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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

フェイスブックうつや嫉妬に対処する方法5つ

フェイスブックうつというものがある。

知人のフェイスブックをみて、憂鬱になるということがないだろうか。「彼(女)はこんなに幸せそうで充実した生活を送っているのに、自分は…」と思い、落ち込むことがないだろうか。

友達や知人のキラキラしたフェイスブックを見ることで、自分や自分の人生には価値がないと思い込み、劣等感や挫折感を抱くようになったり、相手に嫉妬し憎しみのようなものが湧いてくることもあるようだ。

もし自分がそうなったときは、適切な対処が必要になるだろう。今回は、フェイスブックうつや他人のフェイスブックを見ることで生じる嫉妬(嫌な気持ち)に対処する方法について書く。

目次

 

嫉妬するのは当たり前…

他人のFBを見るとうつに

フェイスブック

友達や知人のフェイスブックを見るとうつになる、ということがある。

原因は妬みだ。妬みは、「他者が自分よりも何らかの点において有利な立場にあることを知ることによって引き起こされる不快な感情反応」(澤田、2003)と定義される。そして、1)相手が自分と心理的に近い、2)自分にとって重要な領域である、というときに起こるものだ。

妬み・嫉妬が起こりやすい

知人のフェイスブックをみる場合だが…

知人のフェイスブックをみることは、この2つの条件を満たしてしまい、相手が自分よりも何らかの点において有利な立場にあることを知ることになるため、妬みが起こりやすくなるのだ。

たとえば、何々に参加した、海外旅行に行った、友達とワイワイやっている…という相手のリア充ぶりを目にすると、「相手に比べて自分は、しょぼい人生を送っているな…」と落ち込む。

そして、鬱っぽくなったり、相手を妬んだりすることになる。

FBの利用者は行動的である

ブランド戦略コンサルティング会社の株式会社リスキーブランドによる調査がある。

その調査によると、フェイスブックの利用者は「外交的×先取り志向」に分類されるようだ。

「外交的×先取り志向」とは、社会のために・視野を広げる・自然に触れたい・エッチ・流行先取り・容貌への関心・何かを体験したいといった価値観要素と関連が強いことを意味する。

内向的な人が外向的な人を…

それに対しツイッターの利用者は、「内向的×先取り志向」に分類される。「内向的×先取り志向」とは、愚痴・刹那主義・自分の隠れ家といった価値観要素と関連が強いことを意味する。

こうみると、行動・活動的なフェイスブックの利用者は、妬まれやすいと思う。ツイッターをメインにしている人が知人のフェイスブックをみて妬む、という構図があるのかもしれない。

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うつや嫉妬に対処する方法は

過大評価を修正する

ここからは、フェイスブックうつや嫉妬に対処する方法を書く。

まず、相手はフェイスブックを通じて「いいところしか見せていない」ということがある。

FBではポジティブで、<他人に見せたいこと>しか見せていないのだ。山登りをしました・マラソンに参加しました、みたいな写真はのせるが、苦労や困難があってもそこは見せない。

海外旅行の写真はのせるが、旅行中の嫌なことやトラブルについてはスルーだ。友達とのBBQの写真はのせるが、あまり楽しくなかったことは内緒だし、準備が大変だったことや苦情を受けたこと、嫌いな人が一緒だったこともスルーだ。ネガティブすぎる想像かもしれないが(笑)。

割り引いて考えたい

とにかく、相手は<自分が見せたい>いいところしか見せていない。

ゆえに、それを真に受けて妬むのは、ナイーブすぎるだろう。楽しく見えることには、必ずコストが伴うものだ。すっぱい葡萄ではないが、そのコストを想像すれば、妬む気持ちは萎むはずだ。

嫉妬している自分を受け入れる

相手に嫉妬したときは、嫉妬している自分を客観的に眺めてみる。

嫉妬しているときは、感情の方に針が振れているので、自分を客観視することで、理性の方に針を戻す、ということだ。何に嫉妬しているのか、妬みは自分に向いているのか、相手に向いているのか、嫉妬した結果、どの程度感情的になっているのか、と考えてみればいい。

自分の反応を確かめてみる

ちなみに、妬みが自分に向くと劣等感や挫折感を抱くようになり、相手に向くと相手に対する怒りや憎しみのようなものが湧いてくる。いずれにしても、自分を客観的に見つめ、「自分はこういう反応をするのか」と己を理解し、自分をありのまま受け入れることが大事だ。

※友達に嫉妬している自分は嫌な奴だ、と思う必要はない。

頻繁にみないようにする

相手のフェイスブックを頻繁にみないようにすればいい。

最初は気のすむまでみればいいと思うが、その後頻繁にみる必要はないだろう。更新が気になる気持ちはわかるが、「いいところしか見せていないもの」を頻繁にみても仕方がない(笑)。

相手のキレイなCM(他人に見せたいCM)をみても仕方がないのだ。

最初にじっくりみれば傾向がわかるので、頻繁にチェックしなければいけない、というものではない。相手のフェイスブックを頻繁にみることは、自分にとってマイナスになると思えば、みないようにすることはできるはずだ。

※頻繁にみることで、何か自分にとっていいことがあるのだろうか、と考えてみればいい。みる前とみた後で、自分にどんな変化があっただろうか。それは、いい変化だろうか。

行動のエネルギーにする

相手のフェイスブックをみていいことがあるとすれば、(生じた気持ちを)自分の行動のエネルギーにできる、ということだ。難易度は多少高くなるが、不可能なことではない。

自分の行動力が落ちて漫然と過ごしているとき、相手の精力的な動きをみると、刺激になることがある。「自分も彼に負けないように行動しないと…」という気持ちになるのだ。

嫉妬を補償に持っていく

自分と相手との差を感じれば、それを補おうとする気持ちが湧く(補償ということだ)。

妬みから劣等感や挫折感を抱くようなったり、相手に対する嫉妬や憎しみを感じるのではなく、補償(ギャップを補おうとする心の動き)に持っていくことができれば、行動につながるし最善だろう。

※嫉妬を上手く補償に持っていく必要がある。

相手の幸せを喜んでみる

相手のフェイスブックをみて、相手の幸せを喜ぶ、という方法もある。

嫉妬深い人にはハードルの高いことだが、相手の幸せを喜べる心理を作ることができれば、嫉妬で苦しむことがなくなる。そのためには、相手の立場に立ってみる、相手になりきってみる、という方法がある。そして、相手の幸せを自分の幸せとして受け止めてみるのだ。

あなたにもできる…ということ

また、相手の幸せを、「あなたもそうできるよ」というメッセージだと考える。「あなたもやる気になればできるのだから、やってみれば?」というメッセージだと受け取ればいい。相手は自分のために先陣を切ってくれている、と考える。そうすれば、前向きな気持ちになれるだろう。

※相手の幸せを喜べる人は、ある意味最強の人になる。

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フェイスブックうつや嫉妬 - サマリー

まとめ

今回は、フェイスブックうつや嫉妬に対処する方法について書いてみた。

今回の記事で書いた対処方法は、1)相手の幸せに対する過大評価を修正する、2)嫉妬している自分を受け入れる、3)相手のフェイスブックを頻繁にみない、4)自分の行動のエネルギーにする、5)相手の幸せを喜んでみる、の5つだ。

リア充の相手のフェイスブックをみて、鬱っぽくなるのは普通のことなので、そう心配することはない。ただ、そうなっては自分にとってマイナスになるので、対処はした方がいい。まずは、相手の見せたい部分しかみていない、相手の幸せを過大評価している、と考え冷静になろう。

強く光を浴びて輝けば、その分影も濃くなるものなのだ(トレードオフがある)。

今回の記事:「フェイスブックうつや嫉妬に対処する方法5つ」