不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

ディスる人の心理と特徴6つ

誰かにディスられた…という経験があると思う。

そうされると気持ちがいいものではないし、ディスる人に悪い感情を抱いてしまう。

こんな話がある。ある従業員が上司に強くディスられた。

上司は部下が不用意に情報を外部に漏らしたことを強く咎めた。叱責された部下はへこんだが、やや理不尽な叱責であったため(本来であれば開示しても問題のない情報だった)、上司に対しリスペクトのない言動は容認しない、と強く抗議した。

上司は敬意を欠いたことを認め、部下に謝罪して和解した。これは海外の話で、日本の会社だとこうはできないだろう。本当は、ディスりがあればキチンと抗議すべきだと思うが…。

今回は、ディスる人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

ディスるの意味は

部下をディスる上司

まずは、ディスるの意味からみていこう。

「ディス」は、ディスリスペクトからきている。

リスペクト(respect)は外来語で、すでに日本語化している。ご存じのように、尊敬する、敬意を表す、配慮する、気を配る、という意味になる。

ディスリスペクト(disrespect)は、respect に接頭語の dis をつけたもの。この dis は否定を表すので、尊敬しない、軽視・軽蔑する、気遣い・気配りをしない、という意味になる。

※dis は discount からきている。無視する、値引く・割り引くという意。

なので、「ディスる」は、侮辱する、見下す・軽んじる、という意味になる。否定するという意味で使うこともある(この場合は、相手に対する敬意や気配りのない否定になるだろう)。

※相手の価値を貶めるような言動をする、でもいいだろう。

 

ディスる人の心理と特徴

空気が読めない

ディスる人は、空気を読まないか、空気を読めない。

たとえば、(ライバル視する)相手が上がることで自分が下がった…という気分になると、嫉妬心から感情的になり、その場の空気を読まずに不適切な発言をしてしまう…ということがある。

たとえば、会社の同期が発表会でいいスピーチをした。

そのスピーチが良かったので、彼の株が上がり自分の株が下がったような気分になった。そこで、「あんなスピーチは大したことがない」という発言をして、まわりの顰蹙を買ってしまう。

空気を読むことよりも、別のことを優先させるのでそうなる。

スポンサーリンク
 

 

感情が優先する

ディスる人は、理性と感情で考えると、感情型の人である。

理性と感情は相反するところがあって、理性の割合が大きくなると、感情の割合が小さくなる。逆に感情の割合が大きくなると、理性の割合が小さくなる、という関係にある。感情的になり、理性的な行動ができない、ということはよくあることだ。

理性で考えれば、他者をディスるのはマズいだろう…と思うはずだ。ディスった相手から嫌われたりするし、空気を読まない発言をすると、まわりからの評価を下げることになるためだ。

その理性を飛ばし感情で動くので、感情型の人ということになる。

劣等感が強い

感情的になりやすい理由のひとつは、劣等感が強いことだろう。

自分は~という欠点を持っており、他人よりも劣っている。さらに進んで、価値のない人間だ、必要のない人間だ…と思っていれば、フラストレーションがたまり、「抗する力」を欲する。

自己の存在意義のようなものだ。

それを見つけることができなければ、根拠のない優越感というものに手を出し、他人を貶めることでその優越感を維持しようとする。自分の優越感が揺らぐようなシーンでは、他人をディスることで、揺らぎや崩壊を食い止めよう…とするのだ(なので、嫌な人だが気の毒な人でもある)。

マウントしたい

マウントするために、相手をディスる、ということがある。

インチキ自己肯定をしている男ほど、他人を支配したがるんです。
自信満々で他人を支配している人を見たら、「この人は、本当は自己肯定できていないんだな〜」と思って、間違いないでしょう。そういう人は相手のことを支配できなくなると、こんどは相手のことを徹底的に否定し始めます
出典:恋とセックスで幸せになる秘密 (著)二村 ヒトシ

相手をディスることで一発かまし、マウントしようとする。

相手にいきなりそうされると、かなりびっくりする。「近寄らない方がいい人かな~」と思い、距離を取るだろう。相手はその様子を見て、マウント成功…と思うのかもしれない。

だが、このタイプの人は、マウントに失敗しても同じことをするのだ。「相手のことを支配できなくなると、こんどは相手のことを徹底的に否定し始める」ということになるのだ。

相手に不満がある

相手に不満を募らせ相手をディスる、ということがある。

どうも相手の言動が気に入らない。自分が望むように動かない…というときにそうなる。

相手に対し、(良かれと思い)こうしたらどうか、ああしたらどうか、と提案する。だが、相手はそのアドバイスを聞いても従おうとはしない。そんなときに、相手をディスってしまうのだ。

そうしてもいいことはないが、不満やイライラをぶつける、ということだ。ディスるという強い行動を取ることで、相手の言動が変わることを期待しているのかもしれない(逆効果になるが)。

スポンサーリンク
 

 

こんなこともできないのか!

こんなこともできないのか…と思うと、やってしまう。

上司が部下に対し、「お前はこんなこともできないのか!」と感情的になり、その部下にパワハラをして事件になった、というケースを聞いたことがある。

完璧主義をこじらすと、こういうことになりがちだ。

完璧主義者は自分に完璧を求めるが、他人にも完璧を求める。相手が完璧とはほど遠いことをやっていると、相手を見下したりバカにしてしまう。そして、「こんなこともできないのか!」と感情的になり、相手の人格を貶めるような言動をとってしまう。これがパワハラになるのだ。

 

ディスる人の心理と特徴 - サマリー

まとめ

今回は、ディスる人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、

1)空気が読めない、2)感情が優先する、3)劣等感が強い、4)マウントしたい(序列意識が強い)、5)相手に不満がある、6)こんなこともできないのか!と思いがち、の6つだ。

相手に不満を募らせ相手をディスる、ということは普通の人でもありがちだ。

いくらアドバイスをしても、聞く耳を持たなかったり行動しなければ、不満が募り言動がエスカレートすることがある。そして、相手の人格にまで踏み込んで批判する、ということをやりがちになるが、そんなことをしても、本人の憂さ晴らし以上の結果にはならないので注意したい。

相手の人格に対する批判・中傷はとても高くつく、と覚えておきたい。

今回の記事:「ディスる人の心理と特徴6つ」