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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

僻む人の心理6つ|僻む人には理由がある

あなたのまわりにも、「僻む人」がいると思う。

そんな人が近くにいると、面倒だな~と思うが(笑)、自分の心の中に僻む気持ちが全くないかといえば、そんなことはないだろう。僻みにより、目が曇った、評価を間違えた…という経験をしたことのある人は多いと思う。人である限り、そういうこともあるだろう(失敗して学べばいい)。

今回は、僻む人の心理について書いてみたい。

目次

僻む(ひがむ)の意味

僻む人

僻むの意味から、確認しておこう。

僻むとは、物事を歪めて考える、ということだ。いい方に歪めて考えればまだいいのだが(笑)、悪い方に歪めて考える。言い換えれば、認知の歪みを自ら起こす、ということだ。

なので、「相手を僻んだせいで、評価を間違えた」、「まわりからのけ者にされたと思い、僻んでしまった」、「相手を僻んでしまったために、嫌味を口にしてしまった」、などと使うことができる。「あいつは、僻みっぽい奴だな…」と言われたら、物事を素直に受け取らず、(わざわざ)ネガティブな方向に考える奴だな…という意味になる(笑)。

※当然だが、僻まない方がいいようだ。

他人との境界線があいまい

僻みやすい人は、他人との境界線があいまいだ。

それゆえに、自分と他人は違う、という意識を持ちにくい。その結果、自分がこうすべきだと思ったことは、他人にも求めてしまう傾向を持つ。他人の迷惑行為に強くイラッとするのは、そのためだ。また、自分ができないことを他人ができれば、妬ましく思い僻んでしまう。

他人との境界線があいまい、というのは、敏感な人の特徴でもある。敏感がゆえに、常に他人からの刺激を受けることになり、その刺激が心に浸透しやすくなるのだ。また、敏感な人には、自責・自罰の傾向が強いため、ネガティブな感情を抱きやすくなる傾向がある。このことも、敏感な人を僻みやすくしてしまうのだ。

※他人との境界線があいまいな人は僻みやすい。

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うらやましく思う

僻む人は、うらやましいと思っている。

たとえば、「○○という会社(有名企業)に就職が決まりました」というと、普通は「おめでとうございます」だろう。だが、中には「コネコネちゃんですか」という人もいる(笑)。会社で若い女性が良い営業成績をあげたとき、「若い女は得だよな~」という人もいる。

これらは、やっかみから出る発言であり、うらやましいと思っているのだ。僻みやすい人は、他人との境界線があいまいなので、他人と自分を同一視し、他人に自分が負けている…と思うと、うらやましいという気持ちが抑えられなくなる(そして、ひと言いいたくなるのだ)。

※僻む人は、他人をうらやましいと思うことがよくある。

他人の不幸が蜜の味になる

僻む人の場合、他人の不幸が蜜の味になる。

僻む人は、他人のことをうらやましいと思いがちだが、そう感じると、相手を引きずり下ろしたくなる。先に述べた、「若い女は得だよな~」とディスる行為も、相手にダメージを与える、という意味がある。それにより相手がパフォーマンスを落とせば、メシウマ…となるのだ。

もちろん、相手をうらやましいと感じても、自分が努力して相手に勝てばいいだけなのだが、それには積み重ねが必要で、時間と労力が必要になる。僻みやすい人は成功しにくい、ということもあり、安易に他人の不幸を自分の幸せにして喜ぶ…ということになるのだろう。

※僻む人の場合、他人の不幸を喜ぶ、ということになりがちなのだ。

他人の幸せが苦い味になる

僻む人の場合、他人の幸せが苦い味になる。

他人の不幸が蜜の味になることと、逆の話だ。自分のまわりの他人が幸せになると、うらやましく思い嫉妬してしまう。そして、自分とその相手を比べ、落ち込んだり傷ついたりしてしまう。「相手に比べて自分はダメだ…」と思ってしまうのだ。

もっとライトな、「他人がほめられている」という程度のことでも、相手に嫉妬し傷ついてしまう(笑)。「なんで自分が評価されずアイツだけ…」となるのだ。そんなときは、まわりが称賛していても、その輪に加わらず離れたところにいたり、その場から立ち去ることもある。

※僻む人の場合、他人の幸せを苦々しく思う、ということがある。

他人を認めたくない

僻みやすい人には、他人を認めたくないという心理がある。

他人を素直に認めたくないから、他人を称賛しようとせず、僻んでしまうのだ。先に述べた、「コネコネちゃんですか」、「若い女は得だよな~」には、(その結果は)君の真の実力によるものではないでしょ、という意味がある。

成功者をみて、「あいつは運がいいだけだよ」という人もよくいる(笑)。

他人を認めたくない原因は、負けず嫌いであったり、プライドが高かったり、余裕がなかったり、自分を認めていなかったり…ということだろう。自分を認めることができなければ、他人を認めることもできない。このことは、覚えておいて損はない。

※僻みやすい人は、自分を認めていないので、他人を認めることができない。

自分に自信がない

僻みやすい人は、自分に自信がない。

自分に自信がないため、物事を悪い方に歪めて考える。「どうせ自分なんて…」と思いやすくなるのだ。だから、ほめられることがあっても、「何か下心があってほめているのではないか」、「本心ではなく、バランスをとるために(フォローの意味合いで)ほめているだけだよね」と考える(笑)。

自分に自信があれば、他人と自分を比較してうらやましく思うことはあまりないし、自分を認めないということもない。だが、自信がなければ、他人に嫉妬したり、自分の欠点を気にして自分を否定する、ということをやりがちになる。その結果、自分も他人も認めない、という残念なことになるのだ。

※自分に自信を持たないことは、自分に対する背任行為だ。

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まとめ

今回は、僻む人の心理について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)他人との境界線があいまい、2)うらやましく思う、3)他人の不幸が蜜の味になる、4)他人の幸せが苦い味になる、5)他人を認めなくない、6)自分に自信がない、の6つだ。

僻むというのは、認知の歪みを自ら悪い方に起こす、ということなので、しないことに越したことはない。だが、そうしてしまう、ということには理由がある。僻んでいる人がいたり、自分が僻んでいることに気がついたら、何が原因なのか…と考えてみればいいだろう。

今回の記事:「僻む人の心理6つ|僻む人には理由がある」