ネガティブな人がいると思う。
そのタイプの人でも程度が軽かったり、(しそうになるが)してはいけない言動を心得ていれば、それほど問題はない。だが、そうでなければ問題になる。なにより(そのネガティブな思考が)自分をダメにするし、不適切な言動がまわりの人にも悪い影響を及ぼすためだ。
※改善したいと思う人は、まず自分の心理や特徴を理解することからはじめたい。
今回は、ネガティブな人の心理と特徴について書いてみたい。
目次
- 目次
- 後ろ向きの発言が多い
- ネガティブなことに目を向ける
- 自分を卑下しがちである
- 批判屋になりがちである
- かなり慎重である
- 内向的である
- 恥ずかしい…と思いがち
- 思いやりを欠く
- ネガティブな人の心理と特徴 - サマリー
後ろ向きの発言が多い
このタイプの人は、当然だがネガティブな発言が多い。
ネガティブワードにもいろいろあるが、たとえば、「忙しい」、「面倒くさい」、「煩わしい」、「嫌い」、「嫌だな…」、「できない」、「やる気がない」、「無理…」などがある。
でも、だって、どうせ…の3Dもそうだ。この3Dに「だけど」、「だから」を加えて5Dとすることもあるようだ。この場合の「だから」は、だから失敗する…という使い方をする。
若干やる気の欠けたプレーをしている人が、「お前やる気があるのか?」と仲間に声をかけられたシーンを見たことがある。その人は、その声かけにイラッとしたのかもしれないが、「ないよ」と答えた。その人は、ネガティブな人だった。ポジティブな人は、こういう返事をしない。
ネガティブなことに目を向ける
このタイプの人は、ネガティブなことに目を向ける。
ポジティブなことよりも、ネガティブなことに目を向けてしまう。
生得的に後者に対する感度が高いのでそうなってしまうのだ。前者は放置してもどうということはない(なので、放置しておけばいい)。だが、後者には改善が必要で、改善しなければそのうち危険に直面するから、損を被ることになるから…という理由で、そうなるのかもしれない。
※生得的に、ネガティブなことに対する感度が高いのだ。
自分を卑下しがちである
その結果、自分の長所短所であれば、長所は放置して短所に目が行く。
自分の短所ばかり見ていては、「だから自分はダメなやつだ…」、「どうせ自分なんか…」という気持ちになる。
昔の話だが、グループワークをしているとき、「自分はグループに貢献できていない…」と落ち込むタイプの人がいた。真面目で勤勉な人で、決して貢献できていないことはなかったのだが、その人的にはそうなるのだろう。その人もポジティブというよりは、ネガティブ寄りの人だった。
自分の長所を評価せず、短所ばかり追うとそうなってしまうのだろう。
批判屋になりがちである
ネガティブの矢を自分に向けると、自分を卑下することになる。
その矢を他者に向けると、批判屋になってしまう。他者の欠点を積極的に評価するためだ。
完璧な人やもの、仕組みはないので、批判しようと思えばいくらでもできてしまう。ネガティブな人には(ある意味)批判の才能があるので、批判はお手の物だ。また、自分以外のものを批判しているときは、自分を批判せずに済む。なんだかんだで、批判屋として振舞うことが楽なのだ。
だから、批判目的で批判する批判屋に身を落としてしまうことになる。
かなり慎重である
このタイプの人は、かなり慎重である。リスクに目が行くのだから、当然のことだ。
何か行動するときは、期待値を計算して行動する、というのが正解だと思う。なので、期待値をある程度正確に算出することが必要になるが、このタイプの人はリスクを過大評価するので、期待値が実際より小さくなってしまう。
その結果、行動できない、せっかくのチャンスを逃してしまう…ということになりがちだ。
そうなりたくなければ、リスクの過大評価を補正したり、「石橋を二度叩いたら渡る」のようなルールを作りそれを守る必要がある。認知の歪みを正さなければ、石橋を叩きすぎる人生は不変だ。
内向的である
このタイプの人は、内向性が高いと思う。
ポジティブな人でも心身が疲弊すると、ネガティブ寄りになるだろう。内向的な人は心身が疲弊しやすいので、そうなりやすいのだ。
内向的な人は、刺激の少ない環境で静かに自分が好む行動をすることでエネルギーをチャージする。
それ以外の対外的な活動は、エネルギーを消費することになる(外向的な人は、活動することでエネルギーをチャージする)。なので、心身が疲弊しやすく、ネガティブ寄りになりやすいのだ。
恥ずかしい…と思いがち
このタイプの人は、恥ずかしい…と思いがちだ。
もしかすると、慎重で臆病、なかなか行動できない…という自分の好ましくない特徴を正当化するために、「人前で失敗すると恥ずかしいから…」という理由を後付けするのかもしれない。
恥ずかしいという意識を持つ人は、自己卑下したり他人に批判の矢を向けたり、自分の世界に引きこもる。だが、そういう行動が逆に、恥ずかしいという自意識を強化するのかもしれない。
理由はどうあれ、「恥ずかしい」という意識を持ちがちなのだ。
思いやりを欠く
ネガティブな人は、自己および他者への思いやりを欠く。
最も大事な自分を思いやることができないのだから、他者を思いやることもできない…としてもいいかもしれない。
自分に対する思いやりがあれば、自己を卑下したりはしない。失敗して恥ずかしい…という感情も持たないだろう。他者に対する思いやりがあれば、批判屋になり他人の欠点を批判する、ということはしないだろう。
また、自分に対する思いやりを持つ人は、精神的な幸福度が高く不安に苛まれる…ということがない。この点も、ネガティブな人が思いやりを欠くことを支持する有力な説明になるだろう。
ネガティブな人の心理と特徴 - サマリー
まとめ
今回は、ネガティブな人の心理と特徴について書いてみた。
今夏の記事で述べた心理と特徴は、1)後ろ向きの発言が多い、2)ネガティブなことに目を向ける、3)自分を卑下しがちである、4)批判屋になりがちである、5)かなり慎重である、6)内向的である、7)恥ずかしい…と思いがち、8)思いやりを欠く、8つになる。
このタイプの人は、ネガティブなことに感度が高く目を向ける。
ゆえに、後ろ向きの発言が多くなったり、自分や他人を貶めたり、臆病と言えるぐらい慎重になったりするのだ。「ネガティブなことに感度が高い」というのは、生得的な気質だ。見方によれば才能と見ることもできる。なので、一概に悪い…とすることはできない。
問題は、その特徴をどう活きる形で使うか、その特徴から派生する好ましくない言動をどう抑えるか、ということだろう。使い方により、自分の武器になる特徴でもある。特徴を特長にしたい。
今回の記事:「ネガティブな人の心理と特徴8つ」