不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

諦めない人の心理と特徴5つ

諦めない人がいる。

諦めることがすべて悪い、ということではない。期待値が0かマイナスの場合は、諦めて次に進んだ方がいいだろう。そんなことにリソースをつぎ込んでも、無駄にしかならないためだ。

だが、期待値がプラスで自分が「これだ!」と思うことについては、諦めてはいけない。諦めなければ成功の目があるが、諦めてしまえば成功の可能性はなくなり、失敗に終わるためだ。

今回は、諦めない人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

やり抜く力で成否が決まる

困難があっても諦めない人

諦めずにやり抜けるか、で成否が決まる。

コンサルから教師、教師から心理学者に転身したダックワースさんによる調査・研究がある。

彼女は、陸軍士官学校、全国的なコンテスト、学校(生徒&教師)、民間会社(販売員)で調査を行い、成功に寄与する(成功を予想する)重要な変数を見つけた。それが、「やり抜く力」だ。

※IQや社会的な知性、ルックスなどではなかった。

才能とやり抜く力は関係ない

ダックワースさんによると、才能とやり抜く力の間に正比例の関係はないそうだ。

正比例の関係はないが、反比例する傾向があるそうだ。才能があるがゆえに、思わず手を抜いてしまう…ということだろう。「ウサギとカメ」で、走る才能があるウサギがやり抜かず手を抜いたことと似ている。

当然、才能があってやり抜く、という人が最強なのだが、なかなかそうはいかない。才能があるがゆえに、コツコツ積み重ねる、自己を律する・自制する、ということがむずかしくなるためだ。

※慢心という人の弱さが、露呈してしまうのだ。

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諦めない人の心理と特徴

長期的な展望に立つ

諦めない人は、将来を意識して長期的な展望に立ち、やるべきことを考えている。

そうすれば、短中期のパフォーマンスがあまり気にならなくなり、諦める確率が低くなる。

たとえば、ブログを書くことにしても、長期的な展望に立っている人とそうでない人では、後者の人の方が諦める確率が高くなる。短中期で結果が出なければ、「やめよう」となるためだ。

性急に結果を求めれば、ハードルが高くなり、あきらめざるを得なくなる。

状況は変わる…と考えている

諦めない人は、努力を積み重ねることで状況は変わる、と考えている。

ウサギとカメであれば、カメはウサギに大量リードされた後でも、「コツコツ歩めば勝つチャンスがある」と思っていたはずだ。「勝つチャンスがある」ではなくて、「勝つ確率が上がる」とした方が実践的かもしれない。

※勝つ確率は、自分の努力だけで上げることができる。

何でもそうだが、相手の攻勢の前に風下に立ったとしても、その時しっかり耐えていれば、相手のミスやスローダウンなどにより状況が変わる、ということが普通にある。状況は変わるのだ。

閾値を超えれば変わる

相手がどうこうではなく、閾値を超えれば状況が変わる、ということもある。

この記事の2つのグラフを見てほしいのだが、

努力しても結果が出ない、という時期と、努力すれば結果がついてくる、という時期があることがわかる。後者には、努力に比しておもしろいように結果がついてくる、という時期もある(笑)。

努力には先行投資的な意味合いがあって、努力の積み重ねが結果として現れるまで、時間がかかるのだ。したがって、閾値を超えるまでは、諦めずに耐えてコツコツ努力しなければいけないのだ。

※多くの人は、結果が待ちきれずに諦めてしまう。

悪い方に変わることも…

また、経験から悪い方に変わることも知っている。

閾値を超えれば状況が変わるのだが、その後はずっとハッピーか、というとそうではない。

平均への回帰があるので、良くなれば悪くなるのだ。

ここの「PVの上昇サイクル」を見てもらえばわかるが、

1サイクル終わればリセットだ。「成長・躍動期」がずっと続くわけではない。再び、結果の見えない努力をしばらく続けなければいけない。長期的な展望に立ち、「また、状況は変わる」と考えていれば、この時期を乗り切ることができる。そうでなければ、諦めてしまうだろう。

悲観主義ではない

よく、諦めない人は楽観主義である、とされるが、わたし的には「悲観主義ではない」だ。

楽観主義でなくても諦めない人はいるだろうが、悲観主義だと即諦めに繋がってしまうためだ。自分は悲観主義者だ…という場合は、論理で(感情が原因の)認知の歪みを正せばいいと思う。

※見込みがない、将来がない、頑張っても結果を出せない…と思えば、諦めてしまう。

たとえば、上で書いたように、悪い時は状況が良い方に変わる、コツコツ努力を積み重ねて行けば、(閾値に達し)状況が変わる、ということを理解していれば、悲観的になることはない。

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努力が大事だと考える

諦めない人は、努力が大事だと考える。

そして、努力できる人が有能な人である、と考える。一方で、そのようには考えず、他者よりも優れている人が有能である、と考える人(他者との比較で有能・無能を考える人)もいる。

前者の人が諦めない人で、後者の人が諦める人になる。

後者の人は、そのとき切り取った自分と他者が写った1枚の絵を見て有能・無能を決めている。

それまでの各自の努力を考慮しないので、自分は他者と比べてダメだ…となり諦める。最悪なのは、後者のタイプで自分に自信のない人だ。このグループの人は、かんたんに諦めてしまう。

 

諦めない人の心理と特徴 - サマリー

まとめ

今回は、諦めない人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事で書いた心理と特徴は、1)長期的な展望に立つ、2)状況は変わる…と考えている、3)悲観主義ではない、4)努力が大事だと考える、の4つだ。

このほかにも、「失敗に対する認知が優れている」ということもあるだろう。

諦めない人には、失敗の先に成功があるので、失敗すればその分成功に近づく、ぐらいの意識がある。そう考えていれば、失敗が苦にならないはずだ。※このことも入れて5つにしよう。

諦めずにやり抜けるか、で成否が決まる。

少なくとも、諦めないことは成功の必要条件になるはずだ。なので、冒頭で書いたように、(期待値がプラスで)自分が「これだ!」と思うことについては、決して諦めてはいけないのだ。

今回の記事:「諦めない人の心理と特徴5つ」