不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

モラハラへの対処の仕方5つ

世の中には、モラハラをする人がいる。

相手を攻撃する・支配する目的でモラハラをする人がいれば、自分を守るためにそうする人もいる。後者はややわかりにくいが、たとえば、自尊心を守るために相手を貶める、ということだ。そのために、やめたいけれども(自尊心を守るために)やめられない…ということもある。

今回は、モラハラへの対処の仕方について書いてみたい。

目次

モラハラとは

モラハラをする男性のイメージ

モラハラの意味から整理しておこう。

モラハラとは、言葉や態度により、相手を傷つけることだ。似たような言葉で、セクハラやパワハラというものがあるが、それらの上位概念であり、セクハラやパワハラを包括するものである。

相手のことが嫌いで、悪意を持って意図的に行う、ということがあれば、自尊心を守るなど、自己防衛のために行う、ということもある。イラついて暴言というのも、モラハラに当たるだろう。

上位者からモラハラを受ける

上位者からモラハラを受けるケースがある。

たとえば、自分が費用を負担して通っているスクールの講師に、「向いていない」と言われたり、失敗や上達の遅さに(あからさまに)イライラされる…というケースがあるようだ。

私も学校の先生から嫌な思いをさせられたことがある。そのときは、子供ながら教師の明確な悪意を感じたので、モラハラだったのだろう。また、会社の上司からそうされる…というケースもあることだ。上位者からモラハラを受けるケースの場合、どのように対処すればいいのだろうか。

相手が上位者なので、黙って耐えるのが正解なのだろうか。

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モラハラへの対処の仕方は

現状を整理する

まずは、現状を整理してみよう。

スクールの講師の例であれば、1)「向いていない」と言われた、2)失敗や上達の遅さにイライラされる、という事実がある。学校の教師の例であれば、クラスメートの前で(そうする必要性がないのに)揶揄された、という事実がある。

そして、その事実が自分に与えた影響を考える。どちらのケースも、相手の言動により傷ついた、相手のことが嫌いになった、相手のことを許せないと思った、ということになるだろう。

※場合によっては、相手に仕返しをしたい、と思うかもしれない。

呼び込んだ原因も考えておく

さらに、相手のモラハラを呼び込んだ(自分側の)原因も考えておきたい。

スクールの講師の例であれば、1)自分は慣れる・上達するまでに他者より時間がかかるタイプである、2)(自分にとっては)全く新しい学習の初期段階にあたり、学習に対する成果が出にくい段階である、という理由が考えられる。

※余談だが、わたしも慣れるまでに他者より時間がかかるタイプで、学習の初期段階では、頓珍漢なことをして呆れられたり、「コイツはダメだ…」と思われたりすることがある(笑)。

学校の教師の例であれば、揶揄される隙があった…ということだろう。

相手のタイプを分析し対処する

現状の整理ができたら、次は対処について考えたい。

まず、モラハラに適切に対処するため、相手のタイプを分析したい。

前回の記事で暴言を吐く人は、1)理性より感情が優先する、2)イライラが高じている、3)目先しか見ない自己中である、4)自己愛が強くプライドが高い、5)自分を守る意識が強い、とした。

単に(自分がよく間違えたり、時間を余分にかけることに)相手のイライラが高じているだけであれば、「お手数をおかけしますが、慣れるまでに時間がかかるタイプなのです」、「長い目で見ていただけませんか」と、ひとこと説明しておけば、相手はモラハラをやめる可能性がある。

※相手に悪意のない場合は、そうなるだろう。

自己愛が強くプライドが高ければ…

自己愛が強くプライドが高い相手の場合は、どうすればいいのだろうか。

このタイプの相手が求めていることは明確だ。それは、自分に対するリスペクトだ。自分が相手に尊重されている、と感じれば、モラハラを行う理由がなくなるので、尊重してあげればいい

具体的には、相手を立てるとか、丁寧にあいさつをする。わざとらしくならない程度に相手のことを持ち上げる、ヨイショする、という方法も有効だ。こうすれば、モラハラはあっさり止まるだろう。逆に、なかなかういやつだと、かわいがってくれるかもしれない(笑)。

※これは、自尊心を守ろうとするタイプの人にも有効だ。

自分の気持ちを話す

おとなしいから、ターゲットになる、ということがある。

たしかに、モラハラをすれば反撃される、と思う人に対しモラハラはしない。

なので、ガツンと言い返すことは有効な手段になり得る。だが、相手が上位者の場合、ガツンと言い返すことのハレーションを考えると、なかなかむずかしいと思う。

相手を無害化したい

相手を敵に回すよりは、味方に取り込むか無害化した方が賢明だろう。

なので、スクールの講師の例で相手に何か言うとすれば、「イライラされる気持ちはわかりますが、そうされると(人間ですから)こちらもイライラしてきます」と、自分の気持ちを率直に話せばいい。そうすれば、自分で不当なイライラに気がついて、態度を改めるかもしれない。

※メンツを潰されると恨まれるので、相手のメンツにも配慮した方がいいだろう。

ガラス越しに相手と対峙する

モラハラを受け取らない、という方法もある。

それができれば苦労しない…と思うかもしれないが、自分の立ち位置を変えれば可能だ。相手と何もない同じ空間にいると、相手のパンチを受けてしまうので、頑丈なガラス越しに相手と対峙しよう、ということだ。

ガラスにあたるのは、自信や自尊心、セルフイメージなどになる。たとえば、自分はキチンとした発言や行動をしている、と思うことができれば、(批判や中傷されても)動じることはない。

モラハラを受け取ることなく、弾くことができるのだ。

 

モラハラへの対処の仕方 - サマリー

まとめ

今回は、モラハラへの対処の仕方について書いてみた。

今回の記事で書いた対処の仕方は、1)現状を整理する、2)(将来のため)モラハラを呼び込んだ原因も考えておく、3)相手のタイプを分析し対処する、4)自分の気持ちを話す、5)頑丈なガラス越しに相手と対峙する、の5つだ。

※やめたいが(自尊心やプライドを守るために)仕方なくやっている…という人に対しては、こちらからリスペクトを与えることで、やめさせてあげればいい。自分の利益を守るためにも、情けをかければいいのだ。

相手のモラハラを真に受けて、精神的に追い込まれる・長期的に嫌な思いをする、というのではつまらない。そのような状態では、他者とコミュニケーションをとること自体が嫌になったり、相手のモノサシで生きることになったり、パフォーマンスが落ちたり…ということになるだろう。

今回の記事:「モラハラへの対処の仕方5つ」