早口で話す人がいる。
このタイプの人に対する印象は2つに分かれる。
頭の回転が速い、などのポジティブな印象と、自分が話すことは好きだけれど、人の話を聞けないのではないか…、聞き手のことをあまり考えない人ではないか…というネガティブな印象だ。自分の欲望にしたがって早口で話しているだけ…という場合は、ネガティブな印象になるだろう。
今回は、早口で話す人の心理と特徴について書いてみたい。
目次
早口で話す人の印象は
早口でまくし立てるように話す人がいる。
そんな人を目の当たりにすると、よく次から次へと言葉が出てくるな、頭の回転が速いのだろう…と思うこともあるし、相当な負けず嫌いだな、相手の反撃を封じるために早口で弾幕を張っているのか…、ある意味詐欺師的な話術だな…、緊張して早口になっているのか…と思うこともある。
※プレゼンでは緊張から早口になりがちなので、注意するように言われたことがある。
早口で話す人の心理と特徴は
話を早く終わらせたい
話を早く終わらせたい…と思うときは、早口になる。
時間がなくて早く発言を終えなければいけない、というときは内容を削るか早口にするかしかない。
これとは別に、話をしたくないから早く終わらせたい。そのために早口にしよう、早口にならざるを得ない…ということがある。これは、コミュニケーションが下手な人に多いパターンになる。
緊張しやすい
話を早く終わらせたい理由のひとつは、自分の緊張を悟られたくない…ということだ。
※緊張を悟られると恥ずかしい、と感じる。
生徒であれば、国語の時間に指名され、テキストを読むように指示されることがある。
緊張しやすい人は、当てられた時点でサッと緊張する。顔に緊張の色が走る。そして、自分が言葉を発する時間を短くしたいと思い早口になる。早く終わらせることが目的になるのだ。
やましいことがある
やましいことがあると、早口になることがある。
先に書いたように、「相手の反撃を封じるために早口で弾幕を張る」ということがある。
無茶撃ちでも弾幕を張られると、反撃しにくくなる。反撃するタイミングがないし、どこに反撃していいかもわからなくなるためだ。やましいことがある人は、これらの効果を狙っている。
※何とか早口でカオスを発生させ、ごまかそう…ということだ。
間を怖く感じる
会話の間が怖いので早口になる、という人もいる。
間が怖いので間ができそうになると、事前に間を埋めるようにまくしたててしまうのだ。
なぜ間がそんなに怖くなるのか…だが、自分はコミュニケーションが下手だから…という思いややましいことがあるから…ということだろう。後者の場合は、間が相手の反撃を呼び込むのだ。
とにかく負けず嫌い
負けず嫌いなので、早口である…という人もいる。
議論の場では、たまに早口でまくしたてるように話す・反撃する、という人がいる。
その話の内容が論理的で筋が通っている場合は、頭の回転が速い人だな…と思うが、反面、相当な負けず嫌いだな…という印象も受ける。論理性があるのならば、早口になる必要がないためだ。
※早口で相手を打ち負かそう・圧倒しよう、という意思が透けてみえることがある。
根拠が弱い…と感じている
話の根拠が弱い…と自分で感じているときは、早口になることがある。
早口で畳みかけると、根拠の弱さを(ある程度)ごまかすことができるためだ。
相手に早口でまくしたてられたときのことを考えてみればいい。相手からの情報量が多いので、それを処理するだけでも時間がかかる。一部聞き取れなかったとしても、話が先に進むので混乱が生じる。下手すると処理だけで終わってしまうのだ。「お、おぅ…」で終わるかもしれない(笑)。
相手の理解を考慮しない
早口でまくしたてる人は、相手の理解を考慮していない。
本当にコミュニケーション能力が高い人は、相手の理解度に注目する。
相手からのフィードバックを受け、相手の理解度を把握し自分の話し方、話す内容にリアルタイムで修正をかける。この人には話すスピードを下げた方がいい、と思えばそうできるのだ。
なので、常に早口…という人は、コミュニケーション能力が高いわけではない。
頭の回転が速い?
頭の回転が速い人は早口だ、という説がある。
情報を処理する能力が高いので、普通にしていても言葉が早くなる、ということだろうか。
だがわたしは、「頭の回転が速い人は早口だ…」とは思っていない。今述べたように、コミュニケーション能力が高い人は、相手の様子をみながらスピードを調節することができるためだ。
なので、頭の回転が速い人は論理的に早く話すことができる、としたい。そうしようと思えばそうできる。早く話すかどうか、というのは、相手があることなので、相手次第になるだろう。
早口で話す人の心理と特徴 - サマリー
まとめ
今回は、早口で話す人の心理と特徴について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)話を早く終わらせたい、2)緊張しやすい、3)やましいことがある、4)間を怖く感じる、5)とにかく負けず嫌い、6)根拠が弱い…と感じている、7)相手の理解を考慮しない、8)頭の回転が速い?、の8つになる。
最後の「頭の回転が速い」だが、
早口で話す=頭の回転が速い、ということではない。
論理性を失わず、話を整理してわかりやすく早口で話す人は、頭の回転が速い…ということになるだろう。そういう人の場合、早口はあまり気にならず、話に説得力がある…と感じるものだ。
※早口でもよく理解できるため、説得力を感じるようになる。
今回の記事:「早口で話す人の心理と特徴」