不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

承認欲求が強い人の心理と特徴7つ

承認欲求が強い人がいる。

承認欲求とは、「他者から認められたい」と思う気持ちのことで、誰でも持っている気持ちだ。子供であれば、親や先生に認められたい、会社員であれば、上司や会社に認められたい、という気持ちが少なからずあるだろう。だが、承認欲求の強さは、人によりばらつきがありさまざまだ。

今回は、承認欲求が強い人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

自分を承認できていない

承認欲求が強い男性

承認欲求が強い人は、自分を承認できていない。

自分を承認できている人であれば、他者からの承認をさほど必要としない。「私は自分ことを認めていますので、(もちろん、あなたに認められるとうれしく思いますが)それほど、あなたから認められたい、という気持ちは強くありません」というイメージだ。

自分を承認できていない人は、「私は自分のことをどうしても認めることができません」、「なので、あなたが(私の代わりに)私を認めてください」、「あなたの承認がないと苦しいのです」というイメージだ。

自分を承認できない人は、過去の(悪い意味で)衝撃的な出来事によるトラウマやコンプレックスなどにより、自分を認めることができないため、代わりに他者の承認を求めるのだ。

自己評価が低い

承認欲求が強い人は、自己評価が低い。

自己評価が低いため、自分を認めることができないのだ。その原因だが、他者に人格を強く否定されたことによるトラウマや学歴コンプレックスなど、根深いコンプレックスがある。

人や物事のマイナス面に目がいきやすい、ネガティブなことに強く反応する、他人との比較で自分を評価する、他人のモノサシ(評価基準)で自分の評価をきめる、などの個人の特徴もある。

そんなこんなで、自己評価が不当に低くなってしまうのだ。

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他者を承認できない

承認欲求が強い人は、他者を承認できない。

なので、優秀な同期や後輩がいても、なかなか認めることができない。

たとえ先輩や上司であっても、認めない…ということは普通にある。自分をリスペクトできない人は、他者をリスペクトできない…に通じる話だ。

その理由だが、「自分が求めているのに、なぜ自分が与えなければいけないのか」という気持ちがある。「自分が与えられないのに、なぜ自分が与えなければいけないのか」としてもいい。頼みごとをしている最中の人や断られた人に頼みごとをしても、受けてくれる可能性は低いのだ。

目立つ行動をしたがる

承認欲求が強い人は、目立つ行動をしたがる。

他人に認めてもらうためには、まず自分を知ってもらわなければいけない。なので、目立つ行動をしたがるのだ。中には、目立たないよりは、悪目立ちする方がいい、と考える人もいるだろう。

以前、共有の制作物に自分の名前を入れる、という人がいた。

その制作物は共有物であり、毎年更新を重ねるものなので、そのときかかわった人の名前は入れない(制作関係者は相当な数になり、内容もどんどん変わるので、名前を入れることは不適切な行為になる)。それでも自分の名前を入れたところをみると、承認欲求が強い人だったのだろう。

頑張ることができる

承認欲求が強い人は、頑張ることができる。

このことは、このタイプの人の数少ないメリットだ(笑)。

人に認めてもらいたければ、その人の期待以上の働きをしなければいけない。なので、認めてもらいたいと思えば思うほど、頑張ろうとするのだ。

普通の人でも、人のために何かをやる場合、粗相のないようにしっかりやろう、という気になるものだ。承認欲求が強い人は、自分のためにやるのだが、「相手を喜ばせるため」と置き換えることにより、がんばれる可能性がある(ただし、長続きするかどうかはわからない)。

承認欲求を上手く利用すれば、人一倍頑張ることができるだろう。

被害者意識が強い

承認欲求が強い人は、被害者意識が強い。

なかなか、自分の思うように認めてもらえないためだ。

自己評価が低く自分に自信がない、自分を承認できていない人に対し、「高い評価をしろ」としても、むずかしい。また、悪目立ちのようなことをしたり、他者を承認できない人に対し、「高い評価をしろ」としても、無理な話だ。

だが、承認欲求が強い人は、自分は頑張っている、と思っている。

なので、この頑張りが報われないのは、上司が悪いせいだ、会社が悪いせいだ、仕組みが悪いせいだ…とし、自分は被害者だとする。これは、自己の認知に歪みがある状態、としていいだろう。

自己中心的である

承認欲求が強い人は、自己愛が強く自己中心的である。

そもそも、「私は自分のことを認めることができないので、あなたが私のことを認めてください」という形自体が、かなり自己中心的だ。同じことだが、「自己評価は低いのですが、あなたの私に対する評価は高くしてください」というのは、自己中なのだ。

また、勝手に被害者意識を持つ、というのも自己中だ。

結局、このタイプの人は、「私」中心で、「私」にしか興味がない。あなたの役割は、「私の欲求を満たすことだ」とするから、自己中になってしまうのだ。※自分への執着が強すぎる。

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まとめ

今回は、承認欲求が強い人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分を承認できていない、2)自己評価が低い、3)他者を承認できない、4)目立つ行動をしたがる、5)頑張ることができる、6)被害者意識が強い、7)自己中心的である、の7つだ。

この中で、ポジティブなことは、「頑張ることができる」しかない。だがこれも、「頑張っているけれど、認められない・報われない」、「自分はいいように利用されているだけではないか…」と、このタイプの人が嵌りそうな感情に落ちてしまうと、結局はマイナスになってしまう。

承認欲求が強すぎる人にはいいことがないので、改めた方がいいだろう。

今回の記事:「承認欲求が強い人の心理と特徴7つ」