不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分の非を認めない人が損をする理由

自分の非を認めない…という人がいると思う。

もしかすると、あなた自身かもしれないし、あなたのまわりにいる人かもしれない。ただ、だれにでも、自分の非を認めたくない…という気持ちはあるだろう。なので、程度問題になる。

この程度が強い人は、損をする。ある意味損をしたくないからそうするのだが、結果的には損をして不器用な生き方を強いられる。背後にあるトレードオフには気づいた方がいいだろう。 

※まわりをみても、自分の非を認めず反省しない人の末路は、残念なものになりがちだ。

今回は、自分の非を認めない人が損をする理由について書いてみたい。

目次

 

自分の非を認めない理由は

責任を問われるのが嫌!

自分の非を認めないことには、理由がある。

まず、責任を問われるのが嫌だ、ということがある。

自分の非を認めると、自分が責任を問われることになる。「だから嫌だ」というものだ

※自分の非を認めると、責められる、不利益を被る…と思ってしまう。

おばさんの逆ギレ…

以前、海外の(日本の食料品を扱っている)お店で、賞味期限の過ぎた商品が大量に売られていた。

たまたま、それらが日本から輸入した商品だったので、お店の人が気づいていないのかと思い、親切のつもりでそのことを指摘した。だが、お店の人はわたしにクレームをつけられたと思ったのだろうか、(賞味期限切れを認めるどころか)よくわからないことをまくしたててきた。

責任を逃れたいという気持ち

これは、責任を問われるのが嫌だ、という姿勢だ。

また、ある病院で、病院が作成した書類に明らかな間違いがあり、その間違いを指摘したことがある。その間違いは訂正してもらうことができたが、「この間違いは、私の責任ではないですよ」というニュアンスのこと(言い訳めいたこと)を言われた記憶がある。

※たしかに、その方の非ではないかもしれないが…

人には、「自分が責任を問われるのが嫌だ」という気持ちはあると思う。

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プライドが高い

プライドが高いと、自分の非を認めることができない。

正確にいえば、内心では自分の非を認めても、それを他者には意地でも表現しない、ということだ。※わかっていても、素直になれない…というものだ。

このタイプの人は、「自分が非を認めたら負け…」と思っているのかもしれない。※負けず嫌いとプライドの高さは、セットになっていることがよくある。

プライドの高い人の砦(とりで)は、自己評価です。この自己評価を揺るがすような他人の存在は、容認しがたいものがあります。したがって、自分より地位の高い人間、優秀な人間の「あら」を見つけ、批判します。批判精神が旺盛で、上司や組織をよく批判します。また、自分よりできの悪い人に対しても容赦なく批判します。
出典:プライドの高い人は消えていく

非を認めたらマウントできなくなる

プライドが高く、負けず嫌いな人は、相手にマウントしたい…という気持ちがある。

なので、相手がミスをすると、そのミスを声高に責める…という特徴がある。自分のミスは棚に上げて、相手のミスを責める人…ということになる。

自分の非を責められたら、「お前に言われたくない」と反発するし、筋違いの話で相手を責めよう(やり返そう)とする傾向がある。プライドが自身の拠りどころになっているので、そこだけは侵されまいとする(そこが崩れれば、自分は終わりではないか…とすら考えている)。

感情的な反発+自分を守ろう

感情的な反発があり、自分の非を認められない…ということがある。

先に述べたように、「お前に言われたくない」と思うことがあるし、相手のせいでイライラさせられているときに、相手から自分の非を責められると、思わず感情的になることもあるだろう

自分が軽くみている人から注意されるとイラッとする、という人もいるかもしれない。

※そんなときは、無言で不快な顔をする。

感情的な反発が生じると、自分に非があっても認められなくなりがちだ。

守ろうとする意識が強すぎる

自分を守ろうとする意識が強すぎると、自分の非を認めることができない。

自分が非を認めることで、自分が傷ついてしまうのではないか…と考えるためだ

※傷つきやすく、傷つくことを極端に恐れている。

このタイプの人は、自己肯定感が低く、他人との比較の中で生きている人だ。

したがって、自分だけが凹むようなことを、受け入れることができないのだ。※自分に自信がなく、ある意味、非常に繊細だ。人一倍、コンプレックスを抱えているのかもしれない。

 

もし自分の非を認めないと…

まわりからの評価が下がる

自分の非を認めないデメリットがある。

まず、まわりからの評価が下がる、ということがある。

まわりの人からは、言い訳がましい人だ、責任逃れをする人だ、無駄にプライドの高い人だ、感情的になりやすい人だ、自己保身のすぎる人だ、自己肯定感の低い人だ、余裕や自信のない人だ、コンプレックスを抱えている人だ…と思われることになる。※ネガティブのオンパレードだ。

また、他人を責めれば、相手は感情を害すだろう。

まわりの評価がどうあれ、自分がしっかりしていれば、いいではないかと思うかもしれないが…

自分の非を認めない人は、先に述べたように、自己肯定感が低く、他人との比較の中で生きている人だ。したがって、(自分に対する)まわりからの評価が下がっている…と感じたら、その場に居ずらくなってしまう。

※まわりの人の自分に対する評価に関する感度は高い。

仕事がやりにくくなる

まわりからの評価が下がると、仕事がやりにくくなる。

自己完結できる仕事であればまだしもだが、チームで仕事をする場合は、仕事がやりにくくなる。

ほかのメンバーが、その人から距離をとろうとするためだ。(人は)やっかいな人とは、仕事上必要になる、必要最低限のコミュニケーションですませたい…と思うものだ。

孤立しがちになる

そうなると、孤立し、情報もなかなか入ってこなくなるだろう。

その結果、素直な人のもとには、良質なインプットが集まるようになる。これは当然のことだ。人は素直に自分の話を聞く人に対しては、気付いたことなどをアドバイスをしようと考える。他方、素直に自分の話を聞かない人に対しては、気になることがあっても、何もアドバイスをしようとしない。話をしたところで、聞く耳を持たないし、時間の無駄だ。さらに、相手に「うるさい奴だ」と、疎まれる可能性まである。
他者からのフィードバックを受けることは、誰にとってもとても大事なことだが、素直でなければ、それを受けることができなくなる
出典:会社で伸びる人の特徴!共通点があります

素直さがあれば、そんなこともないのだが、自分の非を認めない人に素直さを求めることには無理がある。自分の非を認めない人は、聞く耳を持っていない…ということも多い。

その結果、精神的にキツくなるだろう。

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反省がないので改善がない

自分の非を認めない人には、反省がないので改善がない。

このタイプの人は、薄々自分が間違っているな、自分に非があるな…と感じても、我田引水的なロジックで、自分の正当性を支える傾向がある。

自己中心的な思考になり、相手が悪いから自分はOKとなる

したがって、反省するということが、あまりないのだ。

自分の非を認めない人は、自分が正しく、相手が間違っている…という思考(独善的な思考)に陥りがちだが、そうなると、改善のチャンスがなくなってしまう。

失敗することは、必ずしも悪いことではなく、改善するチャンスを提供してくれる、ある意味大事なイベントなのだが、その機会をみすみす逃してしまう…ということになる。

これでは、改善・成長することができないのだ。

 

非を認めないと損をする - サマリー

まとめ

今回は、自分の非を認めない人が損をする理由について書いた。

※自分の非を認めず反省しない人の末路は、残念なものになるので心して欲しい。

そのデメリットだが、1)まわりからの評価が下がる、2)仕事がやりにくくなる、3)反省がないので改善がない、の3つだ。これらは、1⇒2⇒3⇒1⇒...の無限ループになる。

※このような負のループに陥ると、時とともにどんどん自分の評判というものが落ちていく。

自分の非を認めない人は損をする。このタイプの人は、自分を守ろうとしてそうするのだが、代償があるということだ。はたして、その代償に見合うだけの利益があるのだろうか…。

そういう傾向がある…という人は、そのあたりのことをよく考えた方がいいだろう。

今回の記事:「自分の非を認めない人が損をする理由」