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自分のことが嫌いになる理由7つ

自分のことが嫌いだと思う人がいると思う。

今はそうは思わない人でも、過去を振り返れば、「自分のことが嫌いだ」と思ったことはあるだろう。なので、誰しも1度ぐらいは思うことだ…としてもいい。だが、今そう思っているという人にとっては、大きな問題だ。自分のことが嫌いになると、輝きをなくし、くすんでしまうためだ。

今回は、自分のことが嫌いになる理由について書いてみたい。

目次

自分の短所に目が行く

自分のことが嫌い

自分のことが嫌いな人は、自分の短所に目が行く人だ。

自分の短所に目が行きがちなのは、ある意味当然のことだ。人には、ネガティブなことに対する感受性が比較的強い、という特徴があるので、長所よりも短所を強く意識してしまう傾向がある。また、「悪いところを改善しなければ…」という思いがあるので、短所を見てしまうのだ。

人であれば、誰にでも短所と長所がある。自分には長所がなく短所だらけだ…と思うのであれば、認知のゆがみがある。長所と短所は表裏一体なので、短所の裏には長所がある。たとえば、コミュ力が低いという短所があれば、孤独に耐え黙々と作業に打ち込むことができる…という長所があるかもしれない。話すことは苦手でも、書くことは得意…ということもあるだろう。

自分のことが嫌いな人は、自分の長所を見落としているのだ。

そもそも自分を嫌っている

自分のことが嫌いになる人は、そもそも自分を嫌っている。

たとえば、自分が好きな人をイメージしてほしい。その人の短所に目が行くだろうか。(完璧な人はいないので)短所は短所としてあるな…とは思いつつ、長所の方に目が行くと思う。そして、その長所を高く評価する(魅力的だと思う)ため、あなたはその人のことが好きになるのだ。

嫌いな人の場合はその逆だ(笑)。長所はあるな…とは思いつつ、短所の方に目が行く。そして、その短所を高く評価する(自分にとって嫌だと思う)ため、その人を嫌いになるのだ。鶏と卵の話のようになって、ややこしいのだが(笑)、要は大元の部分で「嫌い」があると、そちらの方に傾いていく…ということだ。時間と共にどんどん嫌いになって行き、嫌いが定着する。

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自己肯定できていない

自己肯定できていなければ、大元の部分が「嫌い」になりやすい。

自分に対しOKを出せていない状態なのだから、「自分はダメだ」ということになりやすい。なぜそうなるかだが…成長過程における「親や他人の自分に対する対応に傷ついた」という経験から、そうなることが多いのではないだろうか。子供のころに、親や先生など上位者から「お前はダメな奴だ」という評価を受けると、それを自分で覆すのはとてもむずかしいことだと思う。

自分が自己肯定できているかどうかは、自分と身近な誰かを比較してみればいい。または誰かに比較されてディスられた…という状況を想像してみればいい。そのとき、強い嫉妬を含むなんともいえない不快な気分になるのであれば、自己肯定できていない…ということだ。人は人だから…と思ってサラリと受け流すことができるのであれば、自己肯定できているということだ。

自分を受け入れていない

自分のことが嫌いな人は、自分を受け入れていない。

これは、理想と現実の「ギャップ」からそうなってしまうのだろう。理想を持つことはいいことだが、同時に現実にもキチンと向き合うことが必要だ。現実を無視して、理想を高くすればするほど両者のギャップが大きくなり、現在の自分を受け入れることができなくなってしまうのだ。

また、努力でどうにかなることと、どうにもならないことがある。後者について理想を高くしても、全く意味がない。理想を持つのであれば、前者に対して持つべきだ。そして、現実とは(厳しくても)冷静に向き合う必要がある。現実を無視しなければ、理想を高くしてもOKだ。

打つ手がないので嫌いになる

打つ手がないので嫌いになる、ということがある。

理想と現実のギャップがあることはわかる。そして、そのギャップを埋めるべく努力をしたけれど、自分の努力ではどうにもならないということがわかり、自分を嫌いになることで気持ちにケリをつける…ということだ。ストレスを解消するために、自分を嫌いになるとしてもいい。

たとえば、身長が低い、いい学校を出ていない、若くない…などということは、どうにもならない。自分のどうにもならない欠点(必ずしも欠点ではないが、自分がそう思う部分)を、考えれば考えるほどストレスになる。そのストレスを解消するために、自分を嫌いになるのだ。

※自分は嫌いだから…で、気持ちのケリをつける。

自虐的になって嫌いになる

自虐的になって嫌いになる、ということもある。

自分のことをダメだな~、イケてないな~と思うと、自虐的になることがある。将棋のプロ棋士の中にも、自虐的なコメントをする人がいる。「こんなミスをして、つくづく自分はアホだな…」と思うのかもしれない。彼の自虐的なコメントは人柄を感じさせ好きだが(笑)、これが行き過ぎると、自分嫌いにつながる。自虐的なコメントでストレスを発散する、ぐらいで留めたい。

自虐的な人は、ネガティブ思考で愚痴が多く、だれかに構ってほしい…という気持ちを持つことが多い。自己肯定感が低く、自分に対する自信がなかったり…ということも多い。

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自分を嫌うと収まりがいい

自分を嫌うと収まりがいいので、自分を嫌うことになる。

自分を嫌う人は、自分は「自分を嫌いたくない」、「自分を好きになりたい」と思っている…と思っている(笑)。だが、無意識の本音の部分では、「自分を嫌うと収まりがいい」とも感じている。上で述べたように、自分を嫌えば気持ちの上ではケリがつく。自分を嫌わなければ、中途半端にイライラが続く。自分を嫌うという「結論」を出したことで、とりあえず落ち着くのだ

また、自分を嫌っていれば、他者から「お前のことが嫌いだ」という言動をとられたとき、「そうなんです、私も嫌いなんです」と同調でき、受ける傷を最小限にとどめることができる。要は、自分を嫌うと収まりがいいので、そうするということだ(これ以上、傷つきたくないのだ)。

まとめ

今回は、自分のことが嫌いになる理由について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分の短所に目が行く、2)そもそも自分を嫌っている、3)自己肯定できていない、4)自分を受け入れていない、5)打つ手がないので嫌いになる、6)自虐的になって嫌いになる、7)自分を嫌うと収まりがいい、の7つだ。「自分嫌い」の根本的な理由をいじるのであれば、「自己肯定できていない」、「自分を受け入れていない」あたりだろう。

また、自分を嫌うと収まりがいいので、そうしている…ということにも、自ら気づく必要がありそうだ。無意識に行っていることなので気づきにくいが、ここに気づけば変われるだろう。

今回の記事:「自分のことが嫌いになる理由7つ」