会話が続かない…と感じることがないだろうか。
誰と話しても会話が続かない…と悩んでいる人がいれば、慣れている人とは会話できるけれど、初対面の人とは会話が続かない…という人もいるだろう。さらに、同性だと大丈夫だけれど、異性とはあまり会話が続かない…という人もいると思う(どちらかと言えば、男性に多いのではないだろうか)。
今回は、「会話が続かない」を何とかする方法について書いてみたい。
目次
- 目次
- 自分のテンポで話す
- テンポの遅さを味にする
- 意味のないことでも口に出す
- 相手との共同作業だと考える
- 言葉に前向きに反応する
- ポジティブに反応したい
- 質問をしてみる
- 質問されたら質問を返す
- 会話のNG行為をやめる
- 逆接の接続詞を使わない
- ひと言返しはもったいない
- 話そう…という姿勢を持つ
- 導入ネタを準備しておく
- まとめ
自分のテンポで話す
会話が続かない…と悩む人は、自分のテンポで話ができない。
相手の話に適当な返しが思いつかないと、やや焦ってしまう。
焦って頭を回転させようとするけれど、焦りと困惑があるのでなかなか上手くいかない。ようやく返しを思いついたときには、やや時間が経っており、返しのタイミングとしてはズレている。
なので、「今から返しても仕方がない…」と感じ、口をつぐんでしまうことになる。
こんな状態では、会話はすぐに終了し続けることができない。
テンポの遅さを味にする
テンポよく当意即妙で返す人は、コミュニケーション能力が高い。
そんな人に憧れる気持ちはわかるが、自分と比較して自分を卑下する必要はない。
この「返しのテンポ(会話のテンポ)が遅い」ということも、「味」になり得る。ズレが面白味になるのだ。会話のテンポが遅い人は、それを味にすることを目指した方がいいだろう。
そのためには、臆さず自分のテンポで話をすることだ。 「返しのタイミングとしてはズレている…」と思っても、「何も話さないよりはマシだ…」と考えて、口にしてみるといい。
そうすると、その独特の間が、面白味を生み持ち味になるだろう。
意味のないことでも口に出す
会話が続かない人の中には、「意味のないことを話したくない…」という人がいる。
オチがないと話せない…という人もいるだろう。だが、オチまで考えた上でないと話せない、意味のないことを話したくない・内容のあることだけを話したい…と考えていると、会話は続かない。
また、「この話を広げても、相手はつまらないだろう…」とか、「この話を広げても、すぐに行き詰まるしあまりおもしろくないな」と先回りして、会話を続けようとしない…ということもある。
相手との共同作業だと考える
このタイプの人は、会話を相手との共同作業だと考えた方がいい。
会話は、自分が意図したとおりに進んでいくものではない。
相手と絡み合いながら、話が思わぬ方向へ進む…ということも普通にあることだ。
なので、オチがないと話せない…と考えることはない。オチを思いつかなくても、相手がオトしてくれるかもしれないし、「この話はオチがないんだけどね…」と、自分でオトすこともできる。
また、自分が意味がないと思うことを話しても、相手が意味付けしてくれるかもしれない。また、相手による意味付けがなくても、意味のあることを考えるための時間稼ぎをすることができる。
なので、意味がない…と思うことでも、口にしてみればいいのだ。
言葉に前向きに反応する
会話が続かない人の中には、相手の言葉を冷淡に受け取る人がいる。
会話を相手との共同作業だと考えていないためだ。自分が「意味のないことを話したくない…」と思うと同時に、相手から「意味のない話も聞きたくない」、「内容のない話も聞きたくない」と思う。
なので、相手の話がつまらないと思うと、話さなくなってしまう。ひどい場合は、自分の時間を無駄にしているので、早く会話を打ち切りたい…と思うこともある。これで会話が弾めば奇跡だ(笑)。
ポジティブに反応したい
なので、会話を続けたいのであれば、相手の言葉にポジティブに反応したい。
そのためには、先に述べたように、会話を相手との共同作業だと考え、相手の話にオチがなければ、自分がオチをつけようと考えてみる。「意味がないな…」と思えば、意味付けをしてみる。
※相手の話をいろいろな角度から考えてみればいい(何かとリンクしてもいい)。
質問をしてみる
会話を続けたければ、質問をすればいい。
質問は、「相手に話してもらう」ということだ。人は基本的に自分語りが好きだ。初対面などで相手を警戒しているときはその限りではないが、そうでない場合は、自分のことを話したいものだ。
※異性との会話などで、緊張で話せない…というケースはあるが。
なので質問で相手の話を引き出す、ということが有効になる。
相手の話を引き出すことができれば、相手の情報を得ることができる、ということだ。その情報はフックとして、頭の中に入れておく。そのフックを起点にして話を広げる、ということは可能だ。
※その後の会話で、いつでも引っ掛けられるようにしておく。
質問されたら質問を返す
相手に質問されたら、同じ質問を相手に返す。
相手がなぜその質問をするかというと、相手の関心がそこにあるためだ。
もし相手が「何かスポーツはされますか?」と、こちらに質問するのであれば、相手はスポーツに興味がある。なので、同じ質問を相手に返せば、いろいろな話が出てくる可能性がある。
※相手に聞いてもらいたいから、自分が質問することはよくある。
よく、天気や季節、暑さ寒さの話題で質問したりするが、それは相手も興味がある(と思う)と同時に、自分も多少なりとも興味があるためだ。全く興味がなければ、そんな話はしない。
会話のNG行為をやめる
会話を続けるためには、会話のNG行為をやめる必要がある。
たとえば、話がわからないのに、わかったフリをすることがないだろうか。
わかったフリとは、(相手の話がわからないのに)相手の話にうなづいたりすることだが、相手の話がわかっていないので、うなづく以上の反応ができない。※聞こえていないのに、聞こえたフリをすることもある。
勘のいい相手であれば、「この人は今の話を理解していないな…」と感じるだろう。その場合、相手が話す気をなくすこともある。話を聞かない相手に話しても仕方がない…と思うのだ。
逆接の接続詞を使わない
逆接の接続詞を使うと、会話は続かない。
逆接の接続詞とは、「でも」、「だけど」、「しかし」だ。
逆接の接続詞(から続く言葉)は、会話のスパイスになり得るし、別の視点/観点から事象をとらえる助けにもなるが、あくまでも「スパイス」だ。スパイスをかけすぎると、料理がおいしくなくなってしまうことは自明だ。
出典:会話が続かない人の特徴5つ
逆接の接続詞は、スパイスだと考えればいいだろう。
スパイスが料理の味を引き立てる、ということがある。しかしそれは、適量であれば…ということだ。また、スパイスが苦手だ…という人もいる。そんな人にスパイスをすすめてもダメなのだ。
ひと言返しはもったいない
質問に対するひと言返しもやめた方がいい。
質問にはひと言で返せるものがある(クローズド・クエスチョン)。「~が好きですか」と聞かれて、「はい、好きです」とだけ答えることは可能だ。だが、それでは会話が終わってしまう。
一瞬で話題が消費されてしまうので、もったいない話だ(笑)。
それが好きな理由であったり、食べ物であれば、食べる頻度であったり場所であったり、どんなときに食べるのか…という話もできるだろう。派生的な話をしようと思えば、結構できるのだ。
※なので、相手と会話をする気があるかどうか…の問題になる。
話そう…という姿勢を持つ
会話を続けたければ、相手と話そうという姿勢を持つことが大事だ。
この姿勢は必ず相手に伝わる。たとえば、テーブルをはさんだ1対1の対面トークの場合、相手が自分と話したいのかそうではないのか、相手の雰囲気からなんとなくわかるものだ(笑)。
質問に対する表情やリアクションからもわかるが、
それ以外でも、相手が引き気味で距離を取ろうとしている感じであれば、自分とは「あまり話したくない」、相手が乗り出し気味であれば、「話したい」という相手の気持ちが察知できる。
この人は、自分とはあまり話したくないのだな…と思えば、おのずから会話を続けようとは思わないだろう。(本当は緊張から話せなくても)相手の誤解でそう思われてしまっても、会話は続かない。いずれにしても、相手と話そう…という姿勢を持たなければ、会話が続くはずもない。
導入ネタを準備しておく
会話の導入ネタを、準備しておくといいだろう。
誰もが多少は興味を持つような、かんたんな話題で十分だ。
「今日は暑い」、「今日は寒い」、「今日は天気が悪い」などのネタで十分だ。
多くの人が関心を持つようなニュースネタがあれば、その話をしてもいいだろう。たとえば、不倫ネタであれば、そこから「不倫についてどう思う」みたいな話に落とし込むことも可能だ。
まとめ
今回は、「会話が続かないを何とかする方法」について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)自分のテンポで話す、2)意味のないことでも口に出す、3)相手の言葉に前向きに反応する、4)質問をしてみる、5)会話のNG行為をやめる、6)話そうという姿勢を持つ、の6つだ。
会話のテンポが遅くても、それは味や個性になったりするので問題ない。
こちらの会話のテンポが遅くてイライラする…という相手であれば、それは相手の問題だ。
一方会話は、相手との共同作業だと考えた方がいい。
共同作業である以上、相手と息を合わせていいものを作り上げようとする姿勢が大事だ。相手にその姿勢がない場合でも、「こりゃダメだ…」と突き放すのではなく、ある程度粘ってみたい。
そうすることで、コミュニケーション能力が上がるのだと思う。