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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

会社で言い訳をしない方がいい理由

仕事などでミスをしたとき、言い訳をする人としない人がいる。

一般には、私生活やビジネスシーンにおいて、「言い訳」はしない方がいいとされる。

ではなぜ、「言い訳」をしない方がいいのだろうか。たしかに、他人の言い訳を聞くのは気分が良くない。だが、(自分が)そうしたくなるシチュエーションがあることも確かだし、思わずしてしまうこともあるだろう。

今回は、言い訳について、少し掘り下げて考えてみたいと思う。

目次

 

言い訳は人を不快にする

聞くとイラッとする

言い訳は人を不快にする。それを聞くとイラッとするのだ。

先日も注意したら、「いや、違います」とはじめに言われ、つらつらと言い訳を始めました。ほかの人も、「先輩の言うことをや注意された事を良く逆らって言えるよね」と言ってます。
出典:注意されても言い訳から始める人は

自分に非がありながら、「自分には非がない」として、あれこれ言い訳されると、(言い訳をされた方は)イラッとしたり、うんざりしてしまうのだ。

潔くない、責任転嫁?

たとえば、あなたの指示で動いた部下や後輩が失敗し、「指示がはっきりしなかったので…」と言い訳をしだすと、「指示したオレのせいかよ」と思って、イラッとする。「指示がはっきりしないと思ったのであれば、そのときちゃんと聞けよ」と思うはずだ。

要は、(人は)他人や環境に責任を転嫁する姿勢に対し、「潔くない」と感じ、イラッとするのだ。責任感のなさや逃げの姿勢を感じて、イラッとすることもある

そのとき相手はどんな顔を?

これまでに、あなたもつい言い訳をしてしまった…ということがあるはずだ。

そのときの相手の表情を思い出してほしい。「なんだかな~」という顔をしていたり(そのときは、言い訳をするなよ…と思っている)、表情を曇らせていたり、相手が上司などの場合は、厳しい表情をしていたはずだ。「言い訳」は人をイラッとさせる、と覚えておいた方がいいだろう

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自分本位の思考になっている

言い訳する人は、自分本位の思考になっている。

言い訳をするときは、自分本位の思考になって、自分以外の責任を必死で探そうとしてしまう。

自分の感情にのめり込み過ぎて、客観的に物事を評価できなくなっている。ある意味、冷静な状態ではないのだ。そのときは感情的になり、認知の歪みが生じている状態…としてもいいだろう。※危険を回避することに必死…ということだろうか。

仕事で失敗したときは:仕事で失敗したときの対処法5つ - その時の対応が大事

なぜ、自分本位の思考になってしまうのか?だが、それにはいくつか理由がある。

 

言い訳をする人の心理は

責任を取りたくない

まず、「責任を取りたくない」という気持ちがある。

何か失敗をやらかしたときは、(多くの場合)いくつかの原因がある。

原因がひとつで、それが自分の言動であれば、あきらめもつくが、自分の言動以外の原因がある場合は、「自分だけのせいではない」、「自分だけが責任を負わされることは、フェアではない」と感じるのだ。

「その気持ちはわかる」という人は、多いのではないだろうか。

特に、社内的な地位が低かったり、声が小さいと、責任を押し付けられることがある。自分の権限や非が小さくても、(失敗した場合に限り)責任だけは大きくなっていたりするのだ(笑)。

※不条理だが、現実はそんなものだ。

批判や非難を受けるのが嫌

批判や非難を受けるのが嫌、という心理になる。

自分に関することであれば、的を射た批判でも、耳が痛いものだ。耳を塞いで、「聞きたくない」と思ってしまう。※耳の痛いことでも真摯に聞ける、という人はそう多くない。

ましてや、自分の非は小さいと思っていることについて、それ以上の批判や非難を受けることはどうしても避けたい、「不当な批判を避けたい」と思うことは、ごく自然なことなのだ。ただし、客観的にみて不当かどうかはわからない。自分がそう思っているだけかもしれない。

誤りを認めたくない

謝るのが嫌という人もいる。

謝ることは、自分の間違いを認めることになるので、「自分の間違いを認めたくない」という心理が働くのだ。

※間違いを認めたら、自分に不利益が生じる…と感じたりする。

謝るのが嫌という人は、負けず嫌いの人に多いような気がする。謝ったら損、謝ったら負け、謝ったら自分の評価が落ちる、と考えているのだ。※「謝ること=潔い」という思考がない。

 

言い訳をすると損になる

自分を傷つけることになる

言い訳する人にも、それなりの理由はある。中には共感できる理由もある。

しかし、考えておかなければいけないことがある。

それは、言い訳をすることにより、相手にどんな影響を与えるのか…ということだ。また、それにより、まわりからどのように評価されるのか…ということだ。

言い訳をすれば、相手は良い顔をしない。これは上で述べた通りだ。そうすれば(その内容がどうあれ)、まわりから、「言い訳がましい人だな」と思われてしまう可能性が高い。「言い訳がましい人」に良い意味はない。※正当な言い訳であっても、まわりはそこまでわからない。

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まわりの信頼を失う

責任を逃れるために言い訳をすると、信頼を失う。

自分に非があるにもかかわらず、(自分を守るために)「自分は悪くない」という姿勢を取っていると、まわりからの信頼を失ってしまうのだ。

会社など、チームで仕事をしているときに、まわりから信頼を失うということは、致命的なことになる。信頼を失うと、人も仕事も離れていく。信頼できない人と一緒に仕事をしたくないし、信頼できない人に仕事を任せることもできないからだ。

言い訳をしがちな人は、そうすることには大きなリスクが伴うということを十分理解しておいた方がいいだろう。言い訳をして自分を守るつもりでも、実は自分を傷つけていることになるのだ。

 

言い訳をしない方がいい - サマリー

まとめ

今回は、会社で言い訳をしない方がいい理由について書いた。

言い訳をしたい気持ちはよくわかるが、その際は、自分本位の思考になっていないか、相手をイラッとさせるのではないか、相手にどんな影響を与えるのか、自分を傷つけることにならないか…と考えることだ。

不要な恐れやプライド、自己保身の気持ちだけでそうすると、デメリットの方が大きくなるのだ。

言い訳というのは、人がしているのを見ると嫌な気持ちになるが、自分ではしたくなるものだ。ある種のポジショントークと言えるだろう。だが、仕事でもプライベートでも、基本、「言い訳はNG」としておいた方がいい。

※そうしたくなったら自制して、説明・釈明に留めるべきだろう。

今回の記事:「会社で言い訳をしない方がいい理由」