他者に影響されやすい人がいる。
自分がそうだ、という人もいると思う。自分は違うが、このタイプの人が嫌いなので、心理が知りたくて読みに来た…という人もいるだろう。中には、以前はそうだったが、だんだんそういうことはなくなってきた…という人もいるだろう。
今回は、影響されやすい人の心理と特徴について書いてみたい。
目次
影響されやすい人が嫌い
影響されやすい人が嫌い、という人がいるようだ。
その理由は、「真似されるのが嫌だ…」というものだ。
持ち物や衣服であれば、真似されて被ることがある。被ったので、自分の方がやむなく使うのをやめた…ということになると、すぐ真似をする「影響されやすい人」は嫌いだ…ということになる。
※自分に影響力がある、と考えれば、そう腹の立つことではないのだが…。
心理と特徴は
単純にいいと思う
単純にいいと思い、人の真似をする…ということがある。
誰かがイケているコーディネートをしていると、「いいな」と思い真似をしたくなる。
いいものを持っていると、それが欲しくなる。同じものを買って相手がそれを知ったときどう思うか…までは考えない。このあたりの気配りのなさも、嫌われる原因になるのかもしれない。
人との境界線が薄い
影響されやすい人は、他人との境界線が薄い。
境界線が薄いため、他人の影響を強く受けてしまう。
自分に対し影響力のある人が、自信満々で「こうだ」と言えば、「そうなのかな…」と思ってしまう。自分が権威だと思う人の言葉にも弱い。検証することなく、「そうなんだ…」と思う。
※他人との境界線が薄いと、他人の影響を強く受け流されてしまう。
他人の目を通して見る
他人の目を通して第三者を見たり、評価したりすることがある。
たとえば、知人が第三者の悪口を言えば、その人のことを知らなくても「そうかな」と思ってしまう。
そして、その人のことをよく知らないにもかかわらず、迎合するように嫌ってしまう。普通の人であれば、悪口を言う人の方を嫌うと思うが、影響されやすい人の場合は、そうではないのだ。
心理と特徴 - 長所と短所
柔軟である
このタイプの人のことを良くいえば、柔軟である。
他人の意見などを柔軟に取り入れることができるのだ。
いいと思えば素直に認めるし、真似することもできる。仕事でも何でもそうだが、当初は誰でも模倣から始める。なので、素直に優れた人の真似をすることができる…ということは長所になる。
※我流でやると、かなりの時間と労力がかかってしまう。
行動を変えることができる
このタイプの人は、柔軟に行動を変えることができる。
あるときはBさんに影響を受けた行動をする、またあるときはCさんに影響を受けた行動をする…ということができる。付き合う人により行動が変わるので、その人をよく選ぶ必要があるだろう。
※自分のロールモデルになる人とつき合った方がいい。
短所にもなる
このことは、短所にもなる。
まわりから、一貫性のない人だな…と評価されることもあるのだ。付き合う人により行動が変わるので、そういうことになるのだ。※変える必要のない部分は、安易に変えないようにしたい。
自尊心が低い
このタイプの人は、総じて自尊心が低い。
自尊心とは、「自分の人格を大切にする気持ち」のことだ。
この自尊心が低くなると、自己否定感が強くなる。「自分はダメだ…何も持っていない」と思うので、自分以外の誰かから何かを得ようとする。ゆえに、他者に影響されやすくなってしまうのだ。
決めつけてしまうことが…
先に、他人の目を通して第三者を見たり、評価したりすることがある…と書いた。
このことは、短所になり得る。
ひと言も話したことのない人が、悪意を持って接してくることがある。この場合は、その人が誰かの悪口を真に受けた、ということだ。こういうことをしていると、人間関係が無用に悪くなる。
言葉に振り回されやすい
影響されやすい人は、人の言葉に振り回されやすい。
たとえば、「あなたは仕事ができる人だから…」と言われ、仕事を振られたとしよう。
こう言われると、断わるべき仕事でも断れなくなってしまう。「仕事ができる人」という言葉に引っかかり、本質を見誤ってしまうのだ。結果、人の言葉に振り回される…ということになる。
断われない
今、相手の言葉に引っかかり仕事を断われない、ということを書いた。
それ以外にも、断われない理由がある。
それは、断わると相手が嫌な感情を持つ、相手が傷つくかもしれない…と思うことだ。人との境界線が薄いため、相手の感情がよくわかるのだ。そして、その負の感情を受けることが嫌なのだ。
※その相手の負の感情が怖い…と感じることもある。
断わるためには
断わるためには、「自分が譲れないもの」をはっきりさせればいい。
そのためには、「自分にとって何が重要か」ということをよく考える必要がある。仕事でもプライベートでも、「ここだけは譲らない」と決め、自分の考えで押し切ることが必要になる。
影響されやすい人の心理と特徴 - サマリー
まとめ
今回は、影響されやすい人の心理と特徴について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)単純にいいと思う、2)人との境界線が薄い、3)他人の目を通して見る、4)柔軟である、5)行動を変えることができる、6)自尊心が低い、7)決めつけてしまうことがある、8)言葉に振り回されやすい、9)断われない、の9つになる。
未熟だからそうなる…ということがあれば、生得的な気質や性格によりそうなることもある。
前者の場合は、時が解決するだろう。
後者の場合は、この傾向は変わらないので、短所に対する対策を練っておく必要がある。
具体的には、他人の目を通して第三者を見たり評価したりしない、「自分が譲れないもの」をはっきりさせておく…ということだ。短所を封じることで、長所が活きてくるようになる。
今回の記事:「影響されやすい人の心理と特徴9つ」