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実力以上の仕事なのでできない…はNG|粘りが知的な成長を生む

実力以上の仕事なので、自分にはできない…と思うことがある。

その仕事をこなすには、知識も経験も足りない。自分がやると、プロ水準の仕事にはならない。

自分より適した人がいるので、自分ではなくその人にやらせればいい…と思うことは、ごく自然なことだ。ある意味、誠実とすら言えるだろう。だが、それではダメだ、という現実もある。

今回は、「実力以上の仕事なのでできない」はNG、ということを書いてみたい。

目次

できないと思ったことがある

実力以上の仕事をふられて悩む男性

自分にこの仕事はまだできない…と思うことがある。

会社員であれば、上司から自分の実力以上の仕事をふられることがある。そんなときは、自分にはまだ無理だ、できない…と思う。そして、「できません」と、口にするかもしれない。

わたしはそのケースで、自分にはその仕事をやり遂げるための知識と経験が不足している(自分の実力以上の仕事になる)。よって、その仕事をこなすことは無理だ、と思ったことがある。

自分にその仕事を割り当てるなんて、上司は何を考えているのか、どう考えても無理だろ…とすら思った(笑)。

さすがに、上司に面と向かってそのことをいうつもりはなかったが、仕事ぶりで察してもらおうとしたことを覚えている。しかし、(今では)この態度は間違っていた…と思っている。

できません…と口にする人が増えている

最近では、若手が仕事を「できません」と断るケースが増えているようだ。

このところ、若手のスタッフに仕事を依頼しても色々な理由をつけて、「できません!」と断るケースが多くなっている傾向にあります。チャンスを与えているのにもったいないことです。
出典:成長を妨げる「できない」アピール

プロ野球の工藤監督は、選手の「できません」をNGワードにしているそうだ。

「しようがない」「わからない」「できません」の3つはNGワード。成長を妨げるのが理由だという。
出典:SANSPO.com

裏を返せば、「できません」と口にする若手選手が多いのだろう。

だから、それをNGワードとして掲げているのだ。「できません」という選手がいなければ、そんなことをわざわざ掲げる必要はない。

この話を「?」と思う人もいるだろう。

できないことを正直に「できない」といって、何が問題なのかわからない。できないことをできるとして、後から「できませんでした」よりいいではないか…と思う人がいると思う。

なので、以下なぜ「できません」が好ましくないのか説明したい。※「無茶ぶり」は除く。

実力以上の仕事なのでできません…は相手を失望させる

実力以上の仕事なので「できません」は、相手を失望させるフレーズでもある。

まともな上司が部下の成長を促そうとするとき、あえてやや難しめの仕事をやらそうとする。部下に(意図して)現在の実力よりもやや上の仕事を割り当てるのだ。

なので、上司は部下が最初からいい仕事ができるとは考えていない。

多少の失敗は想定しているのだ。また、部下がヘルプを求めてきたら、助けようと考えている。※部下を育てることは、上司の仕事でもある。

できませんは、そのような上司の親心(?)を打ち砕く対応なのだ。

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自分の評価を下げる言葉になる

おそらく、「できません」と安易に口にする若手というのは、そこまで考えが及んでいない。

自分が今できるかできないかだけで判断して、(今の自分の実力以上の仕事なので)「できません」と口にしている。※そこには、自分を守ろうとする気持ちもあるだろう。

そういわれた上司が、「彼(女)はダメだな…」と思うのも無理からぬ話だ。

自分が良かれと思ってやったことを無下に否定されると、誰だって気分を害するものだ。したがって、「できません」と口にした部下に対する上司の評価は、下がることになる。

できませんで成長が止まる

できませんと口にすることは、成長を止めることでもある。

できませんといわれた上司は、彼(女)に実力以上の仕事を与えるのはやめようと考える。

その時点で、あなたの成長は止まる。自分が完璧にできる仕事をいくらこなしても、成長にはつながらないからだ。おそらく、「できません」と口にした人には今後、雑用に近い仕事が回ってくるようになるだろう。場合によっては、干されたり(排除的な)異動になることがある。

成長する機会を失ってしまう…ということだ。

また、成長というのは、難しい問題と向き合って試行錯誤、悪戦苦闘しているうちに、少しずつ起るものだ。課題と実力のギャップを埋めようとする努力が成長につながるのだ。したがって、「知的な粘り」なしに成長することは難しい。簡単に「できません」ではダメだということだ。

ひねり出せないか?と考える

できない…と思ったときは、「何かひねりだせないか…」と考えてみたい。

将棋の棋士は局面が苦しくなると、(安易にあきらめることなく)何か勝負になる手をひねり出せないか…と考える。直線的に攻めても埒(らち)があかない…ということであれば、曲線的な攻めを考える。正面突破できないのであれば、迂回することを考える。

ハードルを超えられなければ、道具を使えば超えられるのではないか…とか、ハードル自体をなんとか低くできないか…と考えてみたり、ハードルの下をくぐることさえ考える。視座や立ち位置を変えつつ、ありとあらゆる方法を検討する。

このように、とにかく何か「ひねり出す」ことを考えることだ。たとえ、いいアイデアをひねり出すことができなくても、ウンウン悩んで苦しむこのプロセス自体に意味があるのだ。

※実力以上の仕事だからと、安易にあきらめてはダメなのだ。

粘ることで見えてくる

粘ることで、打開策が見えてくることがある。

以前にも紹介したが、カラーバス効果というものがある。

カラーバスは「色を浴びる」の意。 意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものである。例えば、「今日のラッキーカラーは赤」といわれると、街でその色ばかりに目が行くなども、カラーバス効果である。 
出典:ウィキペディア

この効果により、インプットに変化が生じる。

何かを強く意識していると、それに関係する情報が目につくようになるのだ(情報が入ってくるようになる)。その中に、局面を打開するためのヒントになる情報が含まれていることがある。

また、粘っていると…

「睡眠の不思議です」。寝る前にウンウンうなって考えても何もアイデアは浮かばなかったのに、起きはじめ、初っ端にパアッとアイデアが閃くことが多いです。
出典:「睡眠の不思議です」

何かをギリギリまで考えていると、眠ることによって「ひらめき」を得る、ということがある。

※このことは、脳の働きと関係があるようだが、その説明は省略する。

簡単にあきらめる人は、これらの「粘ることで新たに見えてくることがある」ということを考慮していない。そのとき(できませんと口にするとき)には、なにも見えていないからだ。見えていないものが、そのうち見えるようになる…とイメージできないのだ。

そう考えると、「できません」と口にする人は、慎重で悲観的な人かもしれない。真面目で正直な人にこのタイプが多いのだが、「正直者が馬鹿を見る」になってはいけない。

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まとめ

今回は、「実力以上の仕事なのでできない」はNG、ということを書いた。

会社員であれば、上司から自分の実力以上の仕事をふられて、自分には無理だ「できない…」と思ったことがあると思う。「できません」と、実際に口にしたことのある人もいるだろう。

今の自分の知識と経験では「この仕事を上手く完遂できない…」と考えるのは自然なことだ。だが、そのときの考え方が、大げさにいえば、会社員としての生死を分けることになる。

まともな上司が部下の成長を促そうとするときは、「彼(女)にはちょっと難しいかな…」という仕事を割り当てる。

そんなときは、(上司は部下の)失敗も想定しているし、ヘルプを求めてきたら助けようとも考えている。そこで「できません」といってしまうと、上司からみれば、「人の気持ちがわからんやつだ」となる。その部下に悪気はないのだが、上司からの評価は下がる。

そんな上司の意図をわからずして、「できない仕事をさせようとする上司が悪い!」と考えても仕方がない。それでは、「仕事のできない部下」、「成長しない部下」になってしまうだろう。

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自分で成長を止めてはいけない

上司がどうの自分の利益がどうの…と書いたが、そんなことよりも、この記事を通じて伝えたかったのは、「できません」で自分の成長が止まるということだ。これは会社員だけではなく、すべての人にあてはまることだ。安易に「できない」と考えると、成長もできないのだ

成長というのは、実力以上の問題と向き合って試行錯誤、悪戦苦闘しているうちに、少しずつ起るものだ。課題と実力のギャップを埋めようとする努力が成長につながるのだ

成長痛という言葉があるが、これは知的な成長にもあてはまる。痛みを伴う「知的な粘り」なしに成長することはできないのだ。

最後に、粘ることで打開策が見えてくることがある。最初に全く見えていなかったものが、粘ることによって見えてくることがあるのだ。比較的簡単に「できない」と考える人は、「粘ることで新たに見えてくることがある」ということを全く考慮していないか、軽視しているのだ

特に慎重で悲観的な人は、何かに取り組むとき、このことも考慮に入れてほしい。

今回の記事:「実力以上の仕事なのでできない…はNG」