不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

アイコンタクトの意味と目を合わせる心理

あなたは気軽に他人とアイコンタクトする方だろうか。

そうであれば、外向的でコミュニケーション能力が高い人だろう。

友達や知り合いも多いのではないだろうか。というのは、それが人間関係の起点になる行動であるからだ。起点を多く作れば、そこから関係が進む、というケースも必然的に多くなるのだ。

今回は、アイコンタクトの意味と目を合わせる心理について書いてみたい。

目次

アイコンタクトの意味

見つめ合う男女

アイコンタクトとは、「目と目を合わせること」だ。

そうすることで、相手に対し「あなたを認識しています」、「あなたに関心・好意があります」、「あなたとの関係を進めたいと思っています」というメッセージを送ることができる。

関係を進めたいというのは、わたしはあなたと話をする用意がある、という感じのライトなものだ。誰かと話をしようとするとき、体をその人の方に向けて目を合わせる、という行動をとると思う。この行動が、「わたしはあなたと話をする用意がある」というボディランゲージだ。

起点になる行動である

なので、アイコンタクトは、二人の関係性の起点になる行動である、としていいだろう。

この行動から人間関係がスタートするのだ。

ゆえに、相手と関係性を持ちたくない、という人は、アイコンタクトを避ける。たとえば、あいさつをしたくない、と思えば、最初から目を合わさないか、目が合ってもすぐに目を外すのだ。

※目切りの早い人は、人間関係を求めていないかシャイな人になる。

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しなければ…

アイコンタクトをしなければ、相手はどういう印象を持つのだろうか。

今述べたように、「こちらと関係を持ちたくないのだな…」、「もしかすると、嫌われているのかもしれない…」、「見下されているのかも…」と思われてしまうだろう。あなたに好意的な人であれば、「シャイなのかな…」と思ってくれるかもしれないが。

プレゼンでも、聞き手と目を合わせる回数が少ない人の評価は悪くなる。

そのタイプの人の評価は、未熟、余裕がない、自信がない、冷たい感じ…という評価になる。目を合わせる回数が多い人の評価は真逆で、経験豊富、自信にあふれている…という評価になる。

 

アイコンタクトをする心理

関係性を持ちたい

相手と何らかの関係性を持ちたい、という気持ちがある。

横断歩道で旗を持って子供の安全を見守っている保護者の方がいる。

当番制らしく、いろいろな人が旗を持っているが、関係のない(信号待ちの)大人に対しアイコンタクトする人としない人がいる。前者の人は、知らない大人の人とでも朝のあいさつをしたい(関係性を持ちたい)、という人だ。後者の人は、関係性など持ちたくない、という人になる。

好意を持っている

相手に好意を持っている場合も、アイコンタクトする。

好意を持つ人を目で追う、ということは普通にあることだろう。

単純にライトな関係性を持ちたいのか、好意を持っているから目を合わすのか…の違いは、表情と目を合わす時間だ。

後者の場合は、瞳孔が開いて表情が生き生きしていたりする。そんなときは、テンションも高めだ。目を合わす時間も長い。前者の場合は1秒程度だが、後者の場合はその長さが3倍以上になる。

表情&態度+目を合わせる長さで、好意なのかどうかわかる…ということだ。

相手の反応を確認したい

相手の反応を確認したいからアイコンタクトする、ということがある。

自分が話をするとき、相手が興味を持って聞いているのだろうか、こちらの話の内容を理解しているのだろうか、ということが気になる。そこで、話の切れ目で相手に視線を送り確認する。

相手が穏やかな表情で目を合わせてくれれば、安心して話を続けることができる。そうでなければ、何かを変えなければいけない、時には話をやめなければいけない、ということになる。

この場合は、こちらからの目線が、センサーのような働きをする。

相手に何かを伝えたい

相手に何かを伝えたい、というときも目を合わせようとする。

社内で2~30人を相手に講師をしたことがあるが、わからないとか質問がある、何か言いたいことがある、という人は、目を合わせようとしてきた。逆の立場でも、同じことをするだろう。

スポーツであれば、味方に動いて欲しいときに目線を送ったり、パスがほしいときにそうしたり…ということがある。つまり、相手に対し目くばせをする(合図・指図をする)ということだ。

ネガティブな感情を伝えたい

ネガティブな感情を伝えたいときも、目を合わせようとする。

そんなときは、蛇蝎を見るような感じで、相手にネガティブな視線を送る。

この場合は、当然だが人間関係の起点になる行動にはならない。自分が忌み嫌っていることを相手に伝える、という意味になる。なので、人間関係の起点ではなく、破綻を表現する行動になる。

このアイコンタクトはすぐにわかる。相手の表情が硬かったり、歪んでいたりするためだ。

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威嚇・気持ちを鼓舞したい

相手を威嚇、または自分の気持ちを鼓舞したい、ということで目を合わす場合もある。

ボクシングでは試合前に、「フェイスオフ」という両者が顔と目を合わせるシーンがある。

そのアイコンタクトには、相手を威嚇する、自分に気合を入れる(気合い勝ちする)、鼓舞する、という意味合いがある。相撲でも仕切りのときにやることがあるが、同じ意味合いになる。

※ボクシングでは、フェイスオフから取っ組み合いになることがある(笑)。

 

アイコンタクトの意味と心理 - サマリー

まとめ

今回は、アイコンタクトの意味と目を合わせる心理について書いてみた。

今回の記事で書いたその心理は、1)関係性を持ちたい、2)好意を持っている、3)相手の反応を確認したい、4)相手に何かを伝えたい、5)ネガティブな感情を伝えたい、6)相手を威嚇したい・自分の気持ちを鼓舞したい、の6つだ。

反対の心理もあるが、表情を見ればどの心理かすぐにわかる。

ポジティブな表情であれば、「関係性を持ちたい」、「好意を持っている」で、やや探るような表情であれば、「相手の反応を確認したい」、何か言いたげな表情であれば、「相手に何かを伝えたい」になる。逆にネガティブな表情であれば、「ネガティブな感情を伝えたい」になるだろう。

※勝負事などで、引き締まった表情であれば、「自分の気持ちを鼓舞したい」などになる。

今回の記事:「アイコンタクトの意味と心理」