からは気付かれている自己、を指摘されると、ドキッとする。そこをほめられると、「この人すごいかも…」と思う。このことで、指摘された方は「自己拡張」というものを感じるので、気分が良くなり相手に好印象を持つ…ということだ。
※自分が知らない大事なことを教えてくれた…ということで、相手の印象が良くなる。
自己肯定感を上げる
自己肯定感を上げれば、相手の言動にかかわらず、余裕を持つことができる。
相手の言動にいちいちへこむことはなく、余裕を持ち笑顔で対応することができるだろう。
自己肯定感を高く持てば、相手に笑顔や弱みをさらすことに抵抗がなくなる。自分の弱みを見せることは、プライドが許さないとか(不要なプライドだ)、自分が笑顔を見せて相手が仏頂面だったらどうしよう、邪険に扱われたらどうしよう…自分が傷つくことになるのでは…と怖くなったりはしない。
つまり、自己肯定感が高くなれば、相手の言動に影響を受ける…ということがなくなるのだ。なので、相手の反応にかかわらず、自分が正しいと思うことを恐れず実行することができる。
※現在の自分にやさしくなり、丸ごとOKを出そう。
好感度が高い人になる方法 - サマリー
まとめ
今回は、好感度が高い人になる方法について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)適切な応答をする、2)単純接触効果を使う、3)あいさつをきちんとする、4)聴く姿勢をとる、5)ミラーリングを使う、6)ジョハリの窓を使う、7)自己肯定感を上げる、の7つだ。
心理学的なテクニックとしては、単純接触効果、ミラーリング、ジョハリの窓を使う、ということがある。単純接触効果は、多くの人が普通に経験していることなので、実感として理解できるはずだ。
そのほかにも、姿勢をよくする、身だしなみを整える、などがある。さらに、相手を信じる、やさしく接する、相手に興味や関心を持ち、気配りをする、きれいな言葉遣いで接する、謙虚にふるまう、などがある。
好感度の高い人になれば、人間関係が今より良くなるだろう。それに伴いチャンスも増える。チャンスが増えれば、成功する確率も高くなる。ゆえに、好感度の高い人を目指せばいいと思う。
今回の記事:「好感度が高い人になる方法7つ」