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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自己否定感が強い人の特徴9つ

自己否定感の強い人がいる。

このタイプの人には認知の歪みがあるので、生きづらくなるだろう。

自己否定感を持つ時期は誰にでもあり、そのことは自己形成に至るプロセスの中で生じる現象だ、とする見方もある。そのような形で一時的にそうなる、ということであれば問題はない。だが、安定的に何年もそういう状態だ…ということでは、さすがに問題があるだろう。

今回は、自己否定感が強い人の特徴について書いてみたい。

目次

自己否定とは

自己否定感を持つ女性

自己否定とは、自分自身を否定することだ。

なぜ自己否定したくなるかといえば、「肯定できる自分になりたい」という気持ちがあり、今の自分はそうではない…という認識があるためだ。自分の欠点を認めそれを乗り越えることが自己形成につながる、とすれば、自己否定は自己形成に至るプロセスの中で生じる現象なのかもしれない。

※一時的なことであれば、問題ないだろう。

 

自己否定感が強い人の特徴

自分をほめることができない

自己否定感の強い人は、自分をほめることができない。

※自分で自分をほめたい…とする人は、自己否定感を持たない人になる。

自分のいいところを見つけて評価する、自分の成果を認めて自分を評価する、ということがなかなかできないのだ。自己否定感が強くなっているので、自己肯定につながる材料を探せない・探さない…という状態にあるのだろう。反面、自己否定につながる材料を見よう・探そうとする。

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ほめられても否定する

自己否定感の強い人をほめると、困ったような戸惑うような表情を見せる。

その理由だが、「特にほめられることではないだろう…」と感じる、「普通だとほめられるようなことではないのに、ダメな自分を気遣ってほめてくれているのでは…」と感じるためだ。

そして、人に気を遣わせる自分は情けないダメな奴だ…と思ったりする。

あがり症である

あがり症の人は、自己否定感が強い。

あがって失敗した経験というのが、強烈な負の記憶としていつまでも頭に残るためだ。

あがりからスピーチやプレゼンで失敗すると、まわりがよそよそしくなる(笑)。見るに堪えなかったので、(気遣いもあり)見なかった・聞かなかったことにしよう…ということだろう。

こういう経験をすると、自己否定感が強くなるのもやむなしだ。

自尊心が低い

自己否定感の強い人は、当然のことだが自尊心が低い。

※両者は負の相関関係にあるのだ。

自尊心とは、「自分の人格を大切にする気持ち」のことだが、「今の自分の人格には問題がある、今のままではダメだ…」と思っているため、自分の人格を大事にしよう…とは思わないのだ。

※あなたの自尊心が低ければ、自己否定感は逆に強いはずだ。

防御的になっている

自己否定感の強い人は、防御的になっている。

このタイプの人は、過去の失敗体験+自己否定により傷ついているので、これ以上傷つきたくない…と考えるのだ。すでに傷を負っているので、これ以上は勘弁してくれ…という状態だ。

そこで、守備的・防衛的になる。

たとえば、人間関係で傷つきたくない…とすれば、人とコミュニケーションをとるのはやめよう…となる。ダメな自分は相手に嫌われるだけだろう…という自虐的な固定観念があるのだ。

自分から行動しない

防御的になるので、自分から行動できなくなる。

たとえば、自分から話しかける、あいさつをする…ということができない。行動すれば、傷ついたり失敗することもある。だが、行動しないと成果が出ない。行動せずに成果だけ求める…というのは、無理な話だ。したがって、成果を求めるのであればこの点には留意した方がいいだろう。

※失敗は成果を得るための必要なコストになる。

柔軟性を欠く

このタイプの人は、「こうでなければいけない」と思っている。

そう思うから、そうではない自分はダメだ…という発想になるのだ。

たとえば、会議に参加するのであれば、発言をしなければいけない、ということがある。このことはそのとおりだが、そうガチガチに思ってしまうと、発言できないときに「自分はダメだ…」と強く感じてしまう。自分には発言をしない・控える権利もある、と思っていた方が気が楽になる。

自分には価値がない…と思う

自己否定感の強い人は、自分には価値がない…と思っている。

わたしもそう思ったことがある。

グループワークにおいて、自分がグループに対し貢献できていないのではないか…と感じたときだ。そのときは、「自分は無力だな…」、「価値がないのでは…」という気分になった。

自分には価値がない…と思ったときは、認知の歪みに注意した方がいい。

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どうせ自分は…と思う

このタイプの人は、どうせ自分は…という発想になりがちだ。

どうせ自分は大したことがない、永遠に雑魚であり、ビッグフィッシュにはなれない、自分の能力など知れている、自分がいなくても問題ない…などと考える。先に述べた、「自分の人格を大切にする気持ち」がないため、そうなってしまうのだ。

※どうせ自分は…などと思っても、いいことはひとつもない。

 

自己否定感が強い人の特徴 - サマリー

まとめ

今回は、自己否定感が強い人の特徴について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分をほめることができない、2)ほめられても否定する、3)あがり症である、4)自尊心が低い、5)防御的になっている、6)自分から行動しない、7)柔軟性を欠く、8)自分には価値がない…と思う、9)どうせ自分は…と思う、の9つだ。

複数当てはまる、それが何年も続いている…という人は、自己否定感が強い人になるだろう。

冒頭でも書いたが、このタイプの人には認知の歪みがあるので、生きづらくなる。どうせ自分は…とか、自分には価値がない…などと思っていたのでは、能力があっても発揮できなくなる。そうなると、「やはり自分は評価されることがなかったね」で、終わってしまうことになる。

今回の記事:「自己否定感が強い人の特徴」