不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

謙虚になるにはどうすればいいのか

謙虚になりたいけれどなれない、ということがある。

思わず、我を張ってしまう、他人を見下してしまう、自慢をしたくなる、相手の話を否定したくなる…ということがある。そうして得られることは、自己満足という僅かな快感だが、そのために支払うコストは計り知れない。

では、謙虚になるにはどうすればいいのだろうか。

目次

 

謙虚の意味は

まずは、「謙虚」という言葉の意味は、ひかえめでつつましい、という意味だが、

具体的には、(たとえば)偉ぶらない、自慢や知ったかぶりをしない、自分を過度に飾ろうとしない、脊髄反射的に反発・否定しない、実際に能力や地位があっても、ひけらかさない、という意味である。

まとめれば、ひかえめでつつましい、ということになる。

 

 

 

謙虚になれない理由は?

謙虚になりたくてもなれない、ということがある。

その主な理由だが、自分を飾りたい、大きく見せたいという(本能に基づく)欲求だろう。

そうすれば、なめられない、マウントできるかもしれない、実力以上の評価を得ることができるかもしれない、自信や実力のなさを誤魔化すことができるかもしれない、ひいては、自分のプライドを守ることができる…そう考えてしまうのだ。

だが、自分を大きく見せれば、あとから反作用により自分が傷つくことになる。

謙虚でない人は仕事ができない

昔の発注先に、自分を大きく見せようとする人がいた。

彼は、やけに「自分はすごい人だ」ということをアピールしてくる。すごい専門家なんだよ、というイメージをこちらに与えようとする。その時点で、何か嫌な予感がしたが(笑)。

実際に彼が仕上げた仕事を確認すると、対価に見合わない凡庸なものだった。「どこがすごい専門家なの?」という突っ込みを入れたくなるような出来栄えだった。わたしはそのとき、マックフライポテトのMを2800円で買ってしまった、という感覚を得た。当然、彼に再度仕事を依頼することはなかった。

彼に限らず、謙虚さに欠ける人は、多くの場合仕事ができない。

※ただし、限定的にいい仕事をする人はいる。

 

謙虚になるには

謙虚にならない損を知る

謙虚にならないと損をすることになる、と知る。

ここで少し、謙虚の<対義語>を考えてみて欲しい。

高慢、傲慢、尊大、横柄、ということになるが、全くいい意味がない。こんな言葉で表現される人からモノやサービスを買いたい、一緒に仕事をしたい、と思う人はいないだろう。当然、その人に対するまわりの人の対応は「塩」になる。

謙虚にならないと、ある意味<コストを支払い続ける>という人生になる。

謙虚な人の真似をする

謙虚になりたければ、謙虚な人の行動を真似すればいい。

行動を変えることは、誰にでもできることだ。このときに気を付けることは、一度に変えようとしない、ということだ。ダメな人は、一度に変えようとして「やっぱり変われない…」と思い、変えることをやめてしまう。だから、少しずつ変えることを意識する。

また、「~をする」よりも、「~をしない」の方が難易度が低くなる。

たとえば、「人をほめる」よりも「人の悪口を言わない」の方が、難易度は低い。そうであれば、難易度の低いことからやればいいのだ。

まとめると、「~をしない」から、少しずつ実践していく、ということだ。

偉そうにしない

人を見下すような態度をとってはいけない。

人を見下していると、そういう気持ちが自然に表出し、他の人にバレてしまう。

だから、「人を見下さない」とすべきだ。そうするためには、「この人にも自分より優れた点がある」、「見習うべき点がある」と思えばいい。評価の基準を変えれば、実際そうなのだから、そう思えばいいだけの話だ。

優れた人というのは、誰でも先生にすることができ、誰からも学ぶことができるものだ。

見返りを求めない

他人に見返りを求めないようにしたい。

他人に見返りを求めてしまうと、見返りがないときに腹が立つ。

腹を立てれば、謙虚さというものを失ってしまう。だから、見返りを求めないようにする。

そうはいっても、普通の人の場合、自分に余裕がなければできないことでもある。ゆえに、自分の実力を高めるとか、経済的な力をつける、社会的な地位を上げる、プライベートを充実させる、などの努力とセットになるだろう。

とりあえず、他人に見返りを求めてもいいことはない、と知っておきたい。

他人のせいにしない

失敗しても、他人や環境のせいにしない方がいい。

それが事実であっても、自分が関与できたことであれば、そうしない方がいい。

というのは、たいていの場合、自分がよりよく行動することで、結果を改善できたためだ。自分があのときこういう行動や判断をすれば、もっといい結果になっただろう…ということがあるはずなのだ。

自分の行動や判断にスポットを当て見直すためにも、責任をほかに求めない方がいい。

感謝の気持ちを持つ

謙虚でない人は、他者に対し感謝の気持ちを持たない。

うまくいけば自分の実力で、そうでなければ他者に責任を求める、ということになる。

その逆をした方がいいだろう。うまくいけば(自分の努力もあるけれど)おかげさまだな、そうでなければ、自分の努力が足りない、何かしら行動や判断に誤りがあったな…と思えばいいのだ。

おかげさまで、という発想を常に携帯し、いつでも引っ張り出せるようにしておく。

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サマリー

まとめ

今回は、「謙虚になるにはどうすればいいのか」ということを書いた。

今回の記事で書いたのは、1)謙虚にならない損を知る、2)謙虚な人の真似をする、3)偉そうにしない、4)見返りを求めない、5)他人のせいにしない、6)感謝の気持ちを持つ、の6つになる。

謙虚の対義語は、高慢、傲慢、尊大、横柄、である。

そういう振る舞いをして得られることは、(自分のプライドを保つことができたという)自己満足という僅かな快感だけであり、そのために支払うコストは計り知れない。つまりは、「損して得取れ」の逆をしていることになる。※マイナス勘定の人生になる。

このことをよく認識することから、謙虚になる道を歩み始めればいい。

今回の記事:「謙虚になるにはどうすればいいのか」