不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

友達の少ない人が友達を作る方法

あなたは、職場で友達を作りたい、と思う方だろうか。

社会人になると、それまでと比べて友達を作りにくくなる。利害を主として動くようになったり、歳を取るにつれて余分なもの(不要なプライドなど)を身につけ、柔軟性を失ったりするため…かもしれないが、たしかに、大人になると友達を作りにくくなる、というイメージがある。

今回は、社会人が友達を作る方法について書いてみたい。

目次

なぜ友達が少ないのか?

友達を作る方法がわからず悩む子供

まず、なぜ現状で友達が少ないのか…について考えてみよう。

不器用な人は友達が少ないものだが、端的にいえば、内向的で内向きの思考をするからだ。そもそも、人間関係は相互的なものだ。まず、自分から働きかけなければ、相手との関係を築くことはできない。なので、自分から働きかけない人の友達が少ないのは当たり前のことだ

もちろん、相手からの働きかけで人間関係ができることもあるが、不器用な人はその働きかけに対して上手くリアクションできない(傷つくのが嫌で、自らしない場合もある)。なので、そのタイプの人が新たに友達を作ろうと思えば、自分から他人に働きかけるしかないのだ。

友人関係は希薄なもの

また、友人関係というのは、思うより希薄なものだ。

ちょっとした環境の変化で、親友同士であっても、疎遠になっていくことがある。卒業した、転職した、どちらかが結婚した、などの生活上の変化をきっかけに関係が薄くなりはじめ、最後には切れてしまうことがよくあるのだ。

あなたに特別な魅力があれば別だが、友人関係のメンテナンスに熱心でなければ、関係は切れていくものだ…と考えた方がいいだろう。だが、不器用な人は内向きの自分志向なので、友人関係のメンテナンスにそれほど熱心ではない。※面倒くさがりの人は、友達が少ないはずだ。

その結果、(入りが少なく出ていくので)友達が少なくなるのだ。

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社会人でも友達を作ることはできる

社会人でも、友達を作ることはできる。これは事実だ。

社会人になると友達を作りにくくなる、というイメージはあるが、それが正しいかどうかはわからない(誰も実証できていない)。そう思い込んでしまうと、本当にそうなってしまうので注意したい。

社会人でも友達を作ることはできる。なぜなら、友達をほしいと思っている人が少なからずいるからだ。この記事を読んでいるあなたにも、そういう気持ちがあるのではないだろうか。

私が親友に出会ったのは28才頃なので、全然できると思います。職場で出会いました。家に行き来して色々話せる大事な友達です
出典:社会人になってからの友達の作り方

30近くで親友ができた、とのことだが、年齢はあまり関係ないだろう。

気の合う人との行動やおしゃべりを楽しみたい、という気持ちは、誰にでもいくつになってもあるのではないだろうか。その気持ちは、人として極めて自然なものだと思う。

職場で友達を作る

友達を作ろう…と思ったときに、まず考えるべきは、職場で友達を作るということだ。

なぜ、職場で友達を作ることがいいのか?それは、単純接触効果(ザイオンス効果)により、特に自分が望まなくても人間関係のベースができているからだ。

※大人数の職場を想定しています。

何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく
出典:単純接触効果 - Wikipedia

この効果により、人は特に会話をしなくても、何度も顔を合わせていれば、自然によい感情を抱くようになるのだ(ただし、不潔にしていたり…という場合は別)。

保険のおばさん戦略が有効

たとえば、会社に出入りする保険営業のおばさんがいる。

最初はただの他人としか思わず、何の感情も持たないが…

そのおばさんと何度も顔をあわせているうちに(あいさつをかわすうちに)、当初よりも親しみがわいてきて、徐々にあいさつのみならず、言葉をかわすようになる。まんまと、おばさんの戦略に乗せられているわけだが(笑)、人の心理としてそういうことはあるのだ。

なので、職場の人というのは、有力な友達候補だ。

類は友を呼ぶ

類は友を呼ぶ、という言葉があるが、これはそのとおりだ。

あなたの現在の友達も、あなたにどこかしら似ているのではないだろうか。外見はともかく、社会的な属性や年収は似ているはずである(笑)。※かならず、共通点があると思う。

人は、共通点が多く、同じような性質を持っている人に好感を持ちやすい(同性の場合)。内向的な人は内向的な人に好感を持ち、外向的な人は外向的な人に好感を持つ。また、考え方や価値観が似ている人に親しみを覚える。※同類だと、なんとなく安心するのかもしれない。

なので、自分とよく似た属性を持つ人がいれば、友達になりやすい。まずは、職場にそういう人がいないか、探してみることだ。※同じ職場の人は、ある部分ではすでに属性が似ている。

あいさつからはじめる

上で保険のおばさんの話をしたが、保険のおばさんは「あいさつ」から始める。

新たに他人と関係を築こうとするときは、アイコンタクトをしてあいさつをするのだ。(手慣れた人は)それを根気よく続け、相手がある程度心を開くまで会話をしようとはしない。焦って営業トークをしても、いい結果につながらないことがわかっているからだ。

この保険のおばさんの戦略を真似したい。「アイコンタクト+あいさつ」は、コミュニケーションにおいて基本的なことだが、できていない人が案外多い。

社内では、(最初は)すれ違うときに「アイコンタクト+目礼」でいいだろう。相手が気づかず無視されることがあるかもしれないが、気づけば目礼を返してくれるだろう。

徐々に進める

それを日々繰り返して、相手が自分を認識したと確信すれば、「アイコンタクト+お疲れさまです」と声をかける段階に進む。エレベーターで偶然会ったときなどに、そうしてもいいだろう。

このように言葉を交わしてあいさつをする関係になれば、その後の雑談へのハードルは格段に低くなる。※無理をせず、段階的に進む、ということだ(ベイビーステップでいい)。

心を開くことが大事だが…

不器用な人は、自ら「壁」を作って、ある程度他人と距離を取ろうとする。

なので、自分から他人に対し積極的に働きかける…ということはしないし、他人から働きかけられても、鈍い反応しかしない。これでは、なかなか友達はできない。

※人間関係で傷つくのは嫌、という意識が壁を作ることもある。

しかし、不器用な人にいきなり「心を開け」といっても、無理な話だ。それができないから、たくさんの人が悩んでいるのだ。なので、不器用な人には、自分比で改善することをすすめる。

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パーソナルスペースを小さくする

たとえば、自分のパーソナルスペース(テリトリー)をこれまでより小さくしてみる。

パーソナルスペースは、個人的な空間だ。この空間の大きさは、性別によっても違うし、性格によっても違う、また、同じ人でも相手との関係性により大きさが変化する。相手が好きな人だと小さくなる(接近を許す)し、嫌いな人だと大きくなる
出典:相手がとる距離で心理や気持ちがわかります

不器用な人のパーソナルスペースはもともと大きいのだから、少し小さくしても何ら問題はない。普通のサイズに近づくだけだ。そうすることにより、他人による踏み込み(働きかけ)を不快に感じることは少なくなり、「とっつきにくい人」という印象も薄らぐことになる。

その結果、友達ができる可能性がこれまでよりは高くなるだろう。

まとめ

社会人で友達の少ない人が、友達を作る方法について書いた。

社会人になると友達を作りにくくなるというイメージは、たしかにある。

大人になると利害を考えて動くようになるからだとか、その理由を考えることはできるが、それが本当に正しいかどうかはわからない。なので、そう思い込んで萎縮しないようにしたい。

社会人でも友達を作ることはできる。

なぜなら、友達をほしいと思っている人が少なからずいるからだ。気の合う人との行動やおしゃべりを楽しみたいという気持ちは、誰にでもいくつになってもあるだろう。あなたもそうではないだろうか。※人には(程度の差はあるが)関係性の欲求というものがある。

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職場で友達を作る

まずは、職場で友達を作ることを考えたい。

類は友を呼ぶ、という言葉はそのとおりで、相手が何かしら自分と共通点のある人であれば、友達になれる可能性が高くなる。職場にそういう人がいないか、探してみることだ。

親しくない人と接触するときは、「アイコンタクト+あいさつ」から始め、「アイコンタクト+目礼」⇒「アイコンタクト+お疲れさまです」という関係を目指したい。言葉を交わしてあいさつをする関係になれば、その後の雑談へのハードルは格段に低くなるはずだ。

最後に、自分比でコミュニケーションにおける態度を改善したい。たとえば、自分のパーソナルスペース(テリトリー)を、これまでより小さくしてみる。そうすれば、あなたの「とっつきにくい人」という印象が薄らぎ、友達のできる可能性が高くなるだろう。

今回の記事:「友達の少ない人が友達を作る方法」