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短期記憶と長期記憶について理解しておいた方がいい

短期記憶と長期記憶という言葉を、聞いたことがあると思う。

自分は記憶力が悪いな…と思うことがないだろうか。または、加齢とともに記憶力が落ちている…と感じることがあるかもしれない。それらの場合は、短期記憶から長期記憶への移行が上手くいっていない可能性がある。この部分への働きかけは自分でできるので、努力で記憶力を保つ・良くする…ということができそうだ。今回は、短期記憶と長期記憶について書いてみたい。

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目次

短期記憶と長期記憶がある

記憶する

記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」という大分類がある。

これらの違いは、記憶が保たれる時間だ。短期記憶の場合は、秒単位とか数十秒~数十分、30秒~数分程度とされるようだ。そして、それよりも長く保たれる記憶を長期記憶という。したがって、数時間~数十年、一生涯保持される記憶も長期記憶…ということになる。※やや意外な気がするが、数時間でも長期記憶になるそうだ。短期記憶と長期記憶の明確な境界線はない。

短期記憶とは

短期記憶の例としてよくあるのが、一時的な数の暗記だ。

一時的に数を暗記して転記する、入力する…というケースがある。その際はその数を転記したり入力するまでは記憶しているが、その後は忘れてしまう…ということになるはずだ。そもそも、その数を覚えておく必要がないので、必要がなくなれば記憶から消去する…ということだろう。つまり短期記憶とは、必要なときに必要なものを短い時間保持する…という記憶なのだ。

※短期記憶は海馬で保存する。

ワーキングメモリとは

ややこしいのだが、「ワーキングメモリ」というものがある。

記憶を保持する時間の長さから考えると、(かなり短い)短期記憶ということになりそうだが、厳密に言えば短期記憶とは別物のようだ。短期にしろ長期記憶にしろ、記憶の引き出しに入るのだが、ワーキングメモリは記憶の引き出しに入らないほどの短時間保持される記憶らしい。

ワーキングメモリを使う状況は、(目的を持つ)行動と一体不可分になっている。たとえば、暗算で釣銭を計算する、会話の中で相手がした質問を答えるまで記憶する…などだ。こうなると、上で述べた短期記憶の例も、ワーキングメモリかもしれない(笑)。両者は(観測できる)現象的には区別がつかない。とりあえず、ワーキングメモリは「動的な記憶」だとしておく。

※ワーキングメモリは、前頭前野にあるそうだ。

短期記憶の特徴

短期記憶の場合、記憶できる個数に制限がある。

その個数は「7つ前後」だそうだ。そういえば、曜日も7つだし、音階も7つだ。さらに、7不思議という言い方もしっくりくるし、7は「7人の侍」のような形で使われることもある。※おそ松さんは6兄弟で、ウルトラ兄弟は11兄弟のようだ。11人もいると覚えきれない(笑)。

7ではなく4ではないか…という話もある。たしかに、7桁の数字を一度に覚えるのは大変だが、4桁の数字であれば、一度に記憶できる。こちらの方が実感としては近いかもしれない。

チャンク化でより多く記憶できる

チャンキング(チャンク化)すれば、より多く記憶できる。

チャンクというのは、「塊」という意味だ。チャンク化というのは、記憶するものを分割したり、グループ化する、ということだ。たとえば、ランダムな8桁の数字「56236489」は一度に覚えにくいが、「5623-6489」と4桁×2にすれば、はるかに覚えやすくなる。

以前の記事で、仕事が多すぎて整理したいときに、内容から「A、B、C」と大別し、それぞれの下に(Aであれば)「a1、a2、a3」とタスクをぶら下げればいい…としたが、この方法もチャンク化を利用している。こうすれば、頭にしっかりと残りやすくなるのだ。

長期記憶とは

長期記憶とは、短期記憶よりも長く保たれる記憶のことだ。

たとえば今、「過去のどのような出来事を思い出しますか?」と問われたとしよう。そのとき思い出すのが長期記憶だ。それは、数日前のことかもしれないし、数年前の話かもしれない。

※数十年というオーダーのこともあるだろう。

たとえば、数週間前に家族と食事に行ったとしよう。そのときの会話の内容やバイトの店員さんの顔はよく覚えていないかもしれないが、料理が自分の好みに合わなかったことやコスパが悪かったこと、長く待たされてイライラしたことは覚えているだろう(笑)。もちろん、そういう(特にマイナスの)印象深いことがあれば…という仮定の話だが、それらが長期記憶にあたる。

※プラスもマイナスもあると思うが、後者の方が残りやすいと思う。この例は、長期記憶に分類されるエピソード記憶だ。長期記憶にはほかにも、知識などの意味記憶、服の着方や脱ぎ方、自転車の乗り方などの「手続き記憶」などがある。長期記憶は側頭葉で保存する。

短期記憶は長期記憶にできる

短期記憶は、長期記憶にすることができる。

先に、「一時的に数を暗記して転記する、入力する…というケース」について書いた。この場合は、その数字を長期記憶にする必要はないのですぐに忘れてもいい。だが、暗証番号などは長期記憶にして保存する必要がある。そこで私たちは、覚えやすい数字を使ったり、語呂合わせを使ったり…という工夫をして、その番号を(意図的に)短期記憶から長期記憶にするのだ。

・海馬が選別をしている

短期記憶を長期記憶にするかどうかの判断は、脳の中にある海馬が行っている。なので、この海馬に何らかの働きかけをすれば、効率よく記憶できるかもしれない。記憶力の良し悪しを決めるのは、この働きかけを(意識の有無にかかわらず)上手くできるかどうか…にありそうだ。

手っ取り早いのは復習すること

短期記憶を長期記憶にする方法として、手っ取り早いのは復習することだ。

先に「海馬に何らかの働きかけをすれば、効率よく記憶できるかもしれない」と書いたが、復習することがそれにあたる。海馬に同じ情報を繰り返し送れば、(最初は捨てられてもそのうち)海馬がその情報を「大事な情報である」と認識し、長期記憶にする…というメカニズムだ。

たとえば、繰り返し(無意味な文字列からなる)パスワードを入力していると、そのうちその意味のない文字列を記憶する…ということになる。無意味な文字列を覚えることはむずかしいが、できるのだ。それは、パスワードを入力する、ということが復習になっているためだ。

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まとめ

今回は、短期記憶と長期記憶について書いてみた。

記憶力の良し悪しは、海馬に対する働きかけを上手にできるかどうか…ということにかかるだろう。もちろん、海馬の「質」の問題もあるのだろうが、それは持って生まれたものなので、考えても仕方がない(笑)。また、その差があるとしても、大した差があるとは思っていない。

※もともと普通以下の記憶力しかなかった人が、記憶の訓練により「記憶の天才」になることができる。この事実からも、努力の方がはるかに大きな変数であることがわかる。

学生の頃、「復習が大事だ」とよく言われたと思う。これはそのとおりだが、今回の記事で書いたような背景を知っていれば、その言葉の重み&理解が増したと思う。もしあなたに子供がいれば、「これこれこういうことで、復習が大事なのだ」ということを伝えてほしい。

今回の記事:「短期記憶と長期記憶について理解しておいた方がいい」