人と上手く話したい、という欲求があるはずだ。
ビジネスでもプライベートでも、人と上手く話せるかどうかで決まる大事な場面が結構あるので、そういう欲求を持つことは当然のことだろう。
だが、人と上手く話すためにどうすればいいのか…ということについては、あまりよくわからない(笑)。具体的に何をすればいいのか、よくわからないのだ。
今回は、人と上手く話す方法について書いてみたい。
目次
- 目次
- 防御的な姿勢をゆるめる
- 自意識を引っ込める
- 間違いを怖がり過ぎない
- 根拠があればOKとする
- 相手に「気配り」をする
- 会話などに貢献すると考える
- ストレス反応を悪としない
- 人と上手く話す方法 - サマリー
防御的な姿勢をゆるめる
人と上手く話したいのであれば、防御的な姿勢をゆるめた方がいい。
一般に、ギブアンドテイクの人が多いので、自分が情報を与えた場合は、相手から同じぐらいの情報が返ってくることを期待する。
相手が情報を与えてくれたら、同じぐらいの情報を返そうとする。これだと、コミュニケーションが(上手くできるかどうかは別にして)普通に成り立つ。
ある程度相手を信用する
一方、防御的な姿勢の強いテイクに偏る人は、相手から嫌われることになるので、コミュニケーションが上手くいかない。
※防御的な人は、与えることをしない。
なので、相手に不快な思いをさせることなく、コミュニケーションを成立させようと思えば、防御的な姿勢をゆるめる必要がある。ギブアンドテイクまで針を戻した方がいいのだ。
※相手を警戒しすぎるのではなく、ある程度相手を信用した方がいいのだ。
自意識を引っ込める
人と上手く話したいのであれば、自意識を引っ込めた方がいい。
自意識が強いと、体裁を気にしてしまい、カッコをつけてしまうためだ。
自意識が強いと、「自分の発言が、相手にどう評価されるのだろうか」と考え、「相手に評価されない発言であれば意味がなく、しない方がいい」などと、相手軸から自分の発言を決めてしまうようになる。
自分のことに集中する
なので、上っ面だけで中身の乏しい発言になってしまうのだ。
自意識を引っ込めるためには、自分のことに集中することが一番だ。自分が言うべきことを言えたらそれでいい、自分比で改善できたらそれでいい、自分比で進歩があればそれでいい、などとすれば、自意識は飛び出さない。
※それが、自分軸からアウトプットする、ということになる。
間違いを怖がり過ぎない
人と上手く話したいのであれば、間違いを怖がり過ぎてはいけない。
誤解から間違える、ということはある。ある教師が、有名スポーツ選手の名前を間違えて、延々と(その選手を引き合いに出しながら)努力が大事的な話をする、ということがあった。
誰も間違いを指摘しなかったので、最後まで間違えたままだったが(笑)、名前の間違いというのは本質的なことではない。「ああ、名前を間違えて覚えているんだ…」ぐらいのことでしかない。
※もちろん、その場に本人がいれば、大変失礼なことではあるが。
誰かが助けてくれるもの
もう少し、本質的な部分の誤解から間違えることもある。
その場合は、相手から「理解していないんだな…」と思われ恥ずかしい思いをするが、相手やまわりの人が間違いを正すなど、助けてくれることがある。基本的に、まわりの人は悪意を持っているわけではないので、助けてくれるのだ。なので、そう間違いを怖がる必要はない。
根拠があればOKとする
会議などでは、根拠があればOKとして話したい。
人により意見はいろいろだ。なので、意見が割れるような話については、こちらの意見が100%正しい、ということは考えにくい。「そちらの意見にも一理あるね」というのが普通だろう。
要するに、自分的に根拠がある、と思えば、意見を口にしていいのだ。
このブログの記事に対し、批判的なコメントをもらうことがあるが、根拠を伴うものであれば全然OKだ。その根拠が妥当かどうか、説得力があるのかどうか、ということはあるが、発言(コメント)すること自体に問題はない。
※根拠があれば、相手の意見に反対しても、そう悪くはとられない。
相手に「気配り」をする
雰囲気が悪くなるから、話さない方がいい…とすることがある。
相手の意見に反対する場合などに、そういうことがある。
たしかに、自分が意見を述べたあと、「でも」から反対の意見を言われると、軽くイラッとすることがある。反対だけで、根拠や対案がない場合にイラッとすることが多い(笑)。
だが、これも言い方次第だ。
先に述べたようにキチンと根拠を述べたり、「その意見はわかります」と最初に相手の話を肯定するイエス・バット法で意見を言えば、ほとんど問題はない。
つまり、相手に気配りさえできていれば、(反対意見であれ)自由に発言することができるようになるのだ。※雰囲気が悪くなるから話さない方がいいは、「気配りをして話す」に変換する。
会話などに貢献すると考える
人と話すときは、会話に貢献する、と考える。
会議であれば、会議に貢献する、と考えればいい。
会議というのは、参加者がお互いに貢献し合うことではじめて、実のあるものになる。なので、会議の本質を理解している人は、会議で何も発言しない人に対し、「もう次回から会議に出席しなくていいよ」と思う。
会話も同じだ。二人の会話であれば、両者が貢献し合うことで、実のある会話になる。
どちらかがそういう精神に欠けると、コミュニケーションは上手くいかない。人と上手く話そうと思えば、(自然にできている人を除いて)会話に貢献する、という気持ちを持つことが必要になるのだ。※人と上手く話せない人は、意識的に貢献する気持ちを持つことが必要だ。
ストレス反応を悪としない
緊張から、何を話せばいいのかわからない、ということもある。
緊張して、頭が真っ白になったり、相手の自分に対する評価が気になったり、自分の緊張を悟られまいとして、そこに気が行くあまり、何を話せばいいのかわからない…ということになる。
緊張するとストレスを感じ、ストレス反応が起こる。ドキドキしたり、胃のあたりが変な感覚になったり、汗をかいたり、喉が渇いたり、震えたり、表情が引きつったり、膝がガクガクしたり…というものだ。こういう反応が起きると、抑えようと焦ってしまうが、「ストレス反応=悪」ではない。
ストレス反応は、状況に対応するために起こる反応なので、ストレス反応が起きれば、状況への対応が進んでいるのだ…とポジティブに考えた方がいいだろう。そうすることで、落ち着きを取り戻すことができる。
※ストレス反応を無理に抑える必要はないと思う。
人と上手く話す方法 - サマリー
まとめ
今回は、人と上手く話す方法について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)防御的な姿勢をゆるめる、2)自意識を引っ込める、3)間違いを怖がり過ぎない、4)根拠があればOKとする、5)相手に気配りをする、6)会話などに貢献すると考える、7)ストレス反応を「悪」としない、7つだ。
まずは、ファイティングポーズを解いてリラックスしよう。
間違ってもいい、ドキドキや震えなどのストレス反応はOK、自分的に根拠があれば、自由に意見を述べてもいい…と考えると、気持ちが楽にならないだろうか。そして、会話に貢献する、という意識を持っていれば、積極的に話そうとなるはずだ。コミュ障気味の人には、この意識が必要になる。
今回の記事:「人と上手く話す方法7つ|これで話しやすくなる」