不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

感情的に怒ってしまった時どうすればいいのか

人には「理性」と「感情」があるが、喜怒哀楽+恐怖・嫌悪の感情が優位に立つことがある。

自分自身の運転を感情にまかせると、言動の選択において合理的な判断からかけ離れることになりがちだ。そして、あとから後悔するはめになる。

たとえば、我を忘れるほど怒った場合。自分の経験を振り返り、感情的に怒ってよかった、と思えるケースがあるだろうか。例外的にはあるのだろうが、大人としてもう少し理性的な言動を選ぶべきだった、と思うケースが大半を占めると思う。

とは言え、怒ってしまうことはあるので、その際の対応について考えておきたい。

目次

 

感情的に怒ってしまう

思わず感情的になり、怒ってしまうことがある。

他人の自己中、あるいは無神経な行動により、不利益を被ったと感じると怒りたくなる。

自分が大切だと思っている人やモノ、行動や価値観などを否定、あるいは攻撃されると、感情的になり怒りたくなる。めったに怒らない温厚な友人が怒ったのは、彼の家族の行動についてあれこれしつこく言われた時だった。

人は感情の生き物であるから、どんな人でも感情的になり怒ることはあるのだ。

 

 

 

なぜそんなに怒るのか?

なぜ、理性より感情が優位に立ち怒ってしまうのか。

大人は怒らない方がいい、ということは知っていて、怒りを抑えて理性的に行動しようとする。

だが、相手の言動が一線を越えると、自分の運転手が理性から感情に切り替わり、感情的な言動に移行する。感情的に激しく怒ることで、自分の怒りを相手に理解させ相手を制する、これ以上の批判や攻撃、ぶしつけな干渉を許さない、という意思表示をする、という目的があるのだろう。

先の温厚な友人が怒ったのは、自分の愛するものが執拗に批判されている、と感じたためだ。

※それ以上の批判は聞くに堪えない、感情的に許せないという訳だ。

三者を巻き込まない!

自分が怒る時、直接関係のない他人を巻き込んではいけない。

三者を巻き込んで、相手に怒りをぶつけようとする人がいる。

たとえば、会社で失敗をした部下を上司とその取り巻きが囲み、強く叱責する、という行動だ。

叱責したければ、1対1で行うべきであり、第三者を巻き込んで(悪く言えば)集団リンチのようなことをすべきではない。当人からすれば、第三者のちからを借りるとか、自分のちからを見せつける、つるし上げて見せしめにする、という意味合いがあるのかもしれないが…。

そのようなことをすれば、両者の人間関係が半永久的に破たんする。

感情から「理性」へ戻す

自分の運転手を早めに感情から理性に戻したい。

ある程度時間を置けば自然にそうなるが、その時間を短くすることは可能だ。

たとえば、I should leave. でその場を離れる。

熱くなった場から時間的・物理的に距離を取れば、自然と理性が優位に立つ。感情的に怒ったときは、体温や血圧がかなり上昇するので、冷たい水で顔を洗いクールダウンしてもいい。

さらには、メタ認知を使い、自分は「感情的になり激怒している」と認知してみる。

※俯瞰で自分自身を眺め、客観的に自分の状態を確認することで理性を取り戻す。

事態を<悪化>させない

そういう時は、事態を悪化させない、ということが大事になる。

感情的になり、取り返しのつかない発言をしてしまう、ということだけは避けたい。

たとえば、自分が不満に思っている過去の出来事を蒸し返したり、直接関係のない現在の別事象を引き合いに出して相手を責める、ということをしてはいけない。また、(お返しとばかりに)相手の大事な人やモノ、価値観を攻撃したくなるが、そうすると言うまでもなく事態は悪化する。

これらは、感情的になったとしても、超えてはいけない一線になる。

どちらかが理性優位であれば、半永久的に人間関係が破たんする、身に危険が及ぶ、ということを避けることができる。だが、両者が感情優位になると、場における負のエネルギーが高まり、何が起こるかわからない。そのようなリスクを取る価値は、どこにもないのだ。

注意一秒怪我一生、ということにならないように、肝に銘じておきたい。

引きずりを最小限に!

感情的に怒った後は、必ずといっていいほど引きずる。

なぜ、自分を怒らせるのか、なぜ、自分の怒りを理解しないのか、から始まり、

誰も自分を理解してくれない、自分は軽んじられている、ないがしろにされている、という被害妄想に囚われたり、感情に自分を操らせ、不適切な言動を選んだ自分を蔑んだり、自己嫌悪に陥ることもある。

この負の感情を引きずることの悪影響は、最小限に抑えなければいけない。

アウトプットしよう

その方法だが、まずはバスタブに長く浸かり、その後、ゆっくり睡眠を取ろう。

感情的に怒った後は、神経が高ぶっているので、そうしても緊張や興奮が残ることもある。なかなか眠れなかったり、寝ても眠りが浅く、数時間で目が覚めたりすることがあるのだ。

その際は、アウトプットすることで、エネルギーを消費(放出)する。

聴いてくれる人がいる場合は、その人に話せばいい。ブログを書いている人は、ブログに書けばいい。アウトプットの効用は、負のエネルギーを放出することができる、ということだ。また、話したり書いたりすることで、自己の反省すべき点や改善すべき点が明らかになることがある。これもアウトプットの効用にあたる。

そうすることで、将来、同じような状況になったとき、上手く立ち回ることができる。

 

 

 

まとめ

今回は、「感情的に怒ってしまった時どうすればいいのか」について書いた。

感情的に怒ってはいけない、と知っていても、人だからそうしてしまうことがある。

だから、そうしてしまったときの賢明な対応について、事前によく考えておく必要がある。

怒っている最中は、「超えてはいけない一線」を超えないように意識すべきだ。具体的には、1)自分が不満に思っている過去の出来事を蒸し返したり、2)直接関係のない現在の別事象を引き合いに出して相手を責めたり、3)相手の大事な人やモノ、価値観を攻撃する、ということだ。

感情的になった時は、全方位からあらゆる手段で相手を攻撃したくなるが、もしそんなことをすれば、半永久的に人間関係が破たんしたり、(さらなる相手の攻撃を呼び込むことになり)身に危険が及んだりする。そのようなリスクを取る価値は、どこにもないことを理解しておくべきだ。

感情的に怒ってしまっても、一線を越えなければ良しとしたい。