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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分を卑下する人の心理と特徴7つ

自分を卑下する人がいる。

そのタイプの人と相対すると、「どうしてそんな風に卑下するのだろう…」と思うことがある。

こちらが相手の卑下を否定しても、意に介さず折に触れて卑下を続ける。そういう人のことを「やや面倒な人だな~」と感じることがあるが、場合により自分がそうなることもあるだろう。

今回は、自分を卑下する人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

卑下するの意味は

自分を卑下する男性

卑下するの意味だが、一義的には「自分を劣ったものとしていやしめること」だ。

たとえば、自己評価を不当に下げるケースがある。

たとえば、上司との面談において、「自己評価を不当に下げる」という人がいる。上司や会社に対する不満が原因だろうが、この場合は「必要以上に自分を卑下している」ということになる。

一義的には自分が卑下の対象になるが、他者を対象にしても間違いではないようだ。

 

自分を卑下する人の心理と特徴

自分に自信がない

自分に自信がないから卑下する、ということがある。

思うような成果が出ないと、自信がなくなり、自分を卑下することがある。

たとえば、ブログを書くことにしても、数年かけてこの結果か…と思うと、自信を失い「自分はダメだな」、「自分には書く才能がないのではないか…」、と卑下し自虐的になることがある。

特に自信がないタイプではない、という人でも、一時的にそういう状態になることはあるだろう。他責思考より「自責思考」の方がいいと思うが、後者の方がそうなりやすいのかもしれない。

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他人の承認を求めている

自分を卑下する人は、他人の承認を求めている。

自分を低く評価して、その評価を他人に伝える人は、その低評価を否定してほしいと思っている。

先に低い自己評価をして上司に提示する部下の話をした。

その部下は、上司に「なるほど君の自己評価は正確だね」と言われることを期待しているのではなく、「そんなことはないよ」、「君には能力があるし、わたしは期待しているよ」と言われたいのだ(つまり、上司の承認が欲しいのだ)。

※もし、「なるほど君の自己評価は正確だね」などと言えば、その部下との人間関係は終わる。

他人の承認が欲しいときは、こういうことになりがちだ。

自尊心が低い

自尊心が低ければ、自分を卑下する方向に行きやすい。

自尊心が低い人は自己評価が低いので、「あれもできない、これもできない」となりがちだ。

自分は~だからできない、と決めつけてしまう。最初から自分で決めつけておきながら、「~ができない自分はダメだ…」とネガティブに考えてしまう。ちょっと、救いのない状態になる。

努力すればできそうなことでも、自尊心の低さから「できない」としてしまう。

自分の評価を高めたい

ライトに卑下することで、自分の評価を高めたい、という気持ちがある。

この場合の「ライトに卑下する」というのは、謙遜したりへりくだる、という意味になる。

そうすることで、まわりから「あの人は謙虚でいい人だ」、「性格のいい人だ」という評価を受ける、と認知しているので、(自分の評価を高めるという利益のために)そうするということだ。

だが、ライトな卑下を超えてしまうと、ハレーションが大きくなる(自尊心を低下させる力になったりする)。なので、こうある意味戦略的に考える人は、本気で卑下することはしない。

警戒している

警戒レベルが高いときに、自分を卑下する…ということがある。

自分を下げることで、相手の自分に対する期待値を下げる、ということだ。

たとえば、自分が好きでない人からのアプローチを避けるために、自分を低く評価して伝える、ということがある。そんなときは、相手がその評価を否定しても、頑なにその否定を否定する。

この人、自分のことを買い被っているな…と思うときも同様だ。

自分に対する評価を適切なレベルに下げるために、自分をやや低く評価して伝える、ということをわざとすることがある。後でがっかりされるのが嫌なので、早い段階でわざとそうするのだ。

評価が低い方が楽だと思う

自分に対するまわりの評価が低い方が楽だから…ということもある。

まわりの評価が自分の実力より高ければ、その評価を維持しようとしてしまう。

その評価に見合うように実力を引き上げよう、と思えればいいのだが、そうすることには地道な努力が必要だし、時間がかかる。なので、手っ取り早く外面を取り繕おうとしてしまう。

これでは、精神的に疲れてしまう。だから、わざと(自分を貶めることで)自分の評価を実力以下にしておく。そうしておけば、時間ととともに自分の評価が上がるので、ラクになる。

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視野が狭くなっている

自分を卑下する人は、視野が狭くなっている。

なので、相手のことを考えることなく、自分を貶めることがある。

たとえば、「もはや若くないので(自分は)ダメですよ」と、自分よりかなり年配の人の前で言う。「自分は○○大学しか出ていないからダメで…」と、大学を出ていない人の前で言う。

これは、卑下に夢中で視野が狭くなり、相手への気配りを失った状態だ。

 

自分を卑下する人の心理と特徴 - サマリー

まとめ

今回は、自分を卑下する人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分に自信がない、2)他人の承認を求めている、3)自尊心が低い、4)自分の評価を高めたい、5)警戒している、6)評価が低い方が楽だと思う、7)視野が狭くなっている、の7つだ。

この7つが独立している、ということではなく、絡み合っている。

自分に自信がないから自尊心が低い、その逆もあるだろう。また、そういう状態だから自己承認では足りず、「他人の承認を執拗に求める」ということもある。さらには、自分を貶めることでまわりの自分に対する評価を高め、他人の承認を得る、という流れも考えることができる。

自分を卑下する気分になったときは、このあたりのことを考えてみたい。

今回の記事:「自分を卑下する人の心理と特徴」