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仕事のパートナーをどうする|仕事相手の選び方3つ

あなたは、仕事の相手を上手に選んでいるだろうか。

あなたが発注側でも受注側でも、仕事相手の選び方は大事だ。仕事の相手を間違えてしまうと、時間とコストの無駄になるほか、精神的なダメージも受けるのだ

※機会損失も発生する。間違いを完全に防ぐことはできないが、少なくすることは可能だ。

仕事のパートナー選びは、人生のパートナー選びにも通じるところがある。なので、人の選び方を知っていれば、いろいろと役に立つ。今回は、仕事相手の選び方について書いてみたい。

目次

経済合理性を考える

経済合理性を優先させる、というのは、ひとつの考え方だ。

利益を考え、数字の世界で合理的に判断する、ということだ。ビジネスであれば、ある意味当然のことだろう。

会社は、利益を出すことを目標に業務を行っている。「○○をしたいから」で利益が出ればいいが、そうでない場合は、(従来から続けてきた)業種を変えてでも、生き残りをはかるものだ。

利益が出なくなると、ビジネスを存続することができなくなるので、当たり前のことではある。※利益を上げることができなければ、ステークホルダーに対する責任を果たすことができない。

なので、仕事の相手を選ぶときも、まず自分の利益を考えて選ぶ、という方法も「あり」だと思う。ただし、利益といっても、目先の利益ではなく、将来の利益のことだ。目先の利益を追いかけると、将来の利益を毀損することになるからだ。※トレードオフになることがよくある。

将来の利益を考える

気のせいかもしれないが、ここ5年、10年を考えると、目先の利益のみを気にする人が増えてきているような気がする。余裕を失っているのか、大局観を失っているのか…。

短期的な利益目標というものがあり、その目標の達成を最優先にする、という気持ちはよくわかるのだが、将来の利益を考えることも大事だ。個人的には、将来の利益を重く考えた方がいいのではないか、と思う。

上で述べたように、目先の利益を追いかけると、将来の利益を毀損することになる可能性があるからだ。※この場合は、思考が「投資」より「回収」になってしまう。投資をせずに回収ばかりしていると、そのうち回収するものがなくなってしまうだろう(そのとき悔やんでも遅い)。

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トータルの利益を意識する

たとえば、仕事を受注する立場で考えてみる。

A社という取引先とB社という取引先があるとしよう。A社の方が、受注単価が高く、短期~中期的な利益が期待できる。しかし、「消費完結型」のタスクであり、後に何も残らず発展性もない。

B社はA社より受注単価が低く、短期的な利益はそれほど期待できない。しかし、「蓄積資産型」のタスクであり、発展性もある(新たなビジネスチャンスにつながる可能性がある)。

この場合、わたしであれば、将来の利益を考えてB社を選択する。トータルの利益で考えれば、B社を選択した方が、A社を選択した場合より大きくなる可能性が高いからだ。

信頼できるかどうか?を判断する

経済合理性は大事だが、「信頼できるか相手かどうか?」はもっと大事だ

世の中には、大きく分けて3タイプの人が存在する。

1)与える人(give)
2)give & take
3)収奪する人(take)

たいていの人は、2)give & take、に属する。

利益を与えたり、もらったり、のバランス型だ。一方的に相手に与えたり、相手から収奪したりはしない。中庸で普通のタイプだ。※レンジの中で上下はある。

信頼できないのは、3)収奪する人(take)、に属する人だ

相手の利益を収奪してまで、自分の利益を増やそうとするタイプだ。先に少し述べたが、短期的な利益を追求するあまり、このタイプの人が増えているような気がする。このタイプの人は、本性がバレないように取り繕っていることがよくあるが、少し付き合えば本性が見えてくる。

こんな人を選んではいけない

たとえば、自分に都合の悪い話が生じたときの反応の仕方ですぐにわかる。

昔の話だが、契約書の内容に、おかしな点を見つけたことがある(不当に相手の利益になるような内容だった)。類似案件の判例もいくつかあったので、「これはおかしくありませんか?」と問いただしたのだが、その話を持ち出した途端、相手は横を向いて黙り込んでしまった。

※これは対面の話だが、メールであれば黙殺される。

逆ギレする人もいる

黙り込むパターンのほかに、逆ギレするパターンもある

相手に都合の悪いデータを示すと、そのこと自体に反論することができないので、全く別の筋違いの話を持ってきて、攻撃しようとするのだ(なんとかごまかそうとする)。

※夫婦げんかにありがちな気がするが(笑)。

夫婦げんかならともかく、ビジネスでこれをやられると、自分本位の、3)収奪する人(take)、だな…と考えざるを得ない。自分の利益のみを追求し、相手のことを考えないから、そのような言動になってしまうのだ。※会社からの評価を必要以上に気にし、相手の利益を収奪しても会社(自分)の利益を求めようとする人だ(余裕がなく視野が狭くなっている人のことだ)。

気持ちよく仕事ができるかどうか?を問う

まず大事なのは、こちらから相手に対し非礼なことはしない、ということだ。

たとえ、こちらが発注側で力関係が上でも、相手を下に見てはいけないし、相手の仕事に対しリスペクトする気持ちが必要だ。ただ、こちらが丁寧な姿勢で対応しても、それを足蹴にするような相手はいる。先に述べた、3)収奪する人(take)、がこのタイプに属する。

感情で相手を選ぶな、という理屈もあるが、

気持ちよく仕事ができなければ、パフォーマンスに悪い影響が出る。人はネガティブなものに対しより強く反応してしまう…という性質があるので、人である限りやむを得ない反応だ。なので、この相手とは気持ちよく仕事ができない…と感じれば、パートナーにしないことだ。

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まわりにどんな影響を与えるのか?

ある有名な企業では、その本人の(単体での)能力とは別に、その人がまわりの人にどのような影響を与えているのかを評価する…という話を聞いたことがある。

単体として優秀でも、まわりの人に悪い影響を与えるのであれば、排除する、という話だったと思う。※その人の言動により、まわりの人が気持ちよく仕事ができなければ、その人を排除するということだ。

人は気分が悪ければ、脳が上手く働かない。やはり、人である限り、気持ちよく仕事ができるかどうか?ということは、大事なことだ。すなわち、まわりの人を不快にさせるような人をパートナーにしてはいけない、ということだ。※自分のみならず、周囲への影響を考慮すべきである。

 

仕事のパートナーの選び方 - サマリー

まとめ

今回は、仕事相手の選び方について書いてみた。

1)経済合理性を考える(将来の利益を考える)、2)信頼できるかどうかを判断する、3)気持ちよく仕事ができるかどうかを問う、の3つだ。どの要素をどれぐらの割合で考えるのか…というのは、その人次第だ。その人が、どの要素をより大事に考えるのか…による。

今回は、仕事相手としたが、プライベートの友人やパートナーを選ぶときも、これらの基準が使えそうだ。3番目の「気持ちよく仕事ができるかどうかを問う」を「気持ちよく過ごせるか(生活できるか)どうかを問う」とすれば、私生活のパートナー選びに使えるだろう。

今回の記事:「仕事のパートナーの選び方」