人の目が気になる…という人がいると思う。
中には、気になりすぎて病気ではないか…と悩む人もいるようだ。
だが、そのこと自体は別に病気ではない。誰しも人の目が気になることはある。むしろそうすることで、身なりを整えたり、空気を読んだ適切な言動をすることができる…ということもある。問題になるのは、過剰になるときだ。
今回は、人の目が気になる心理及び過剰にそうしがちな人の特徴について書いてみたい。
目次
人の目が気になる
人の目が気になる…ということがある。
自分はあの人にどう思われているのか、どう評価されているのだろうか…と思うことがある。
恋愛であれば相手の自分に対する評価が気になるし、会社であれば上司や人事、同僚からの評価というものが気になるだろう。相手の評価により、自分の人生が変わることがあるためだ。
過剰適応で問題が生じる
なので、人の評価が気になるのは当たり前のことだ。
人が自分を見る目や自分に対する評価をフィードバックにして、言動の改善につなげることはできる。
だから、適正な範囲でそうすることには何の問題もない。むしろ、そうするべきかもしれない。だが、人の目を気にしすぎると「過剰適応」の問題が生じ、上手くいかなくなってしまうだろう。
※なので過剰な部分は、そぎ落とす必要がある。
心理と特徴は
評価を高めたい
自分の評価を高めたいので、人の目を気にする…ということがある。
人の目に映る自分を良くすれば、自分の評価が上がるだろう…と考える。そして、人の目に映る自分を上手く最適化しようとする。そのためには、人の目を気にする必要がある、ということだ。
※自分を飾る、という方向に流れがちになる。
不利益を被りたくない
不利益を被りたくない…という心理がある。
人の目を気にせず、自由気ままな言動をしていると反感を持たれることがある。
中学生ぐらいであれば、「あいつうぜ~」となり、しめられることもある。しめられることはなくても、反感を持たれたり嫌われたりすることがあるので、人の目を気にしようか…となる。
不利益を被りたくないのでそうしよう…ということだ。
他者の評価が怖い
このタイプの人は、他者の自分に対する評価を怖く感じる。
そのことを考えると、不安にもなる。
他者の自分に対する評価が下がると、「もうやっていけない…」とすら思う。他者の評価に依存するメンタルが弱い自分のことはわかっているが、現状から脱却する術を持ち合わせていない。
自己評価が低い
なぜ他者の評価に依存するかといえば、自己評価が低いためだ。
他者には自分を良く見せようとするが、自分を評価しているわけではない。自己評価が低いがゆえに、他人の評価でそれを埋めようとする。そうやって、メンタルのバランスを取ろうとするのだ。
自己承認できない
その結果、自己承認できない状態にある。
長所があれば短所があるのは当たり前のことで、それを受け入れればいいのだが、そうできない。
自分の長所を過小評価し、短所を過大評価するためそうなるのかもしれない。自分が大きいと思う変数が短所の場合、そうなりやすい。たとえば、コミュ力が短所だと思えば、そうなるだろう。
自尊心が低い
自己承認できない根本の原因は、自尊心が低いことだろう。
自分の評価を高めたい⇒なんて浅はかなんだ…、他者の評価が怖い⇒なんて臆病なのだろう…、自己評価が低い⇒なんて自信がないのだろう…と思うので、自尊心が傷ついてしまうのだ。
繊細かつ敏感である
このタイプの人は、繊細かつ敏感である。
繊細かつ敏感であるため、他人のリアクションを大きく捉えてしまう。
他人の些細な言動からも、いろいろ読み取ってしまう(そして思考をめぐらす)。その中には邪推のようなものもあるのだが…。とにかく、他人の言動からの情報量が多くなってしまうので、それを無視することがむずかしくなるのだ。
他者との境界線が薄い場合も…
他者との境界線が薄い場合も同様だ。
境界線が薄いので、他者からの情報が大音量で入ってくる。マンションの戸境壁が薄ければ、どうしても隣りの住人の声や物音が気になる。それと同じことで、無視することがむずかしいのだ。
公的自意識が強い
人の目が気になる人は、公的自意識が強い。
公的自意識とは、他者が観察できる自分の面に対する意識のことだ。
具体的には、服装や髪形などのルックスに対する意識が強く、外見的な言動に対する意識も高い。なので、身なりがキチンとしており、空気を読む言動をする人は、このタイプの人としていい。
※適切な範囲であれば、何ら悪いことではない。
人の目が気になる心理 - サマリー
まとめ
今回は、人の目が気になる心理及び過剰にそうしがちな人の特徴について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)自分の評価を高めたい、2)不利益を被りたくない、3)他者の評価が怖い、4)自己評価が低い、5)自己承認できない、6)自尊心が低い、7)繊細かつ敏感である、8)公的自意識が強い、の8つになる。
別にそうなることは病気ではないし、適切な範囲であれば必要なことである。
問題になるのは、行き過ぎて過剰になるときだ。
生得的な気質や特徴に基づくことを改善するのはむずかしいが、それ以外のことであれば認知を正すことで、この問題を克服できそうだ。決して克服できない、という問題ではないのだ。
今回の記事:「人の目が気になる心理とは」