不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

落ち込みやすい人の特徴と解説

この記事にたどり着いたあなたは、「落ち込みやすい人」だろうか。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず、という言葉がある。

この言葉どおり、己を知ることはとても大事なことだ。自分にはどういう特徴があるのか、理解&整理しておきたい。そうすれば、自分の特徴を上手く活用できる(特徴から生じるマイナスを消すことも含む)ようになるだろう。

今回は、落ち込みやすい人の特徴について書いてみたい。

 

落ち込みやすい人の特徴は

敏感である

落ち込みやすい人は、感度が高く敏感である。

高感度で敏感に反応するので、ノイズも捉え反応してしまう。

このような状態なので、外部から多くの刺激を受ける状況というのが苦手になる。ゆえに、自分がよく知っている環境、自分が落ち着ける平穏な環境というものを好む。結果、よく知らない外には出たがらない…ということになる。

感度が高く敏感という特徴は才能であり、うまく利用すれば特長になる。

妄想が得意である

落ち込みやすい人は、妄想が得意である。

妄想に耽ることが習慣になっている、としていいだろう。

落ち込まない人が無視するようなノイズを拾って、意味付けをしたりするのだから、必然的に妄想が得意になるのだ。無視すべき情報に「意味がある」と思ってしまうと、たいていは妄想になる。

それがポジティブなものであればいいが、多くはネガティブなものになるだろう。

 

 

 

妄想することは、悪いことではない。

仮説を立てる際に役立つこともある。だが、妄想への対応にリソースを割いたり、妄想を「妄想ではない」、「根拠のある想像である」と思い込んでしまうと<悪いこと>になるので注意したい。

※妄想を「妄想ではない」と決めつけないようにしたい。

問題を大きくしがち

落ち込みやすい人は、自分で問題を拡大しがちである。

上で述べたように、無視すべきノイズから問題を生み出すことがある。

さらに、限定的な問題を全体の問題にひろげることがある。

たとえば、一時的なスランプに陥ったとき、このスランプはこのままずっと続く、これが本来の実力なのだ…として、「自分はダメだ」、「自分には才能がない」と、自分を否定する思考になる。

自分を否定すると、問題は限定的なものではなくなり大きくなってしまう。

※結果、スランプが長引いたり、そのまま失速し浮上できなくなる。

切り替えが下手

このタイプの人は、気持ちの切り替えが下手だ。

ネガティブモードから、なかなか気持ちを切り替えることができない。

細かいノイズを捉えネガティブに反応し妄想する、ということを繰り返していれば、さっぱり気持ちを切り替えることなどできない。問題を大きくする特徴も、切り替えをむずかしくする原因になる。

何も対策をしない場合は、よほどポジティブなことがない限り、気持ちの切り替えができない。

※常に切り替えとは逆の方向に力が働くので、その力に抗することがむずかしいのだ。

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他人と比較する

このタイプの人は、自分と他人をよく比較する。

他人と比較することで、自分の価値を見極めよう、ペースを決めよう…とする。

大体、他人と比較して自分のペースを決めようとする人は伸びない。マラソンでも、他人の動向ばかり気にしていると、他人に振り回されて中盤~後半に失速してしまう。そして、マイペースを守った人に抜かれてしまうのだ。

常に、(他人がどうこうではなく)自己のベストを更新する、という形を目指せばいいのだ。

※他人と比較して落ち込むのは、ほとんど意味のないことだ。

価値と結びつける

落ち込みやすい人は、失敗と自分の価値を結びつける。

失敗したら、短絡的に「自分には価値がない…」とするのだ。

たとえば、受験や就職で失敗すれば、自分が否定されたと思い、「自分には価値がない」とする。その気持ちはよくわかるが、落ちること(他人に価値を認められないこと)は当たり前のことだ。

オーディションに何度も落ちて、その後スターになった歌手がいる。選挙に何度も落ちたが、最終的には著名な政治家になった人がいる。新卒時の就職試験に落ちて、その後著名な経営者になった人もいる。

志望する学校に落ちて、その後著名な研究者になった、という人もいる。

この人たちに共通していることは、失敗しても「自分には価値がない」とはしないことだ。自分が自分の価値を認めないと、他人が認めるはずがない。自分で自分を詰ますようなことをしてはいけない。

※自分には価値がない…とすることは、自分に対する背信行為になる。

なかなか行動できない

このタイプの人は、自己を肯定するちからが弱い。

ささいなことで落ち込みやすく、ネガティブな自分は嫌いだ…と思っている。

自分を肯定できなければ、行動に際し二の足を踏むことになる。今述べたように、失敗すると自分の価値と結びつけ、自分には価値がない…と落ち込むことも、自己肯定感を低下させ、行動にブレーキをかける。

さらに、考えること・妄想することに多くのリソースを割くので、行動に至らない…ということもある。行動するためには多くのエネルギーが必要になるが、そのエネルギーが残っていないのだ。

※行動力が低下する・なくなってしまう、ということは、かなり大きな問題になる。

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落ち込みやすい人の特徴 - サマリー

まとめ

今回は、落ち込みやすい人の特徴について書いてみた。

冒頭で書いたように、自分の特徴を活用するために、己のことをよく知っておきたい。

今回の記事で書いたのは、1)敏感である、2)妄想が得意である、3)問題を大きくしがちである、4)気持ちの切り替えが下手、5)他人と比較する、6)価値と結びつける、7)行動できない、の7つだ。

自分の特徴から生じる(負の)ダウンサイドはカットする。

たとえば、「他人が自分の価値を認めない」ということは、普通にあることだ。

だからといって、自分まで自分の価値を否定してはいけない。

このタイプの人は、ここで書いた特徴に加え、他人との境界線があいまいで他人の影響を受けやすいこともあり、他人の自分に対するネガティブな評価を重く受け止めがちだ。だが、そこは最後の砦として踏ん張らないといけない。

感度が高く敏感であるという特徴は、うまく利用すれば特長になる。普通の人が気付きにくい点に素早く気付くことができる、というのはすぐれた才能だ。この才能は、存分に活かした方がいい。

ダウンサイドをカットし、アップサイドを伸ばすことで成長したい。

今回の記事:「落ち込みやすい人の特徴」