不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

繊細すぎて生きづらい…を何とかする方法4つ

繊細すぎて生きづらい…と感じることがないだろうか。

たしかに、繊細すぎると生きづらくなるだろう。ストレスを受ける回数が多くなったり、普通の人が適度なストレスだと感じるストレスでも、「強いストレス」だと認識してしまうためだ(適切なストレスの範囲が、普通の人よりせまくなる)。しかし、だから生きづらい…と意気消沈していても、建設的なことは何もない。繊細な人には、繊細な人の特長を活かす考え方などがあるはずだ。

今回は、繊細すぎて生きづらい…を何とかする方法について書いてみたい。

目次

自分の特徴を知る

まずは、自分の特徴を知ることからはじめたい。

孫子に、「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という言葉がある。自分のことも相手のこともよくわかっていれば、負けることはない…という意味だ。相手の強みを消し、自分の強みを活かすことができるから…ということだろう。

自分の特徴については、知っているようでいて、正しく評価できていないことがある。人は、ポジティブなことよりも、ネガティブなことの方に目が行くので、自分の長所を過小評価し、短所を過大評価する、ということがよくあるのだ。したがって、この認知の歪みを正し、自分を正当に評価することで、自分の特徴を的確に把握するようにしたい。

※まず、認知の歪みなしに己を知ることが大事だ。

繊細すぎる人の長所

繊細すぎる人の長所を整理しておこう。

まず、人並み以上の五感を持っているため、情報をたくさん収集できる、ということがある。繊細な人は、常に情報を収集しそれを蓄積するため、(膨大な情報の蓄積があるゆえに)直感に優れたり、アウトプットをユニークなものにする能力がある。なので、言葉数は多くないが、口を開けば本質を突いたおもしろいことを言うことがある…という評価になる。

また、繊細な人には、比較的真面目でやさしく良心的である、という特長もある。繊細さは、小心や警戒心にもつながるので、迷惑行為やマナー違反のようなことはしない。相手のことをいい人だと思えば、その感情に敏感に反応し、(普通の人よりも)やさしく良心的に接することになる。

※やさしさや思いやりを人一倍持っている、としていいだろう。

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・人生を豊かにする才能がある

繊細すぎる人には、人生を豊かにする才能がある。

絵でも音楽でも、映画のような映像作品でもいいが、繊細な人は普通の人が気付かないような点に気付くことができたり、作品から得た情報を(都合よく)膨らませたり加工することにより、深く感動したり、「作品の本質を見い出すことができた」、「作者のメッセージを受け取った」という気分に浸ることができる。自己満足ではあるが(笑)、満足感に浸ることができるのだ。

※このことは、人生を豊かにする才能がある、としていいだろう。

繊細すぎる人の短所

繊細すぎる人の短所も整理しておこう。

まず、アウトプット(行動などの部分)が小さくなる、ということがある。その理由だが、インプットの量が多くなるので、その処理に時間がかかる。また、インプットに敏感に反応し、その(自分が行った)解釈・評価にも強く反応するので、臆病になる、警戒心が強くなる、ということもある。

また、ストレスを感じやすいという欠点もある。繊細なので、細かいことも気になり、ストレスを感じやすくなるのだ。繊細な人は、インプットとアウトプットのバランスが悪いので、色々抱え込みやすいということも、ストレスを感じやすい原因になっている。

・人間関係が苦手

繊細な人は、人間関係が苦手だ。

繊細な人は、相手のちょっとした反応でも逃さない。相手に、少しでも自分に対するネガティブな反応があれば、それをストレスと感じてしまうのだ。また、繊細な人は、初対面が苦手だ。初対面の相手に自分を開示する、ということが苦手なのだ。初対面の相手から情報を受信する、受信した情報を処理することで手一杯になるため、自分を開示するところまで手が回らない、ということもあるだろう。

※繊細な人は、普通のストレスでも、強いストレスと認識する。

自分の特長を活かす

自分の特徴を知ったあとは、自分はそういう特徴のある人物だと受け入れる。

刺激に対し敏感に反応する赤ちゃんは、後に敏感な大人になるそうなので、生得的な気質を変えようとしても無理な話だ。そういうことよりも、自分の特長をどう活かすのかについて考えた方がいい。

※同時に、欠点をどう薄めるのかについても考える。

将棋では、遊び駒のない状態にすれば、勝ちやすいとされる。自分の戦力が相手より多少劣っていても、すべての駒を活用できる状態にすれば、十分勝ち目はあるのだ。逆に、戦力が相手より上回っていても、遊んでいる駒がたくさんあるようでは、勝ち目がない。

※自分の特徴を受け入れ、特長を活かすという発想が必要になる。

負ける戦をしない

負ける戦をしないようにしたい。

繊細すぎる人が活躍できる場というのは、限られている。したがって、それ以外の場で勝負すれば、必然的に負けやすくなる。繊細すぎる人が活躍できる場というのは、上司などからのプレッシャーが緩く、個が尊重され自律性が認められる場だ。したがって、そのような場を選ぶ必要がある。

逆に、上司などからのプレッシャーが強い、ノルマが厳しい、個が尊重されず自律性が認められない…という場では、力を発揮することができない。また、しょっちゅう知らない人と会わなければいけない、自分を敵対視している人がいる、自分に悪意を持つ人がいる、という職場でも、力を出せない。

※繊細な人は、慎重に場を選ぶ必要がある。

・勝てる場とは…

繊細すぎる人が勝てる場は、「上司などからのプレッシャーが緩く、個が尊重され自律性が認められる場」と書いた。マイペースでコツコツ仕事ができ、いい人が多く人間関係に問題が生じにくい…という場がいいだろう。

繊細な人は、直観力に優れ、孤独を意に介さずコツコツ仕事ができるので、芸術家向きだと言われる。現実的に考えると、会社ではバックオフィス、自分1人または少人数でやるなら、フリーランスやネット起業もありだろう。イラストをかいたり、ブログを書くというのも、いい選択だと思う。

※分析する仕事や資料を作る仕事もいいと思う。

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課題の分離をする

繊細な人は、課題の分離をしたい。

課題の分離というのは、自分の課題と他者の課題を分ける、ということだ。繊細すぎる人は、この課題の分離ができていないことが多い。だから、相手はこうするべき、自分に対しこう接するべき、と思ってしまう。

他人の迷惑行為やマナー違反に強く反応してしまうのも、(ある意味)課題の分離ができていないためだ。迷惑行為やマナー違反をし、人から白い目でみられるのは当該行為を行った他人だ。自分に対し非礼な行為を行って、自分の不興を買うのは相手だ。他人が行為の結果を引き受けるのであれば、それは他人の課題なのだ。そして、自分は他人の課題には立ち入らない、とすればいいのだ。

※敏感すぎる人は、他人との境界線がはっきりしないので、課題を分離することで、はっきりさせればいい。このことは、繊細な人の欠点を薄めるというアプローチだ。

まとめ

今回は、繊細すぎて生きづらい…を何とかする方法について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分の特徴を知る、2)自分の特長を活かす、3)負ける戦をしない、4)課題の分離をする、の4つだ。

たしかに、繊細すぎる人が活躍できる場というのは、限られている。また、繊細すぎる人が心身の健康に満足感を得る、というのもむずかしいだろう。だが、いろいろ限られている分、ハマれば大きな成功につながるかもしれない。直感や洞察に優れ、孤独を意に介さずコツコツ仕事ができるというのは、創作活動に向いているし、その分野で成功できる人も繊細な人に限られているのだ。

今回の記事:「繊細すぎて生きづらい…を何とかする方法4つ」