不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

女性は空間認識能力が低い?高い人になることはできる

以前、不器用な人は「空間認識能力」を高めたい、と題して、当該能力の高め方について書いた。おかげさまでこの記事は、よく読まれる記事になっている。

この記事では、空間認識能力を高める方法として、主に以下の二つを取り上げた。

1)右脳をきたえること ※空間認識能力は、右脳がコントロールしている。
2)普段の姿勢をよくすること ※モノをはかるモノサシを矯正する。

今回は、この二つに補足する形で、もうひとつの方法について書いてみたい。女性の空間認識能力は低い、という説があるが、この方法も使えば「高い人」になることができるだろう。

目次

どこに何があるかわからない

以前の記事でこう書いた。

あなたは、会社(学校)から自宅までの地図を描けといわれて、すぐにスラスラと描けるだろうか?私はこれが結構苦手かもしれない(笑)。たとえ自宅近辺であっても、要所の建造物と道の位置関係を(方角とリンクさせて)キチンと把握しておかないと、上手く描けないのだ
出典:不器用な人は「空間認識能力」を高めたい

空間認識能力の低い人は、たとえ自宅近辺であっても、マップが頭に入っていない(空間の認識があまい)ので、地図を上手に描くことができないのだ。

「マップが頭に入っていない」ということは、要所の建造物と道や川などの位置関係を(方角とリンクさせて)キチンと把握していない、ということだ。

部屋についても同じ

もっと小さい「部屋の中の空間」においても同様だ。

自宅の自分の部屋にもかかわらず、どこに何があるのか把握しきれていないため、少し細かいレベルになると、「どこにあるかわからない…」という状態になるのだ。

たとえば、ネジを外すときに、「ドライバーはどこだっけ?」ということがないだろうか?「あの説明書はどこにある?」ということもあるだろう。

※たまにしか使わないモノ(小物など)の位置は、把握していないことが多い。

スポンサーリンク
 

 

女性は空間認識能力が低い?

女性は空間認識能力が低い、という説がある。

たしかに、女性は地図を描くのが苦手だ、というイメージがある。

また、車庫入れも(一般的には)男性の方が得意だろう。さらに、ボールを上手くキャッチできるのは男性の方だし、几帳面に部屋が整っていることも、男性の方が多いかな…というイメージがある(偏見かも?)。※もちろん、個別にはいろいろある。

そう言えば、航空機のパイロットはほとんど男性だ。(航空機の)整備士には女性もある程度いると思うが、パイロットにはほとんどいない。このことも、空間認識能力に関係しているのかもしれない。

※あるデータでは、パイロットにおける女性の割合は、0.5%程度。整備士における女性の割合は、4.3%程度だ。なので、8倍以上の差がある、ということになる。

空間認識能力をチェックする方法がある

空間認識能力をチェックする方法は、いくつかある。

ひとつは、スーツケースに容量一杯の荷物を、上手に入れ込むことができるかどうかだ。この作業をするためには、どの荷物をどの位置(空間)に配置すれば、効率よく収まるか…ということを、頭の中でシミュレーションする必要があるからだ。

※空間認識能力の低い人は、このシミュレーションが苦手だ。

もうひとつは、立体図 ⇒ 平面図、平面図 ⇒ 立体図、をスムーズに脳内変換できるかどうかだ。単純なものであれば誰でもできるが、折り紙のような、少し複雑なモノでできるかどうかだ。

道を歩きながら、目に入る建物を脳内で平面展開してもいい。やや複雑な構造を持つ建物でも、平面展開できるだろうか?空間認識能力の低い人は、この作業を行うことがむずかしい。

片づけと空間認識能力

片づけと空間認識能力には関連がある。

空間認識能力の高い人は、部屋を上手に片づけることができる。

「スーツケースに容量一杯の荷物を上手に入れ込むこと」と同じだ。どのスペースに何を置けばいいのか、の判断が的確なので、部屋は整然と片づくことになる。

他方、空間認識能力の低い人は、どのスペースに何を置けばいいのか、よくわからない。結果、適当にやってしまうため、まとまらず、雑然としてしまうのだ。

スーツケースの例で言えば、荷物が上手く収まらない状態だ。その結果、最初に述べたように、「どこに何があるかわからない」という状況に陥ってしまう。

※部屋が雑然としてしまうため、部屋の空間を把握しにくくなる ⇒ 整理ができない、という状態になる。放っておけば、「整理ができない状態」が延々と続いてしまうのだ。

高い人になるため片づけをする

空間認識能力を高めるために、片づけをしてみよう。

片づけと言っても、身構える必要はない。前回まで書いた、近藤麻理恵さん流のイベント的な片づけではなく、(身の回りのモノの)整理整頓レベルで十分だ。

まずは、部屋(空間)に対する理解を深めることから始める。

部屋のどこにどういう収納があるのか、その幅と奥行きはどの程度か、日が当たるのか当たらないのか(日当たりは、季節や時間により変化する)、湿気はどうか、どこの場所にホコリが溜りやすいのか、スペースとモノの大小関係はどうか…などを理解するのだ。

スポンサーリンク
 

 

理解をベースに配置を考える

次に、その部屋(空間)に対する理解を土台にして、何をどこに配置すればいいのか…ということを考える。

そうすれば、モノの配置に(自分なりの)合理的な理由づけができるため、「何をどこにおいたか」ということを、容易に思い出せるようになるのだ。

片づけにより、部屋の中のモノは片づくし、空間認識能力も上がる。まさに、一石二鳥だ。

まとめ

今回は、「片づけと空間認識能力」ということで書いてみた。

片づけをすれば、空間認識能力が高い人になれるかもしれない…と思えば、少しは片づけをする気にもなるだろう(笑)。

以前の記事とまとめると、そうなるためには、1)右脳をきたえる、2)普段の姿勢をよくする、3)片づけをする、という3つのことをすればいい、となる。片づけというのは、結構面倒な作業だ。そこで、空間認識能力を高めることにもなる…と考えて、片づけをすればいい。

そうすると、片づけにも意義を見い出すことができ、面倒さが和らぐだろう。