自尊心は低いのにプライドが高い…自尊心が低い人の特徴6つ
自尊心が低い人の特徴の続きです。
前回の記事で述べたのは、1)チャンスを生かせない、2)萎縮する、3)メンタルが不安定になる、4)人間関係を築けない、の4つだ。自尊心が低ければ、何もいいことがない、と書いた(苦笑)。前回の内容と被る部分もありますが、まとめの意味で書いてみます。
目次
萎縮している
自尊心が低い人は、萎縮している。
謙虚さは大事なのだが、謙虚というよりは、萎縮しているのだ。
自分が動けば、チャンスが生まれる…ということがあるが、自尊心の低い人は、自己評価が低いため、そのようなアクションをとらないのだ。※「どうせ自分なんかは…」と思ってしまう。
出典:自尊心が低い人の特徴
自尊心の低い人は、過去の自分の失敗や不快な経験をよく覚えており、(折に触れて)反芻し嫌な気分になったり、自分の長所よりも欠点にスポットを当てて、「自分はダメだ…」と思いがちなのだ。
なので、自尊心の低い人が、人前で(人目を気にせず)堂々と振舞う・堂々と自分の意見を言う、ということはほとんどない。この萎縮している感じは、まわりの人にも伝わる。
※ただし、わざと不遜に振舞うことはある(後述)。
強がる
しかし、自分が萎縮していることを(まわりに)悟られるのは嫌だ。
なので、自尊心の低い人は強がることがある。
また、自尊心の低い人は、自意識が強いことも多く、自尊心の低さから生じる自分の弱みを隠そうとする。自分を大きく見せようとする程度であれば、まだかわいいが、自分の非を他に転嫁しようとしたり、誰かを dis って、自分を上げようとしたり、被害者意識を強く持ったりしがちになる。
出典:自尊心が低い人の特徴
うまくいっていないのに、「うまくいっている」と言ったり、「自分はこんなにすごいんだ」ということを吹聴しようとする。自分の弱みや自分が萎縮していることを、まわりに悟られるぐらいであれば、他人に嫌な思いをさせても、その結果、他人に嫌われてもいい…とすら思っている。
不要なプライドが高い
不要なプライドを優先させるからそうなる。
その結果、他人を否定したり、他人の足を引っ張ったり、他人が不快に感じる態度をとったり…という行動をとりがちになってしまう。それもこれも、自分の不要なプライドを守るために行うことだ。そのことをまわりから見透かされているのだが、本人はそのことに気づいていない。
※自尊心の低さを不要なプライドで補おうとしてしまうのだ。
不安定に見える
自尊心が低い人は、精神的に不安定に見える。
自尊心の低い人は、不安になったり、心配になったり、懐疑的になったり、ネガティブ思考になったり…と全くいいことがない。これらが絡まって負のスパイラルに陥ると、セルフ・コントロールを失うことになる。※馬上で手綱を放すような状態になってしまう。
出典:自尊心が低い人の特徴
萎縮して自信がないのに、強がって突っ張ってみたり…と(ある意味)矛盾しているのだ。
※常にジレンマを抱えている。
この矛盾に気がついていない人もいるが、うすうすでも気がついている人は、「自分はなんと情けないのだろう…」と自己嫌悪におちいり、さらに自尊心を傷つけてしまう。
なので、どこかで負のスパイラルを断ち切ることが必要になる。
承認欲求が強い
自尊心が低い人は、承認欲求が強い。
スピーチの講師から興味深い話を聞いたことがある。
自分に自信がなく、ややオドオドした感じでスピーチやプレゼンを行った人に限って、後から「自分の出来はどうでしたか?」、「上手く話せていましたか?」と執拗に(?)聞いてくるそうだ。
これは、誰か(権威者など)に承認してもらって、安心したい…という気持ちがあるためだ。
自尊心の高い人は、自分の中にしっかりとした評価軸があるので、他人の評価をあまり気にしない(他人の承認を必要としない)。だが、自尊心の低い人は、それがないので、他人の承認を得ないと不安になるのだ。※他人の承認を必要以上に求める人は、自尊心の低い人かもしれない。
自尊心と承認欲求には、相関がありそうだ。
選択を間違えやすい
どうも自分は、「間違った選択をしがちだ…」と思ったことはないだろうか?
「わざわざ違う方を選んでいる…」と思うことはないだろうか?
そうであれば、あなたは自尊心が低い可能性がある。自尊心の低い人は、自分が幸せにならない行動を、わざわざ行う傾向があるのだ。※自尊心の低い人は、自滅する傾向がある。
ひとつには、萎縮しているから選択を間違う、ということがある。
たとえば、物事の選択。自尊心が低ければ、失敗を恐れ消極的な選択をするようになる。自分はこの程度だから、この程度の選択で十分だろうと、自分の持っている力(ちから)未満の選択をしがちになる。※自己評価が低いため、必然的にそうなってしまう。
出典:自尊心が低い人の特徴
さらに、感情で判断するから選択を間違う、ということもある。
たとえば、自分の不要なプライドを守ることを優先させて、他人が不快に感じる態度をとったりする…ということは、優先順位のつけ方と選択を間違えている、ということだ。
人はセルフイメージに合った行動をする
「自分には価値がない…」と思うと、それに見合う選択をするようになる。
自尊心が低ければ、失敗を恐れ消極的な選択をするようになる。自分はこの程度だから、この程度の選択で十分だろうと、自分の持っている力(ちから)未満の選択をしがちになる。※自己評価が低いため、必然的にそうなってしまう。
出典:自尊心が低い人の特徴
千円出して百円のモノを買うような話で、実にもったいないことだ。
自分の思い込みが、ボトルネックになってしまっている状態だ。
これでは、立派な資質や能力があっても、それらに見合うだけの選択をすることができなくなってしまう。※誤ったセルフイメージにより、正しい選択ができない、ということだ。
人としての魅力に欠ける
結局、自尊心の低い人は、普通の人からみた場合、「魅力的な人」ではないのだ。
萎縮しているが強がる、メンタルが不安定で承認欲求が高い(自信がないのに、他人から認められたい…というジレンマに悩まされている)、選択を誤りやすい…など、問題山積である。
加えて、「自尊心が低い」ということは、他人をリスペクトしない…ということでもある。
自分を尊重しない人は、他人も尊重できないのだ。※正確に言えば、他人をリスペクトしにくい…ということだ。自尊心の低い人でも、リスペクトできる人はいるが、かなり限られる。
そんなこんなで、自尊心の低い人は、「人としての魅力を欠く状態」になってしまうのだ。では、自尊心の低い人はどうすればいいのだろうか?今更、自尊心を高めることはできるのだろうか?
このテーマについては、おいおい書いていくつもりだ。
まとめ
今回は、自尊心が低い人の特徴を書いた。
今回の記事で述べたのは、1)萎縮している、2)強がる、3)不安定に見える、4)承認欲求が強い、5)選択を間違えやすい、6)人としての魅力に欠ける、の6つだ。
やはり、良い特徴がない(苦笑)。
自尊心が低ければ萎縮するので、(補償しようとし)強がったり、不要なプライドを高めようとする。また、自己承認できないので、他者に対する承認欲求が強くなる。
結果、メンタル的に不安定になり選択を間違えやすくなる…ということだ。さらには、他人をリスペクトできないので、人間関係がむずかしくなる、ということもある。
自尊心が低い、ということは、自分に対する罪なのだ。自分に対する背信行為と言っていいだろう。したがって、「自尊心が低い」と感じている人は、早急に手を打つ必要があるのだ。
今回の記事:「自尊心は低いのにプライドが高い…自尊心が低い人の特徴6つ」